星系出雲の兵站(1) の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
兵站で勝つというよりは、「兵站を確保して、それを活用するのは大変なんだよ」という話。制式装備がいくつあって、その中の必要な物を必要な時に必要な量だけ届けるというのがいかに難しいか。数が揃うのを待っていたら勝機を逸してしまうし、見切り発車すると現地部隊の英雄的な活躍に頼らなければならない。工業的な問題だけでなく、他星系の工場を効率的に動かすのに武力による威嚇が必要だったり、有効な装備があってもそれを使える法的根拠が無かったりして、兵站というのは範囲の広い概念だなあと。 小説としては、前半の調査・政治的な話は読み進めるのに何度も中断するほどの平坦さだけど、後半の戦闘シーンは五里霧中で想定外がたくさん起こるので読みやすい。ただ話の主役は前半なんだよなあ。
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ずっと気になっていたシリーズものをついに手に取る。三体とかヘイルメアリーとかに比べると、文章や登場人物の設定が幼稚というか、映画というよりもアニメ化が合う印象。まぁヤングアダルト分野なので、当然かもしれませんが。 と、細かな点で没入感を削ぐ点は否めませんが、ストーリーの骨格自体は...
ずっと気になっていたシリーズものをついに手に取る。三体とかヘイルメアリーとかに比べると、文章や登場人物の設定が幼稚というか、映画というよりもアニメ化が合う印象。まぁヤングアダルト分野なので、当然かもしれませんが。 と、細かな点で没入感を削ぐ点は否めませんが、ストーリーの骨格自体は骨太で先を読ませる力は十分にありました。
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ミリタリーハードSF、バリバリのSFが読みたくなって、話題のこの本を読んだ。 設定された世界に戸惑い(星系の名前は日本なのに、惑星?、星系?) 登場人物の見分けが難しいながら、ファーストコンタクものとしては、謎が多く続きが気になる。
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まだ一巻め。ゆえにか、タイトルにある「兵站」への言及はたびたびあるものの、主題とよべるほどには出てこない。 地球での歴史や文化が伝説となってしまうほどに時を経た未来が舞台であるので、人種とか言語や文化も混ぜこぜになっているだろうと思うのだが、日本人的氏名ばかりなのは、人類はいった...
まだ一巻め。ゆえにか、タイトルにある「兵站」への言及はたびたびあるものの、主題とよべるほどには出てこない。 地球での歴史や文化が伝説となってしまうほどに時を経た未来が舞台であるので、人種とか言語や文化も混ぜこぜになっているだろうと思うのだが、日本人的氏名ばかりなのは、人類はいったいどんな歴史を辿ってきたのだろうと思ってしまうのは否めない。まぁ、日本人が日本語で読むので、漢字の名前のほうがキャラクターを区別しやすくて読みやすいので問題はないしむしろ助かるのだが。アラブ・イスラム圏とか、インド・中国、あのあたりの文化はどうなったのか?国家の概念は失われたようだが、日系のみ生き残ったんだろか。あるいは別の播種船に乗った別の文化の人類が敵の正体だったりして? じわじわと、得体の知れないエイリアンと戦う羽目になっていき、相手の正体もじわじわベールを剥がされてゆく感じはおもしろい。 敵のエイリアンが「秒」の単位を使って推測していると予想する描写があったが、秒はSI単位系だしエイリアンが使う単位系は違うべ?と、そこは気になった。 あと、「英雄の誕生とは、兵站の失敗に過ぎない」って言葉は、腑に落ちてない。ハンニバルは例外だろうか。三国志に出てくる英雄たちは、記録にこそ残っていないが、あのでっかい中華世界において、兵站に支えられてこそ英雄になれたのでは。星間戦争なら尚更、兵站に失敗したら英雄どころか戦争にならず一方的にやられて死ぬのでは…?
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兵站ですよ兵站。 旧日本軍が軽視し、石油を求めて戦線を拡大せざる得なかった兵站ですよ。 自由惑星同盟が、一部の主戦楽観論に押され、銀河帝国領内奥深くまで進んでしまい、飢えることになった兵站ですよ。 「英雄の誕生とは兵站の失敗に過ぎない」とは! さて宇宙人の正体は如何に。
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面白い。 ただ、緻密に論理的に破綻がないように話を作り上げているからだと思うけれども、出てくる単語や機械などのイメージが作者と共有できていないと読みながら感じる。多分1番楽しめるのは作者なんだろうなと感じさせてくれる作品だと思う。(褒めてる)このような作品は映像やコミック化して作...
面白い。 ただ、緻密に論理的に破綻がないように話を作り上げているからだと思うけれども、出てくる単語や機械などのイメージが作者と共有できていないと読みながら感じる。多分1番楽しめるのは作者なんだろうなと感じさせてくれる作品だと思う。(褒めてる)このような作品は映像やコミック化して作者のイメージをわかりやすくした方が楽しめるのかもしれない。 ただ、そうすると細かな設定や自分で想像して楽しむ余地が減るので本でいいのかもしれない。 兵站の重要性がまだ出ていていないので、この小説の面白さは今からなのだと思う。続きが楽しみだ。
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#日本SFSF読者クラブ はるか未来に播種船(シドニアかな)によって植民された五つの星系。そこで人類のものではない人工衛星が発見される。もしや異星人=侵略者では。 ミリタリーSFなのだが、「兵站」に焦点を当てている。たぶんにポリティカルSFの要素もある。一癖も二癖もある登場人物...
#日本SFSF読者クラブ はるか未来に播種船(シドニアかな)によって植民された五つの星系。そこで人類のものではない人工衛星が発見される。もしや異星人=侵略者では。 ミリタリーSFなのだが、「兵站」に焦点を当てている。たぶんにポリティカルSFの要素もある。一癖も二癖もある登場人物多し。まあ「大河ドラマ」だね。戦闘シーンばかりだと疲れので、これは読みやすくてよい。近々完結編がでるらしい。 評価ですが、巻の途中で○○○○の正体(?)は××だということは予想ができたので、星一つ減らします
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又長編モノに手を出してしまったが、宇宙を舞台に兵站とは何かが延々と綴られるのかぁ?続きを買うのは止めとくって思えば最後の方に展開があって気になる
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地球人が恒星間宇宙に進出している時代、播種船で入植に成功したのが、出雲星系だった。他に5つの星系があり、壱岐星系もそのひとつ。壱岐星系でも辺境の空間が壱岐星系第三管区であり、そこで異星人の痕跡と接触する。そこからは異星人(ガイナスと呼ばれる)を敵とみなしての戦争準備が始まる。序盤...
地球人が恒星間宇宙に進出している時代、播種船で入植に成功したのが、出雲星系だった。他に5つの星系があり、壱岐星系もそのひとつ。壱岐星系でも辺境の空間が壱岐星系第三管区であり、そこで異星人の痕跡と接触する。そこからは異星人(ガイナスと呼ばれる)を敵とみなしての戦争準備が始まる。序盤には派手なドンパチはなく、政治的駆け引きが主となっている。兵站は戦争準備であり、火伏兵站監は、様々な想定をして武器などの調達をする。ガイナスとは準惑星天涯を舞台に武力衝突する。ここでシャロン紫檀が率いる降下猟兵師団第一連隊第七中隊の活躍が目を引く。火伏は戦争で「英雄が誕生するのは兵站の失敗」との持論があるが、不要と言われながらも降下猟兵を編成したのは火伏であり、これこそ兵站の成功なのだと思う。また、兵站で成功してもそれ以上に想定外の出来事があり、それを英雄が補ったということなのかもしれない。
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