説教したがる男たち の商品レビュー

レベッカ・ソルニット(著者),ハーン小路恭子(訳者)

2018/12/30

権威あるっぽいおじさんが、若い女の人に対して、物を知らないと決めてかかってなにか説明しだす。そういうのはありふれた光景だ。もちろん男がみんなそうってわけじゃない。でも、女はみんなそうってことが多すぎる。笑い話のようなあるある話の一方で殺人犯の90%は男性という事実がある。両者の間はグラデーションになっていて、つながっている。
一見絶望ともおもえるフェミニズムの問題。しかし著者ははこれからなにがおこるかわからないし、わからないことが希望の礎だと言う。複雑な問題を考える方法をさまざまな仕方で提示する。

2018/12/09

とにかく怒りのパワーがすごかった。
ヴァージニア・ウルフに触れるのは興味深くてよいのだけど、
彼女の詩を雪の上に書いてみろ云々のくだりなんか蛇足すぎる…
でも、ここまで弁解の余地も与えず怒るのはなぜだろう？と考えるきっかけにもなった。

とりあえず、最初から最後までひたすら怒り続けているので、
ちょっとこれは精神的に元気100％の時でないと読むのきつい。
今回は疲れて途中でやめてしまったので、そのうちリベンジしたい。

2021/01/05

言いたいことはわかるんだけど、論争的なテーマや、社会全体の問題については、なんでそうなってるのかとか、別の見方をする人、批判や反対している人々はどう言ってるのかとか抜きで一方的だと説得力がないと思う。

あ、『歩くことの精神史』の人か。

もう一回読んでみたけど、憎悪にあふれていて健康に悪い。なんでこうなるんだろうか、というか日本と同じでネットにいるとこうなってしまうんだろうとは思う。

タイトル、Menが主語でありmeは目的語である。Men f**k women, Subject Verb Object.