小説の神様 あなたを読む物語(上) の商品レビュー
ふたりの後輩・成瀬秋乃が視点人物にがっつり加わり、友人関係のすれ違いや見え隠れするスクールカーストなど、おそらく作者が無視できない(それを軽視したり書き漏らすことはあってはならないと考えているだろう)テーマも内包しつつ、前作以上に「物語の力とは」をじっくり考えてしまう『小説の神様...
ふたりの後輩・成瀬秋乃が視点人物にがっつり加わり、友人関係のすれ違いや見え隠れするスクールカーストなど、おそらく作者が無視できない(それを軽視したり書き漏らすことはあってはならないと考えているだろう)テーマも内包しつつ、前作以上に「物語の力とは」をじっくり考えてしまう『小説の神様』続編。 …本作を読むとこういうレビューも考えなしにテキトーにするもんじゃあないなと思うなどする。
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好きな作家さんのシリーズ2作目。 子供の時から年に百冊前後だから、結構な小説を読んだと思うけど、いつもその小説から滲み出てるものを汲み取って咀嚼しようとはしてる。そう言う読者ばかりでもなく、そもそも読む人も減っている現状で、とても息苦しい話ではあります。 本から感じたものは、今の...
好きな作家さんのシリーズ2作目。 子供の時から年に百冊前後だから、結構な小説を読んだと思うけど、いつもその小説から滲み出てるものを汲み取って咀嚼しようとはしてる。そう言う読者ばかりでもなく、そもそも読む人も減っている現状で、とても息苦しい話ではあります。 本から感じたものは、今の自分を形づくり、支え、周りを彩ってるから、こう言う小説が好き。
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合作小説を出した2人の高校生、小余綾と一也のその後の物語。続編を要請され、物語を書くことを巡って、再び2人は衝突する。著者ならではの濃密なタッチで若者達の懸命な生き様が描かれます。 感想は下巻で。
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主人公が複数いるが奇しくも同じ悩みを持っている 『小説が好きだ』自分の心に気が付くまでの曲折が 少年少女には死ぬほどの悩みになる 秋乃は小説を紡ぎ出す少女の最初の読者になった 詩凪は自分で小説を紡ぎだせなくなった 一也は「詩凪の小説」と引き出し共著を出す
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「小説の神様」の続編 そして成瀬さんの過去 千谷くんはまたラノベで繰り返されるネタをぶっ込んでくるなぁ じゃがいも警察の元祖は田中芳樹が「マヴァール年代記」のあとがきで、本当はじゃがいもが出てくるのはおかしいけど、これだけの人口を食わすためには必要と、ファンタジーは設定を都合よ...
「小説の神様」の続編 そして成瀬さんの過去 千谷くんはまたラノベで繰り返されるネタをぶっ込んでくるなぁ じゃがいも警察の元祖は田中芳樹が「マヴァール年代記」のあとがきで、本当はじゃがいもが出てくるのはおかしいけど、これだけの人口を食わすためには必要と、ファンタジーは設定を都合よく変えられるって書いてたのが初出 それに端を発して逆の意味でじゃがいもに関しては細かくツッコミを入れる人が出てきてるよね あと、サンドウィッチ問題とか、単位の問題とかもね 個人的にはファンタジー世界の言葉を日本語に訳しているという解釈をしている その物語でしか登場しない固有名詞を出すと物語にリアリティが出るけど、その分リーダビリティが失われるので、そこに何らかの設定的背景があればいいと思うよ 成瀬さんが違和感を覚える、マンガやラノベを低く見る人 そもそも、ラノベの定義は明確ではないけどね 人によってそれは異なる 果たしてレーベルなのか、内容なのか、設定なのか 一般文芸でもラノベみたいな物語あるものなぁ 続編を書く意義 前作で壁を乗り越えたのに、続編になると後退しているという違和感 これも捉え方次第じゃないかな? 前作で乗り越えた壁よりもさらに高い壁、もしくは違った角度の壁というパターンもある でも、世の中にはお決まりのワンパターンを好む人がいるのも確か まぁ、時代劇なんてテンプレがあって細部が変わってるだけなのに根強い人気があったりしますものね 海賊版サイトや違法アップロードに憤る成瀬さん 書店の娘というのもあるのだろうけど、一般の人の感覚とは違う 私も若い頃は……と振り返っても仕方がないけど 有料でも買う作品と、有料だったら買わないけど無料だったら読みたいというラインは消費者として存在する なので、興味のない人は無料でも読まないし、果たして無料で公開されている事がどれだけ本来の権利者の利益を削っているかは不明 ま、法律に違反しているという時点でまったく擁護はできないけどね