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悪の猿 の商品レビュー

4.1

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    12

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

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2020/03/29

若い女性ばかり殺す四猿。悪いことをしている者の娘などの耳を本人に送りつけて後に殺す。何年も未解決になっていたら、バスに自ら突っ込んで死んだ者の持ち物から切り取った耳が出てきた。送り先は大富豪。四猿が死んでしまったのか。富豪の非嫡子の娘が行方不明になっている。彼女はどこに? 物凄...

若い女性ばかり殺す四猿。悪いことをしている者の娘などの耳を本人に送りつけて後に殺す。何年も未解決になっていたら、バスに自ら突っ込んで死んだ者の持ち物から切り取った耳が出てきた。送り先は大富豪。四猿が死んでしまったのか。富豪の非嫡子の娘が行方不明になっている。彼女はどこに? 物凄く面白かった。大好物。 事件と並行して描かれるのは死んだ容疑者四猿が遺した日記。子供の頃に異常な体験をしたことがじっくりと描写されてたて、怖くて面白い。 二転三転するストーリーもいいし、続編「嗤う猿」へと繋がるラストもいい。サイコスリラー好きなら必読。文章のリズムなのか翻訳の巧さなのか、分厚いのにスラスラ読める。 ちなみに、見ざる、言わざる、聞かざる、に続いて「せざる」が4番目の猿=四猿という意味。

Posted byブクログ

2019/10/14

 ジェフリー・ディーヴァーらからの賛辞とあったけど、間違いなくそれにふさわしい面白さだった。一気読みに近い感じで読んだ。  日光東照宮の三猿をモチーフにはしているけど、意味は違ってる。そこは日本人ならわかってくれるはず?これが正しいと思われたら嫌だな。  主人公の奥さんのことは最...

 ジェフリー・ディーヴァーらからの賛辞とあったけど、間違いなくそれにふさわしい面白さだった。一気読みに近い感じで読んだ。  日光東照宮の三猿をモチーフにはしているけど、意味は違ってる。そこは日本人ならわかってくれるはず?これが正しいと思われたら嫌だな。  主人公の奥さんのことは最初から違和感はあった。  それにしてもひどい家庭環境だと思った。母親が恐ろしすぎる。バリー・ライガの作品を思い出したけど、それに輪をかけてすごい。  犯人が捕まってないのにあまりイヤーな感じてはないのが不思議。最後なんかむしろやるじゃんなどと思ってしまった。  続きあるんですかね?

Posted byブクログ

2019/09/30

2019.09.30読了 いや〜、来ましたよ久しぶりに読みごたえのあるやつ!! なんか最近おもしろい作品に出会えないなーと嘆いていた私にやっと来た!って感じです。 早速、他の作品も検索しましたが、なんとこれが2作目の新人作家さんでした。 でも、この実力すごいです。緻密に計算されて...

2019.09.30読了 いや〜、来ましたよ久しぶりに読みごたえのあるやつ!! なんか最近おもしろい作品に出会えないなーと嘆いていた私にやっと来た!って感じです。 早速、他の作品も検索しましたが、なんとこれが2作目の新人作家さんでした。 でも、この実力すごいです。緻密に計算されてます。 とにかく時間ある方ない方、皆様におススメ!読んでいただきたーい! 1つ気になるのは、見ざる言わざる聞かざるの理解が日本人のそれとはちょっとずれてる気がします。まあ、そこはガイジンさんですから仕方ないですね ちょっとしたニュアンスの問題です。 作品の良し悪しにはあまり影響していないのでご安心あれ

Posted byブクログ

2019/08/12

翻訳が読みやすく、面白い。 現代の話と日記の話が交互に出てくるタイミングも、早く次を読みたい感を煽る。 本著は殺人者をダークヒーロー的に描いてるように読めることもあり、読後感はわりと爽やかで悪くない。

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2019/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ジェフリー・ディーヴァーが云々というコピーがあり読んで見ました。満身創痍な主人公も同僚たちもキャラクタが分かりやすく安心して読み進められました。このチームの続編があれば読んでみたいです。現実の捜査部分と犯人の日記部分を交互に読ませる形式も通勤中に細切れに読むにはありがたかった。ただ... 少女が監禁されているという待ったなしの緊迫感が伝わらない。2日間の話が2週間ぐらいに感じた。犯人の日記もまず普通誰かが全部読むだろう。捜査と同時進行というのは違和感あり。犯人の主人公を導く緻密な仕掛けはお見事と思ったがちょっとやりすぎ(できすぎ)と思っちゃいました。

Posted byブクログ

2019/06/13

"The Fourth Monkey" 日光東照宮にある三猿。つい最近だとあさイチのMCと料理人(違)すごくタイムリーだと思いました(笑)さてさて、耳、眼、舌、そして遺体となかなかハードな猟奇的な連続殺人事件。最初に犯人と思しき男の死から始まり、所持品に秘めら...

