下町ロケット ヤタガラス の商品レビュー
この作品で、他のシリーズで得る「スカッとする気分」はあまり感じられなかった。 ただただ、この本に登場する人物たちの優しい心、道徳、倫理の高さを見て、なんという「出来た方々なんだ」と思うしかなかった。恐らく、俺はこんな行動は取れないんじゃないかって何度も思った。その為か、自身の道...
この作品で、他のシリーズで得る「スカッとする気分」はあまり感じられなかった。 ただただ、この本に登場する人物たちの優しい心、道徳、倫理の高さを見て、なんという「出来た方々なんだ」と思うしかなかった。恐らく、俺はこんな行動は取れないんじゃないかって何度も思った。その為か、自身の道徳観が自然と見直される… 池井戸さんの作品を読むと、銀行は嫌いになるし、自分の保身にしか邁進しない上司が大っ嫌いになるし、下請け企業を何とも思っていない大企業がカッコ悪く、嫌いになる。 だからか、最後に、これはフィクションですという一文が安堵をもたらしてくれる。こんな世界が、現実の世界であって欲しくない。「醜さを持ち合わせている人間」が人間の醜さを否定するのもおかしなことで、矛盾でしかない。 理想家と言われても、その醜さを拒絶したくなる… 個人的には、この作品は下町企業の技術力に関する話ではないかな笑 道徳心の講義かな
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遅すぎると死ぬ。ただ、品質が低くも死ぬ。 (以下抜粋) ○開発なくば将来もない。(P.82) ○このトランスミッションに決定的に欠けているのは、テスト走行の総時間だよ。農家の現場は、北海道農業大学の実験農場とは違う。まずはどこかの田んぼとかで徹底的に使って、改善すべき点を全て洗...
遅すぎると死ぬ。ただ、品質が低くも死ぬ。 (以下抜粋) ○開発なくば将来もない。(P.82) ○このトランスミッションに決定的に欠けているのは、テスト走行の総時間だよ。農家の現場は、北海道農業大学の実験農場とは違う。まずはどこかの田んぼとかで徹底的に使って、改善すべき点を全て洗い出す。モニターに出すとしたらその後だよ。中途半端なものを出したら終わるよ。(P.187) ○オレたちはずっと戦ってきた。いろんなものと。そして、こうしてなんとか生きてる。そこが重要なところだ。(P.315) ○下町の技術だの、町工場の意地だのといってるが、誰が作ろうと、使う人にとってそんなことは関係がない。本当に大切なことは道具を使う人に寄り添うことだ。(P.339) ○理念がない金儲けは、ただの金儲けです。我が帝国重工のすべきことではありません。(P.348)
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前作の「ゴースト」の最後が気になったので購入。 まず、最初に読み終わった後の一言。 「面白かった!」 だけでなく、仕事することの楽しさや大切さを感じることができました。今回も色々な困難に立ちはだかって、段々と物語の世界にハマっていきました。 きちんとした善悪というものはあるので...
前作の「ゴースト」の最後が気になったので購入。 まず、最初に読み終わった後の一言。 「面白かった!」 だけでなく、仕事することの楽しさや大切さを感じることができました。今回も色々な困難に立ちはだかって、段々と物語の世界にハマっていきました。 きちんとした善悪というものはあるのですが、一概には言えませんでした。みんな共通していることは大きな挫折を味わっていることです。ただ、自分が権力を手にしたら、あんな嫌な人にはなりたくないと思いました。 ただ、プライドをかけて仕事する姿には、見習いたいものがありました。特に佃さんの言葉には胸が熱くなりました。また、背景となった農業の事情・危機感などをこの本を通して、知るようになりました。展開は他と類似していますが、そういうのを感じさせない常に新しく感じさせることには、池井戸さんは素晴らしいなと思いました。 本を読んだ後にテレビドラマを見ていたので、より味わい深くなりました。小説とドラマ、それぞれの味わい方があったので、両方見たほうが良いかと思います。
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池井戸潤作品の真骨頂とも言える、勧善懲悪の物語。 話は前巻の「ゴースト」からの続き。今回の舞台は農業。無人の農業ロボット開発で、帝国重工&佃製作所VSダイダロス&ギアゴーストの構図。 もう、悪役が、これでもかというくらい理念なく、ただの悪役。これが池井戸潤作品の弱点であり...
