時限感染 殺戮のマトリョーシカ の商品レビュー
長い年月をかけ人体を侵していく生物兵器。サリンなどのような即効性が無くじわじわというのも怖い。最初はバイオテロの様相から医療系に展開していく。仕掛けもあり後半は驚かされた。医療、医薬等の発展進展のために研究されている先生方を本当に尊敬する。「せめて狂気の世界で戦う者たちの邪魔をす...
長い年月をかけ人体を侵していく生物兵器。サリンなどのような即効性が無くじわじわというのも怖い。最初はバイオテロの様相から医療系に展開していく。仕掛けもあり後半は驚かされた。医療、医薬等の発展進展のために研究されている先生方を本当に尊敬する。「せめて狂気の世界で戦う者たちの邪魔をするな」というリーガルハイの古美門さんの言葉を思い出した。
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ヘルペスウイルスの研究をしていた大学教授の首なし死体が発見された。 現場には引きずり出された内臓のほかに、寒天状の謎の物質と、バイオテロを予告する犯行声明が残されていた。 猟奇殺人にいきり立つ捜査陣であったが、彼らを嘲笑うように犯人からの声明文はテレビ局にも届けられる。 事件に挑むのは、警視庁捜査一課のキレ者変人刑事・鎌木。 首都圏全域が生物兵器の脅威に晒される中、早期解決を図るべく、鎌木は下谷署の女性刑事・桐生とともに犯人の手がかりを追いかける。 しかしテロは水面下で静かに進行していて――。 標的は三千万人! 果たして、史上最悪のバイオテロを止められるか? (アマゾンより引用)
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27こういう作品なら題名とタイトルバックを絶対変更すべき。単なる大量殺戮のパニックものと思われて損ですよ。説明的すぎたり、文章が繋がってなかったりするけど、何を書きたかったかが分かると納得の小説でした。
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壮大な展開〜というイメージだったけど、読み進めていくとアッサリ結末にたどり着いてしまった感。 登場人物はそれぞれ個性的、特に鎌木刑事は味のあるキャラクター。 実は既に実行されていたバイオテロ!という事実には驚いたし面白かった。 共犯の門前をもっと掘り下げて絡ませた長編になると、もっと共感出来たかも。 ラストの方で「赤い指」を思い出したけど、想いがこもった手紙があってほっとした。
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未曾有のバイオテロ犯行予告。 鎌木と桐生の警察側からの視点メインで、途中テロ実行者の相葉と門伝の視点の話も出てきつつも、先がどうなるのか、結末は?っていうのが気になり一気読みでした。ウイルスや細菌の専門的な話は難しかったですが。
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バイオテロミステリー。現在のコロナ禍で読むと、内容がちょっと共通するように思えるところもあり、まるっきり別と考えても読み応えバッチリです。
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殺人現場の表現が生々しくてちょっと辛かった。 ウィルスの研究のことも詳しく書いてあり、どうやってワクチンを開発しているのかが少しわかった。 犯行時の犯人の視点も描かれており、途中ちょっとしたトリックがあったりして、とても面白く読めた。
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特に何が悪い訳ではないけど全体的に読みにくいと感じてしまった。 ラストのどんでん返しに関しては嫌いではない。
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『パッドマン 4億人の女性を救った男』という、妻のために安価で衛生的な生理用ナプキンを作れるマシンを開発したインドの男性の映画をみたときに これは“良い”時限感染。 とおもった。犯罪じゃないしみんなが、よかったねよかったねえらいねすてきって言っていいやり方だし。 時限感染は、犯罪だけど褒められたもんじゃないけど、動機はパッドマンと似てるとおもうんだよね。 パッドマンだって、妻のために夫が妻の分だけをせっせと手作りでつくってあげる、のではなく世の中の方もみんなの意識も変えていこうってしていたし。 愛するひとのために、ほんとうにそのひとのためになることでできることを、勇気をもってやるってところ。胸を打つ。 すごいやり方だけど。 そして。そこに胸を打たれたけど、ミステリ的満足感もちゃんとあるっていうのも良い。 どうなるのか、そこからどうするのか、なんでなのか、わからなくて、わかって(自力でわかったんじゃなくてわかるとこまで読み進んだってだけだけど)「ああ!そういうことなのか!」というのもちゃんと味わえます。
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猟奇殺人から始まる史上最悪のバイオテロ。 そう思って読み進めていたが、最後の最後でまさかの展開。 途中、時間軸をミスリードさせる叙述トリックが使われていたりしてぐいぐい引き込まれた。 凶悪犯である筈の相葉の凄まじいまでの愛と自己犠牲の物語。 最後数ページの種明かしが唐突すぎて面食らったけど、その直前までの世界が完全にひっくり返って、読後しばらく呆然とさせられた。
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