"The Fourth Monkey" 日光東照宮にある三猿。つい最近だとあさイチのMCと料理人(違)すごくタイムリーだと思いました(笑)さてさて、耳、眼、舌、そして遺体となかなかハードな猟奇的な連続殺人事件。最初に犯人と思しき男の死から始まり、所持品に秘められたヒント。数年に渡り犯人を追っている刑事が最後の犠牲者となりうる少々を救うためにチーム一眼で捜査中。犯人はそうでしたか!と全く気づかず(笑)んで、最後の贈り物、意外と刑事を気に入ってたのかも!?そして、言いたいのはこの事件、犯人捕まってないやん!

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2019/02/07

う〜ん、いやなかなか米国ミステリー読んだ〜 という充実感。それにしても三猿、いや本来は四猿をモチーフにしたとは、観点もオモロイですね。すぐ映画にできそうだけど、ある意味ありがちな展開だから難しいかもですね。読後感は良かったです。

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2019/03/20

 まず最初に書いておきたいのですが、この作品すっごく面白いです。 少しでも興味があるなら読むのをおすすめしたい!  約600ページとボリュームがありますが視点の移動が激しいからか途中でダレたりすることもなく最後まで読めてしまいます。視点がコロコロ変わると、「えっ、主人公はどうな...

 まず最初に書いておきたいのですが、この作品すっごく面白いです。 少しでも興味があるなら読むのをおすすめしたい!  約600ページとボリュームがありますが視点の移動が激しいからか途中でダレたりすることもなく最後まで読めてしまいます。視点がコロコロ変わると、「えっ、主人公はどうなっちゃうの?」とか焦らされてしまうように思うかもしれませんが、むしろどの視点も続きが気になって仕方なくなってしまうので心配はいりません。どんどん読めちゃいます。 キャラクターもそれぞれ役割を持たされており、みなが物語に彩りを添えてくれるところが海外ドラマのようで楽しめました。 なかでも特に作者の気合の入りようを感じたのは4MK。存在感抜群の凶悪殺人犯に主人公も含め登場人物はみな翻弄されっぱなしなのですが、妙にフェアなところがあり、きちんと主人公にヒントを与えてくれるんですね。また主人公とともに4MKの生い立ちを辿っていくことでなんだか愛着が湧いてきたりもしたり。やってることはえげつないし、頭がおかしいことにちがいはないんですが、こういう天才型の犯人が出てくる話はやっぱりおもしろいですね。 ぜひシリーズ化されて欲しいと思いました。

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2018/10/28

2018/10/28読了。 5年間追っていた事件の犯人と思われる人物が死亡した、というところから始まり、犯人を追う今と犯人の日記で追う過去のエピソードという進め方など、独特な構成に引き込まれた。 内容も、グロやサスペンスがふんだんで楽しめた。 正直最初は設定になじめずあまり...

2018/10/28読了。 5年間追っていた事件の犯人と思われる人物が死亡した、というところから始まり、犯人を追う今と犯人の日記で追う過去のエピソードという進め方など、独特な構成に引き込まれた。 内容も、グロやサスペンスがふんだんで楽しめた。 正直最初は設定になじめずあまり読み進められなかったが、入ってきてからはさくさくっといけた。

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2018/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グロい、気持ち悪い、この倫理観は絶対に理解できない、親!おかしいだろ!と読んだことを記憶から消してしまいたいくらいの嫌悪感を持つ一方、600頁短時間で一気読みしてしまう面白さ。意外な犯人、伏線回収、主人公がいい人で、いきなり明かされる不幸にビックリ!と、盛りだくさんで止まらない、どう評価していいのか混乱してしまいます。 真ん中くらいで、何故私はこの本を読むことになったのか、推奨した人を問い詰めたいと真剣に思ったくらいで、 星二つにしたい気持ちもあり。 見ざる、言わざる、聞かざる、しざる… うーん、せざる でないと日本語としてどうでしょうか。

Posted byブクログ