暗殺者の潜入(下) の商品レビュー
実は、上巻の冒頭、ジェントリー絶体絶命の危機が描かれているのですが、この作品では、それがどうなるかのある意味“種明かし”があります。でもなぁ、やりすぎじゃね(笑)。強すぎるって。 この作品って、実は、“過去”が色々絡み合っているんですよねぇ。なので、本当は時系列に従って読んでい...
実は、上巻の冒頭、ジェントリー絶体絶命の危機が描かれているのですが、この作品では、それがどうなるかのある意味“種明かし”があります。でもなぁ、やりすぎじゃね(笑)。強すぎるって。 この作品って、実は、“過去”が色々絡み合っているんですよねぇ。なので、本当は時系列に従って読んでいく方が、素直に物語の設定に入り込めると思います。
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今回のテーマの中東の紛争に関しては、民族や宗教の関連もありかなり複雑なところがあって何度も読み返したりした。 特にスンニ派、シーア派の相関図は実際の歴史本なども見ながら理解して読んだ。 冒頭でのコートの盟友がラストでこいつか!って判明(暗号化されててわからない)したのと、主役の...
今回のテーマの中東の紛争に関しては、民族や宗教の関連もありかなり複雑なところがあって何度も読み返したりした。 特にスンニ派、シーア派の相関図は実際の歴史本なども見ながら理解して読んだ。 冒頭でのコートの盟友がラストでこいつか!って判明(暗号化されててわからない)したのと、主役のコートではなく盟友のチームのメンバーが最後目的を達したんだなと思わせる書き方が良かった。 コートが赤ちゃんに翻弄されるのかなと思ったけどそうはならなかった。 所々でコートの異常な強さがでてたけどもっと見たい。冒頭で多分暴れるのか?で最後まで引っ張ってその通りになってスッキリした。
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今作ではグレイマンの不器用で愛情溢れる恋愛ドラマを読むことが出来ずに少し残念。 途中、赤ん坊が出てきてからは、暗殺者VS赤ちゃんという新たな展開にも期待したのだが~。 全体的にグレイマンの登場シーンの割合が少なめ?という印象、次作に大きく期待!
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シリアに入国したグレイマンことジェントリー。 入国の手法として、テロリストとたがわない立場だったため、カバーを維持することに苛まれる。 上巻冒頭、オレンジの囚人服を着せられ処刑寸前だったが一体いつここにつながるのか? また、絶体絶命の危機からどのように脱出するのか? シリア入...
シリアに入国したグレイマンことジェントリー。 入国の手法として、テロリストとたがわない立場だったため、カバーを維持することに苛まれる。 上巻冒頭、オレンジの囚人服を着せられ処刑寸前だったが一体いつここにつながるのか? また、絶体絶命の危機からどのように脱出するのか? シリア入国の目的は達成できるのか? などなど、上巻よりスリリングな展開が続く。 本シリーズ、この先も続いているので処刑されていない事だけは確かだが、他のミッションの成否についてはネタバレとなるのでやめておこう。
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グレイマンシリーズ7作目。上巻はパリが舞台になることがあるけれど下巻はほぼシリアが舞台。特に下巻のクロスナー世界訓練社(KWA社)の契約武装社員に偽装してシリアに潜入し、酒場で乱闘を起こすあたりが面白かった。作者も現代史と照らし合わせて危険地域にグレイマンを送り込む事を考えたのだ...
グレイマンシリーズ7作目。上巻はパリが舞台になることがあるけれど下巻はほぼシリアが舞台。特に下巻のクロスナー世界訓練社(KWA社)の契約武装社員に偽装してシリアに潜入し、酒場で乱闘を起こすあたりが面白かった。作者も現代史と照らし合わせて危険地域にグレイマンを送り込む事を考えたのだろう。フィクションとはいえ、リアリティと臨場感を持たせるために常に「熱い」地域を舞台にしなければいけないので大変である。ということは、現在起きているウクライナ戦争も何らかのかたちでこのシリーズに絡んでくるのかな?もっと言うとウクライナが舞台になる事があるのかな…?まぁウクライナ戦争が一区切りしないと作者としても書けないかもしれないが。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file9/naiyou21907.html
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面白かったけど、現地側の人々の視点も少しは欲しかったかな協力者の描写があるにはあったけど… 武装勢力が多すぎて複雑なことだけは伝った。 ほぼ暗殺者ではなくひたすら潜入先でやや目立ちつつ活躍してた。 やはりアメリカ視点の小説なんだなと実感… どこまで続くのか… (ひとまず悔恨ま...
