赤い博物館 の商品レビュー
警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」。館長・緋色冴子のずば抜けた推理力で迷宮入り事件を解決に導く。短編集でとてもバラエティにとんでいて面白かった。安楽椅子探偵風なので、会話で事件を遡ったり説明する部分が少し読みづらく感じるところもあった。
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大山誠一郎の連作ミステリ作品『赤い博物館』を読みました。 大山誠一郎の作品は今年6月読んだ『アリバイ崩し承ります』以来ですね。 -----story------------- 本格ミステリ大賞受賞作家がミステリ人生のすべてを賭けた警察小説! 超ハイレベルで奇想天外、予測不能な...
大山誠一郎の連作ミステリ作品『赤い博物館』を読みました。 大山誠一郎の作品は今年6月読んだ『アリバイ崩し承ります』以来ですね。 -----story------------- 本格ミステリ大賞受賞作家がミステリ人生のすべてを賭けた警察小説! 超ハイレベルで奇想天外、予測不能なトリック駆使の本格ミステリ! 警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長・緋色冴子はコミュニケーション能力は皆無だが、ずば抜けた推理力を持つ美女。 そんな冴子の手足となって捜査を行うのは、部下の寺田聡。 過去の事件の遺留品や資料を元に、難事件に挑む二人が立ち向かった先は――。 予測不能なトリック駆使、著者渾身の最高傑作! TVドラマ原作 「読者に対して手がかりを堂々と提示しながらも真相を当てさせない」という 難題を見事にクリアしている。 ――飯城勇三「解説」より ----------------------- 2013年(平成25年)から2015年(平成27年)にかけて文藝春秋の雑誌『つんどく!』、『オール讀物』に掲載された後、2015年(平成27年)に刊行された作品、、、 捜査中に大失態を犯してしまい警視庁捜査一課から警視庁付属犯罪資料館・通称「赤い博物館」に左遷された寺田聡巡査部長が、いつも無表情でコミュニケーション能力皆無といういわくつきの美女で、ずば抜けた推理力をもつ赤い博物館館長の緋色冴子とともに、過去の事件の遺留品や資料を元に、未解決事件(コールドケース)の再捜査を行い解決するシリーズの第1作で、以下の5篇が収録されています……2016年(平成28年)にTBS系で松下由樹主演によりテレビドラマ化さているらしいですね。 ■パンの身代金(『赤い博物館』を改題) ■復讐日記 ■死が共犯者を別つまで ■炎 ■死に至る問い ■解説 飯城勇三 迷宮入り事件の綻びを探せ! ミステリ巧者の大傑作……『密室蒐集家』で第13回本格ミステリ大賞を射止めた著者がミステリ人生のすべてを賭けて贈る渾身作、、、 キャリアながら《警視庁付属犯罪資料館》の館長に甘んじる謎多き美女と、一刻も早く汚名を返上し捜査一課に戻りたい巡査部長……図らずも「迷宮入り、絶対阻止」に向けて共闘することになった2人が挑む難事件とは――。 予測不能の神業トリックが冴え渡る、著者初の本格警察小説! 面白かったですねー 正確な観察力や聞き取りが優秀な元警視庁捜査一課の刑事で助手の寺田聡が情報を収集し、優秀なキャリアでありながらエリートコースから外れ犯罪資料館の館長を長年務め類稀な推理力を持つ緋色冴子……このコンビが未解決事件(コールドケース)の真相を暴くという展開が愉しめました、、、 5篇とも面白かったのですが、特に印象に残ったのは、 犯人が残した日記から浮かび上がった2つの殺人事件の顛末……真犯人たる条件を当てはめて再検討することで事件を様相が一変する『復讐日記』、 交通事故の被害者が死の間際に告白した交換殺人……単純と思われた2つの殺人事件の構図が一変する『死が共犯者を別つまで』、 の2篇ですかね……面白かったので、次は続篇の『記憶の中の誘拐 赤い博物館』を読もうと思います。
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解決した事件や未解決で時効を迎えた事件の捜査資料が集まる赤い博物館。そこにある資料を基に再捜査をして隠された真相に迫る連作短編。短編ということもあって結論ありきな印象を受けるところもあったけど、少ない証拠から推論を重ねて解決に導く推理は見事だった。
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ドラマにもなったのね、誰が演じたのかちょっと気になる。謎解きの鍵は全部出てくるから解けそうなもんなんだけど、考えるより先にページ捲っちゃうんだよなー
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イギリスのブラックミュージアムの日本版という設定で興味深かったです。 日本には実在しないようですが、京橋にある警察博物館が近いのかも? 赤い、とは血に濡れた…等々物騒なイメージをしていましたが、赤レンガの建物であることが由来でした! 論理的でフェアプレイな推理ものですがライトな...
