凍てつく太陽 の商品レビュー
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いやー、重厚で読むのに時間かかった。厚いけどわりと行間空いてるのに。戦争の話は切なくて読んでても苦しくなるから、なかなか読み進められない。アイヌや朝鮮人への差別、特高。室蘭の軍需工場は初めて知った。100年も経ってないのに日本のことを何も知らないよなーと思う。父の昔ばなしも聞き流しちゃうし。この人達、何で鳥の名前にしたんだろう。原発を作れてないのに、作れてる風に話すのは苦しくなかったんだろうか。皆が壊れてたんだろうか。そこから現在までつながってんだから、人間ってしぶといなぁ。
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狩猟民族と農耕民族の違い「貯え」、なるほどそうかもしれない。 戦争の凄惨さと、その時代の正義と権力 最後の、国や民族を服に喩えたのは、なかなか面白かった。
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昭和20年、終戦間近の北海道室蘭。「北の特高」こと北海道庁警察部特別高等課の刑事・日崎八尋は、謎多き軍需工場「愛国第308工場」の関係者が次々に殺害される事件を追う。そこには、日崎の出自であるアイヌと密接に結びついた因縁があった。 連続殺人事件の犯人は一体誰なのか、そして犯人が求...
昭和20年、終戦間近の北海道室蘭。「北の特高」こと北海道庁警察部特別高等課の刑事・日崎八尋は、謎多き軍需工場「愛国第308工場」の関係者が次々に殺害される事件を追う。そこには、日崎の出自であるアイヌと密接に結びついた因縁があった。 連続殺人事件の犯人は一体誰なのか、そして犯人が求める真の目的とは…? 葉真中顕さんだから絶対間違いないと思って読み始めましたが、今回も本当にめちゃくちゃ面白かったー! 「カンナカムイ」をめぐる殺人事件の謎解きももちろんのこと、アイヌや朝鮮、大和人(シャモ)といった民族や国家、ひいては戦争、人間とは一体何なのかを読み手にビシビシ投げかけてくる。 戦時中という特別な時代背景の中で、極上のハラハラドキドキ展開をぜひ!
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ミステリーのルールとしては、やや踏み外している気もする。 ちょっと綱渡り。 ただ、読み物としては、なかなか。 多分、三崎の話が千代長過ぎたのてはという気がする。どうしてもステレオタイプになりがちなので。
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終戦間際の北海道。 玉蜀黍もなんて読むのか調べたり、色々気になってググりながら読んでたらなかなか時間がかかりました。アイヌについてもゴールデンカムイで知った程度の知識しかなく、、、。あるのは土地勘くらい。 恥ずかしながら無知でしたが、それでも引き込まれ読了。
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戦時下、特高の警官として活動する日崎。彼はある殺人の濡れ衣を着せられて投獄される。絶望の中で彼は脱獄を決意するが。 これは凄い。戦時下という閉塞的な状況と過酷な時代を見事に活写している。目の前で事件が起きているような圧倒的描写力に身を何度も震わせた。 戦地での極限状況、時代に翻弄...
戦時下、特高の警官として活動する日崎。彼はある殺人の濡れ衣を着せられて投獄される。絶望の中で彼は脱獄を決意するが。 これは凄い。戦時下という閉塞的な状況と過酷な時代を見事に活写している。目の前で事件が起きているような圧倒的描写力に身を何度も震わせた。 戦地での極限状況、時代に翻弄された人々の想い、それらが螺旋のごとく巻き付きながらクライマックスまで突っ走る様が見事だった。第31回このミス国内9位も頷ける出来栄えだ。
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アイヌ出身の特高刑事 日崎八尋 終戦間際の室蘭を舞台にした警察小説 アイヌとか国家とかってのは少しテーマにあるが、社会派じゃない葉真中で、ボチボチな作品 悪くはないけど期待に反して微妙な感じ
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終戦間際の北海道、道民の反戦思想を取り締まる特高警察の刑事日崎八尋が主人公…。軍事工場の関係者が不審な死を相次いで遂げる中、「拷問王」と恐れられている三影とともに捜査を担当するが、濡れ衣を着せられ網走刑務所に投獄されることになってしまう…。そこには、軍事機密である「カンナカムイ...
終戦間際の北海道、道民の反戦思想を取り締まる特高警察の刑事日崎八尋が主人公…。軍事工場の関係者が不審な死を相次いで遂げる中、「拷問王」と恐れられている三影とともに捜査を担当するが、濡れ衣を着せられ網走刑務所に投獄されることになってしまう…。そこには、軍事機密である「カンナカムイ」が大きく関わっていた…。 超大作でした!長編であったり、ちょっと疲れも感じていた時期と重なって、読み終えるのに日数を要しました。でもそれが苦痛に感じたりすることは決してなく、ちゃんと読んで理解したいという思いが勝った結果だと思います。当時の時代背景、民族思想など興味深く読めました。エンディングもなんというか、明るい未来を感じるものでよかったです。アイヌの文化などももっと知りたいな…って思えました。
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面白かった。 この作品で言っている“太陽”って、二つあった気がしますね。ニ号研究が、ここで出てくるとは思いませんでした。 結末のどんでん返しには、驚かされました。まさか、ね。そういう事だとは思いませんでした。推理小説ではないのですが、推理小説だったら、かなり驚きの展開になると...
面白かった。 この作品で言っている“太陽”って、二つあった気がしますね。ニ号研究が、ここで出てくるとは思いませんでした。 結末のどんでん返しには、驚かされました。まさか、ね。そういう事だとは思いませんでした。推理小説ではないのですが、推理小説だったら、かなり驚きの展開になると思います。
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終戦間際の北海道が舞台 考えてみたら 北海道の戦時中について語られたものに触れたことがなかった アイヌの人たちと 文化 取り込む日本 引き返せなくなっていく戦況 とても 興味深く お話の勢いにのって 一気読み ただ 終盤から 少し 勢いが落ちたのが残念 キャラクターの感情...
終戦間際の北海道が舞台 考えてみたら 北海道の戦時中について語られたものに触れたことがなかった アイヌの人たちと 文化 取り込む日本 引き返せなくなっていく戦況 とても 興味深く お話の勢いにのって 一気読み ただ 終盤から 少し 勢いが落ちたのが残念 キャラクターの感情に 説得力を感じられなくなった とゆうか... でも トータルでは満足 面白かった
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