面白かったけど、現地側の人々の視点も少しは欲しかったかな協力者の描写があるにはあったけど… 武装勢力が多すぎて複雑なことだけは伝った。 ほぼ暗殺者ではなくひたすら潜入先でやや目立ちつつ活躍してた。 やはりアメリカ視点の小説なんだなと実感… どこまで続くのか… (ひとまず悔恨までは読む)
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シリアでの作戦を遂行するジェントリー。下巻はさらに過酷な任務となる。愛人の子供と子守りの国外への移送作戦、シリア大統領の暗殺など、ジェントリーが危険を冒して突き進んでいく様が、読者としてはちょうど良い緊張感だ。長距離射撃のシーンはこちらも手に汗握る。ISISからの脱出も、ありえないほどの絶体絶命状況からの脱出劇。まさに冒険小説。そして、ラストはすべてにけりをつける。去り際もカッコいい。
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グレイマンシリーズの最大の見どころは、テンポよく引き込まれる戦闘シーンである。頭の中のスクリーンに映像が展開し、グレイマンが躍動する。 しかし、グレイマンは報われない。 暗殺者として名高いが、実は平和主義者であるという大きな矛盾を抱えている。そんな人間が簡単に報われてはいけないのである。その通り、シリーズを通じてグレイマンは偉くなるわけでもなく、とびきりかわいいパートナーと一緒になるわけでもなく(巡り合ってはいるが続かない)、必ず孤独で終わる。 今回もシリアを相手に八面六臂の大活躍を見せる。 でもいつも終わりは同じ。暗殺者としての評価は上がったが、グレイマンの幸せは訪れない。 この大きな矛盾がシリーズ最大の魅力だと思う。
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【上下巻のレビュー】 お人よしの暗殺者、シリアへ行く。。。 今回ジェントリーはCIAではない仕事を引き受けにパリへ。素人からの依頼の為に情報不足な中、作戦を実行したジェントリーだったが不測の事態発生(展開的には予測通りではあるが)。しかも作戦完了かと思えたが、話は意外な展開を見...
【上下巻のレビュー】 お人よしの暗殺者、シリアへ行く。。。 今回ジェントリーはCIAではない仕事を引き受けにパリへ。素人からの依頼の為に情報不足な中、作戦を実行したジェントリーだったが不測の事態発生(展開的には予測通りではあるが)。しかも作戦完了かと思えたが、話は意外な展開を見せて未だ内戦の激しいシリアへ行く羽目に。訳者の解説にもあるようにシリア大統領として描かれるアッザムは実在の大統領をかなりなぞらえているとのことなので、緊迫感溢れるストーリーが展開される。シリアへの潜入、そこから更なる作戦へと展開へと目が離せない。潜入に関してはやはりグレイマンらしい活躍があり、今回も読者を唸らせる。目的遂行の為には目の前の敵は倒すと覚悟を決めてシリアに潜入したものの、相変わらずのいい子ちゃんの倫理観が時々鼻を突く。それでも暗殺者と相反する倫理観が成立するなんてこのグレイマンくらいなものだろう。そのキャラクター設定こそが本シリーズの醍醐味でもある訳で、やはりこのシリーズは面白い。次作に繋がりそうな敵も登場し、更なる期待をしたいところ。
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後半になっても期待を裏切ることなくテンポよく物語が進む。 特にグレイマンがイランに潜入してからは、本来単調になりかねない物語を、複数の組織や様々なかかわりの人物を描きこむことで章ごとに交互に描いて退屈させない。 基本的には無事に(変更された)ミッションを遂行できるのか?誰と誰が味方となり裏切り者となるのか?最後まで予断を許さず物語がラストまで運ばれる。 しかもこの作者の巧いのは、軍事アクションとしての武器や装備の描きこみが緻密な一方で、多彩な人物のキャラも描けるし、何よりも下手すると超人的すぎるくらい強いグレイマンを、ユーモアでくるんだキャラとして造形できている事。 それが物語に深みを与えている。 年に一作のペースらしいので次の作品をまとう。
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