イギリスのブラックミュージアムの日本版という設定で興味深かったです。 日本には実在しないようですが、京橋にある警察博物館が近いのかも? 赤い、とは血に濡れた…等々物騒なイメージをしていましたが、赤レンガの建物であることが由来でした! 論理的でフェアプレイな推理ものですがライトなかんじで読みやすいです
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第2篇辺りから自分でも負けじと推理するのだが、本質から外れてしまう。部下の寺田聡と自分が重なる。本当は館長かの緋色冴子並みに推理し本質を見抜きたいのだが。でも読んでいるうち、寺田と同様、当たり前でない推理に走るようになった。これも成長かも。読者を本気にさせるから面白い。
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これの二作目の帯を有栖川有栖さんが書いていて、絶賛していたので買ってみたが意外な展開とあっと驚かせたいという意図が見え隠れして突飛な設定も多くあまり楽しめなかった。 ミステリーはたくさん読んでいる方だけれど… もちろん、あくまで小説はフィクションだからフィクションでいいのだけれど...
これの二作目の帯を有栖川有栖さんが書いていて、絶賛していたので買ってみたが意外な展開とあっと驚かせたいという意図が見え隠れして突飛な設定も多くあまり楽しめなかった。 ミステリーはたくさん読んでいる方だけれど… もちろん、あくまで小説はフィクションだからフィクションでいいのだけれど、「そりゃできなくないだろうけど成立するのは奇跡すぎない?」というトリックが多くて、あまりにリアリティーにかける設定で、それだと私はしらけてしまうのだなと感じた。 キャラクターも謎めいていて魅力的なところはあるけれどトリックの荒唐無稽さを補うにはやや力不足かなぁ。 2作目は読まないことを決定したのでブクログの読みたい!からも削除した。
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読後感 :トリック発表作品かなぁ 満足度:6/10 ペース:3〜4日くらいで読了 短編で読みやすい。ただ、意表を突くトリックを 見せたい思いが強いのかな? 話の設定や展開に やや強引な部分もあり。感情移入しにくかった。
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雪女のような緋色冴子と読者代表のような寺田聡に導かれて、謎解きと犯人当ての面白さを味わった。 短編ながらも、複雑な人間関係が描かれているので、読み応えがあった。 聡の迷推理やトリックの傾向があって、読み進むうちに、謎解きが冴えてきた! と思ったが、最後の解説読んで、作者の術中...
雪女のような緋色冴子と読者代表のような寺田聡に導かれて、謎解きと犯人当ての面白さを味わった。 短編ながらも、複雑な人間関係が描かれているので、読み応えがあった。 聡の迷推理やトリックの傾向があって、読み進むうちに、謎解きが冴えてきた! と思ったが、最後の解説読んで、作者の術中にハマったのか?たぶんハマった!
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警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長である緋色冴子が、部下の寺田聡とともに過去の事件の遺留品や資料を元に未解決で難解な事件を解決する。 この作家さんは、初読み。 かなり高度なミステリであり、難解過ぎる。 ハイレベルである。 全5話あるのだが、どれも分からずにギブ状態...
警視庁付属犯罪資料館、通称「赤い博物館」の館長である緋色冴子が、部下の寺田聡とともに過去の事件の遺留品や資料を元に未解決で難解な事件を解決する。 この作家さんは、初読み。 かなり高度なミステリであり、難解過ぎる。 ハイレベルである。 全5話あるのだが、どれも分からずにギブ状態。 予測不能なトリックに頭がついていけないのだが、頭を使うことが少なくなったせいか…年齢のせいか…。 「炎」と「死に至る問い」の2話は、家族に纏わる事件なので、なんともやりきれない気持ちが残った。 今回は、文庫化されて手に取ったのだが、ハードカバーは知らなくて、2016年と2017年にテレビドラマ化されていたのも知らなかった。 原作と脚本とでは、少し違うのかもしれないが、知らなかったので残念だ。 クールで論理的な冴子の推理には、惚れ惚れする。 シリーズの継続を望みたい。
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