赤い博物館 の商品レビュー
2作目の大山誠一郎の本。 前回読んだ、「アリバイ崩し承ります」が大変面白かったので、興味を持ってこちらも読んでみたが、 こちらの方がより面白かった。 次こそは!と思い読みながら頭を悩ませますが、1つしか犯人を当てることが出来なかった。 (それも、全てのフラグを回収できたわけで...
2作目の大山誠一郎の本。 前回読んだ、「アリバイ崩し承ります」が大変面白かったので、興味を持ってこちらも読んでみたが、 こちらの方がより面白かった。 次こそは!と思い読みながら頭を悩ませますが、1つしか犯人を当てることが出来なかった。 (それも、全てのフラグを回収できたわけでもなかった) 他の本も必ず読もう。
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失策で犯罪資料館に飛ばされてきた聡。 館長であるキャリアの冴子。 冴子の、過去の資料から読み解く推理が素晴らしい。 聡も、捜査一課にいたという自負心から張り合うんだけど、全然敵わない。ものすごく説得力のある聡の推理が冴子にくるりとひっくり返される展開が面白い。 最後の「死に至る問...
失策で犯罪資料館に飛ばされてきた聡。 館長であるキャリアの冴子。 冴子の、過去の資料から読み解く推理が素晴らしい。 聡も、捜査一課にいたという自負心から張り合うんだけど、全然敵わない。ものすごく説得力のある聡の推理が冴子にくるりとひっくり返される展開が面白い。 最後の「死に至る問」は、あまりに悲しい。そこまで思いつめずにいられないなんて、、、 誰が犯人で、どんな動機があろうと冷徹に事件を読み解く冴子のクールさがかっこいい。 彼女の過去にも何か事情がありそうで、シリーズ続編で明かされることを期待。 解説によるとドラマ化もされているようだけど、雰囲気は原作からは変わっているみたい。それはそれで興味がある。再放送されないかな。
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短編集であるが一つ一つの話に伏線、予想外の結果があり既存の短編集よりも深い話を楽しめた。やや強引な展開もあったが、、でもまた続きが出たら読みたい 3.7
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警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」は、ロンドン警視庁犯罪博物館・通称「黒い博物館」を模して設立された。そこでは、警視庁管内で起きた過去の事件の証拠品や捜査書類を所轄署から受け取って保存し、今後の捜査に役立てる役目を果たしている。 その資料館の館長・緋色冴子警視はコミュニケー...
警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」は、ロンドン警視庁犯罪博物館・通称「黒い博物館」を模して設立された。そこでは、警視庁管内で起きた過去の事件の証拠品や捜査書類を所轄署から受け取って保存し、今後の捜査に役立てる役目を果たしている。 その資料館の館長・緋色冴子警視はコミュニケーション能力皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美人キャリア。そこに配属されたのは、警視庁捜査一課で失態をやらかし飛ばされてきた元刑事・寺田聡巡査部長。 冴子のアンテナに触れた既に過去のものとなっている事件を、寺田が手足となって捜査し、資料と遺留品を元に冴子の卓越した推理力で解決に導くという5つの連作短編。 癖のあるキャラクターの冴子と、捜査に未練を残しながら資料整理と冴子のパシリに勤しむ聡のコンビが妙に笑える。冴子の指示で聡が事件を再捜査するという流れで、事件の情報は読者にもフェアに示されるという本格ミステリ仕立てにワクワク。 古い捜査資料と聡が足で集めてきた新たな情報を元に、冴子は頭で事件を解決し、ラストで切れ味よく論理を展開する。ちょっと無理筋なケースがあるのも否めないけど、推理ゲームの楽しさを十分に味わえる短編集でした。シリーズになりそうで楽しみ!
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迷宮入りになった事件の遺留品や資料を保管している、警視庁付属犯罪資料館「赤い博物館」に配属された寺田聡。館長の緋色冴子と難事件に挑む。「パンの身代金」「復讐日記」「死が共犯者を別つまで」「炎」「死に至る問い」の5話。
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犯罪の証拠品などを保管する犯罪資料館を舞台に、捜査資料や残された証拠品から事件を紐解くミステリー。そういう設定なので古い事件を取り扱うことが多く、いわゆるコールドケースのような感じ。 解説にも書かれていますが、本格ミステリーとしての塩梅はとてもいい感じ。短編集なので無駄がそぎ落と...
犯罪の証拠品などを保管する犯罪資料館を舞台に、捜査資料や残された証拠品から事件を紐解くミステリー。そういう設定なので古い事件を取り扱うことが多く、いわゆるコールドケースのような感じ。 解説にも書かれていますが、本格ミステリーとしての塩梅はとてもいい感じ。短編集なので無駄がそぎ落とされていて、純度の高いミステリーです。
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「赤い博物館」の館長である緋色冴子と、助手である元捜査一課の刑事が証拠品をもとに迷宮入り事件を推理で解決していく連作短編。以前テレビドラマ化されているようですが、残念ながら未見。 本格推理はもちろんですが、本作では怖い、そして悲しい設定が多く、物語にも引き込まれました。「復讐日記...
「赤い博物館」の館長である緋色冴子と、助手である元捜査一課の刑事が証拠品をもとに迷宮入り事件を推理で解決していく連作短編。以前テレビドラマ化されているようですが、残念ながら未見。 本格推理はもちろんですが、本作では怖い、そして悲しい設定が多く、物語にも引き込まれました。「復讐日記」と「炎」が特にお気に入りです。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この小説を原作にしたテレビドラマ(二時間ドラマ)を観たことが、きっかけで読みました。全5編からなる短編集で、提示された証拠から聞き込みそして推理という流れなので、若干情緒的な面は薄いですが、未解決の事件の証拠を登場人物、読者にキチンとわかるように作中で提示され、主人公である緋色冴子が真相を推理していくところに読みごたえがある。あと事件の背景にある関係者の狂気ともいえるような内面を感じさせる話もあり、そういったところにも惹かれた。ラストの冴子の台詞からも次のシリーズの単行本発売が楽しみになる作品。
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2018年107冊目。探偵役の推理が切れ味鋭いものから妄想に等しいものまで落差が激しい。事件そのものも考えさせられるものから荒唐無稽なものまで。その両方がハイレベルな⌈復讐日記」がベスト。次点で⌈炎」。
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