説教したがる男たち の商品レビュー
日常的な「説教」や沈黙の強要が、偶発的な無礼ではなく構造的な権力行使であることを鋭く示す。語る権利を奪う暴力の連続性を可視化し、物語が変わることで世界は変わりうるという希望を、フェミニズムの核心として提示している。
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男の自分がこの本を読んで何か感想を言っても「男性目線」にしかならないのがもどかしいところ。マッチョイズムに嫌気がさしている自分としては、著者の「フェミニズム運動は女性だけではなく全人類を解放するもの」という言葉に力をもらった。家父長制という古臭い概念への対抗手段として健全にフェミ...
男の自分がこの本を読んで何か感想を言っても「男性目線」にしかならないのがもどかしいところ。マッチョイズムに嫌気がさしている自分としては、著者の「フェミニズム運動は女性だけではなく全人類を解放するもの」という言葉に力をもらった。家父長制という古臭い概念への対抗手段として健全にフェミニズムが機能し、男女の平等が実現することを願います。ウルフも読まなくちゃ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
Mansplainingという造語があるそうで、Wikipediaによると「男性による見下したような、自信過剰な、そしてしばしば不正確な、または過度に単純化された方法で女性や子どもに何かについてコメントしたり、説明したりする」ことなんだそうだ。 本書はこの言葉の出典となったエッセー集。男性に女性がひどい扱いを受けている、という話が延々と書かれており、事実はともかくちょっと読むのがしんどい。さすがにちょっと被害妄想チックなんではないかと思うようなところもある。。。
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フェミニズムについて学びました。女性を対等な人間として見ることのできない男性。男性的な社会に女性も男性も苦しんでいるということかなあと思いました。
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タイトルに惹かれて手に取った。 もう少し幅の広い社会学の本かと思ったが、筋金入りのフェミニズムの本だった。 上野千鶴子さんの本で、自分は思ったほどフェミニストではないらしい、と知れてしまったので、そのことを再確認した感じだ。
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フェミニズムについて話すときに、使いたい表現方法やデータがたくさんありました。女性も男性も、公平性の基礎を理解するために読んでほしいです。
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男とは如何に愚かな生き物かと思わされるような内容だった。レイプが頻繁に起き女性には人権などないかのような語り口に辟易しながらも自分もその愚かな側の生き物かと思うと閉口するしかない。
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アメリカのフェミニズム運動の展開を、その時々の出来事にコミットする形で舌鋒鋭く語る。論評と言うより、同志を勇気づけるアジテーションと言った方がよいかもしれないが、それが滅法かっこいい。自分達を取り巻く状況を鋭く切り分け、何が問題なのかを大きな物語として提示するものの、安易な図式化...
アメリカのフェミニズム運動の展開を、その時々の出来事にコミットする形で舌鋒鋭く語る。論評と言うより、同志を勇気づけるアジテーションと言った方がよいかもしれないが、それが滅法かっこいい。自分達を取り巻く状況を鋭く切り分け、何が問題なのかを大きな物語として提示するものの、安易な図式化に堕すことはない。すごいと思う。
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「ミスターインポータント」! 女性なら誰もが出会う「蘊蓄オジサン」の話から始まり引き込まれて、あっという間に読み終えてしまった。 こういった男性の上から目線は、笑い話では終われない多くの集団レイプや殺人と地続きだ。 名付けの意義は大きいこと。 「マンスプレイニング」 「ドメステ...
「ミスターインポータント」! 女性なら誰もが出会う「蘊蓄オジサン」の話から始まり引き込まれて、あっという間に読み終えてしまった。 こういった男性の上から目線は、笑い話では終われない多くの集団レイプや殺人と地続きだ。 名付けの意義は大きいこと。 「マンスプレイニング」 「ドメスティックバイオレンス」 「性的特権意識」 「レイプカルチャー」 言葉ができると、その概念が定着する。言葉がないと、そこにあっても見えないものだ。 フェミニズムが行なってきた可視化=名付けの大切さを改めて実感できた。 ひとつかみに言い当てる言葉あったらなと思う現象は日常にたくさんある。これまでも複雑で一言では言い難い現象を一掴みにできる言葉は、フェミニズムの世界だけでなく、見通しを良くしてきた。 (撞着語法もその一つだろう。最近では「ツンデレ」という言葉が出てきて、視界が開けた気がしたものだ。) 最近では、キーツの「ネガティヴケイパビリティ」もそうだろう。ごく最近知ったこの言葉が、ウルフの分析で登場したのは驚いた。ウルフが語ってきたことが、まさしく宙ぶらりんで耐えている深い思索だという分析は嬉しくもある。 (でも言葉も使い古されるとその登場の新鮮さを失う。セクシャルハラスメントがセクハラと呼ばれたのは、人口に膾炙することの助けにはなったけれど、それがかえって言葉の価値をどんどん下げてしまうように。それは言葉の運命として仕方ないことだ) 「ウルフの才能の一端は、このまるでわからないという感覚に、このネガティヴケイパビリティにあるように思える。」 宙ぶらりんでいること。そこでとどまり続けることが希望の始まりだということだ。 またウルフの 「アイデンティティを統合することは、それ自体限定し、抑圧することにほかならず、彼女はそのように強いられることのない日常を求めている」 「複数であること、単純化できないこと」「もっとたくさんのものになろうとする力にほかならないのだから」 という考えは、まさしく平野啓一郎のいう「分人主義」的な発想だなとも。 帚木蓬生や平野啓一郎がこれらを含む欧米の哲学的思考や言説からそれぞれの言葉を導き出してきたのだろうが、日本だけでなく、世界的に、混沌としたものを単純化せずにそのまま受け取ろうとする流れになりつつあるのだなあ。ウルフの再評価もその一つの流れなのかもしれない。 二項対立を超えた、ポスト構造主義的な考えは、時代の要請でもあるということだ。 1980年台にフェミニズムに逆風が吹いたが、 グレーバーがいうように 「革命とは一義的には単一の政体における権力の掌握ではなく、新しい思想や制度が生まれ、その影響が広がる複数の裂け目である」 確かに、革命とは、今や目に見える権力闘争からもぎ取られるという形を取るのではなく、静かで確実なムーブメントなのだと思う。 こんなことを思い出した。 大学時代、学園祭のとある講演会に参加して、自分に起こるダブルバインドや、目の前の逆風を嘆いたら、講演の助言者の女性作家に「女性の革命は長い目で見なさい。確実に少しずつ静かに変化しているから焦らなくともよい」と慰めてもらったことがある。 今まで何度もその言葉を思い出し、確かにそうだなと思い、多少の揺り戻しがあっても、俯瞰で見ることを覚えたのだった。 複数の裂け目は確かにたくさん露出している。 焦らず、したたかに、諦めず、強くありたいと思う。
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【オンライン読書会開催!】 読書会コミュニティ「猫町倶楽部」の課題作品です ■2022年5月23日(月)20:30 〜 22:15 https://nekomachi-club.com/events/b096ffdd0b0a
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