池井戸潤作品の真骨頂とも言える、勧善懲悪の物語。 話は前巻の「ゴースト」からの続き。今回の舞台は農業。無人の農業ロボット開発で、帝国重工&佃製作所VSダイダロス&ギアゴーストの構図。 もう、悪役が、これでもかというくらい理念なく、ただの悪役。これが池井戸潤作品の弱点であり、人気の点。 少しぐらいポリシーってものがあってもいい気がするのですが、どこも共感できない悪の権化のような人ばかり。THE 悪役。 今回は、また一段と危機感のない内容で、技術的にはほとんど困らない。救世主のエンジニア登場で解決しちゃうし。 今後はどうなんでしょうね。大きな展開があるのかな。
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まぁ安定の面白さ。 毎作毎作、いやー流石にそれは無いでしょ、という程の勧善懲悪。 男の理想?夢?的な。いや、面白いんだけどね。 最近ドラマの方が本より早くてイヤだわー。 自分の中での配役で楽しみたいのに。
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読みだしたら、最後が気になり 一気に読んだ。 佃社長と財前さんが熱い。 松岡修造なみに。 最後かっこよかった。 面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
帝国重工の的場が最後どうなったのか、気になった。自分の夢を追いかけてきたのに、それがかなわなくなった彼には自分の今と重なるところもある。重田も。同じ。この先何を生き甲斐にしていくのだろう。これも今の自分と重なる。 トランスミッションという部分がトラクターにとってどのように大切な物なのかが、説明なく、何となくそうなんだろうなと思いながら読んでいた。 辛口で評価すると、佃側に都合が良すぎて、上手くいきすぎの感じがした。
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下町ロケット ゴーストの続編。 気分爽快。 大人のおとぎ話。 一気に読ませる筆力はさすが。 読み始めると止まらない。 ただ、ちょっとスッキリし過ぎかも。 なので☆は4つ。
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農業に関する内容だから非常に興味深く読めた。 非情な程ビジネスライクな帝国重工と人情味あふれる佃製作所がうまくリンクして、対極の両社の事も分かるなーなんて思いながら読んだ。まぁ本来ならこんな事は難しいんだろうけど、夢あっていいじゃない。 正義は勝つ。 もうこの本は教科書にしたら...
農業に関する内容だから非常に興味深く読めた。 非情な程ビジネスライクな帝国重工と人情味あふれる佃製作所がうまくリンクして、対極の両社の事も分かるなーなんて思いながら読んだ。まぁ本来ならこんな事は難しいんだろうけど、夢あっていいじゃない。 正義は勝つ。 もうこの本は教科書にしたら良いわ。世の中、銭金よりも血の通ったビジネスが主流になれば良いなと思う。 自分も農家の息子なんだけど、今は都会で働き街に家族で住んでいる。殿村家ほどの豪農ではないけど、村の田んぼや畑が放棄されてんの見たら自分がやりたいなと思う。 殿村の決断はマジすごいわーーー
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下町ロケットシリーズ。 だんだん話が小粒になってきた。 もはや全くロケットと関係ない。 三菱重工に友達がいるんだけど、決して、絶対、農機具なんかには手を出さないって言ってた。 市場規模が小さ過ぎるって。 また財前さんみたいに崇高な志を持っている人もいないって。さもありなん。 そろ...
下町ロケットシリーズ。 だんだん話が小粒になってきた。 もはや全くロケットと関係ない。 三菱重工に友達がいるんだけど、決して、絶対、農機具なんかには手を出さないって言ってた。 市場規模が小さ過ぎるって。 また財前さんみたいに崇高な志を持っている人もいないって。さもありなん。 そろそろ此のシリーズもやめ時かと思う。
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