ただ、この辺の議論は合法とされている図書館や古書店だと度々ネット上で燃えてるよね 個人的な意見としては、前述の通りお金を払ってでも摂取したいコンテンツと無料だから、安いからという理由で手を出すコンテンツの線引はある なので、私に限って言えば、古書店や図書館で出会って買うように鳴った作家さんや作品の方が多いので、むしろプラスに働いているんだよな まぁ、世の中には本当は買えるけど無料の方で済ませている人がいるのも確かなので、全体としての是非は言及しない 天月彼方の作品論 運がいい本が売れる メディアミックスされると人の目につくし、より売れるようになる なので、最初からメディアミックス狙いの小説を書くようになる 出版社が対象にしているのは、本を数冊しか読まない人がメインターゲット 作家の商売相手は出版社であって、納品した後の反応は別問題 質にこだわった作品を書くよりも、若干手を抜いた作品を量産する方が得策 読者はそこまで質の違いを感じないし、受け取る人の感受性によっては作者の意図しないところまで読み取ってくれる 自分の書きたい作品があるなら売れてからでいい ものすごく納得してしまった 何かの受賞作と同じようなテイストで、私好みの作家さんがいるけど 何故かそれほど売れていないという不思議 確かにメディアミックスされていないなぁ むしろ、日常の謎とかはドラマ化とかし易い作品だと思うんですけどね 売れている作品は面白いのは確かなんだけど、物語の内容は販売数ほどの差を感じないんですよね あと、私は出版社のメインターゲットではないのですね 営業せずとも勝手に本を買う層なので でも私の感覚として、まだまだゆるい層だと思っているんですけどね 文芸雑誌を買うようなガチ勢、新刊の単行本を買う層、文庫の新刊を発売日の2週間以内に買う人、比較的新しい文庫を買う人 私は何年前もの文庫を買う人くらいの段階でしょうか? なので、売れ行きを気にする購買層ではない やはり今作もテーマは、物語に人を変える力はあるのか?でしょうか 小説は読み手の能動的な能力が必要 作者の想いを受け取るためには同じくらいの熱量が必要 作品を読んでいるはずの読者による攻撃 物語のメッセージは人を変えないのでは?という疑問 ここからどう結末に繋がるのか気になる
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
秋乃の性格が 自分の性格と似ていたこともあって 感情移入をしながら読ませてもらいました. 作家さんと読者というふたつの視点から展開される 物語はとても新鮮で 興味深かったです. 『 世界の行間を読む 』 という言葉 とっても素敵ですね.
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「名探偵の眼差しが好きなのよ」 なんだかすごくストンとはまった気がした。 同じ景色を見ていても、きっと違う景色が見えている人がいる。 景色でも、何気ない会話ひとつにも、読んだ本の文章にも、受け止め方で変わってくるものがある。 「そう。同じものを見ても、捉え方は人それぞれだけれど…...
「名探偵の眼差しが好きなのよ」 なんだかすごくストンとはまった気がした。 同じ景色を見ていても、きっと違う景色が見えている人がいる。 景色でも、何気ない会話ひとつにも、読んだ本の文章にも、受け止め方で変わってくるものがある。 「そう。同じものを見ても、捉え方は人それぞれだけれど…。それでも、可能な限り、美しいものを見逃さないよう眼をこらしていたいし、大切な声を聞き逃さないように耳をそばだてていたい。わたしはいつも、自分がそう在りたいと願うの」 わたしは世界の行間を読めるだろうか。
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実写化おめでとうございます。実写化を観たので、また読み返しています。やっぱり、小説の神様、というタイトルが凄いと実感しています。
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1.小説の神様 2.小説の神様 上 あなたを読む物語 3.小説の神様 下 あなたを読む物語 4.小説の神様 わたしたちの物語 小説の神様アンソロジー
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「物語の価値はどこにあるのか?」 主人公は自分自身。 どれだけ嫌だと思っても絶対に変えることの出来ない事であり、自身で選んだ道を歩み続けなければいけないからな。 相手の想いを勝手に想像するのは自由だが、本当の事は相手にちゃんと問わなければわからないよな。 「書かない理由はなんな...
「物語の価値はどこにあるのか?」 主人公は自分自身。 どれだけ嫌だと思っても絶対に変えることの出来ない事であり、自身で選んだ道を歩み続けなければいけないからな。 相手の想いを勝手に想像するのは自由だが、本当の事は相手にちゃんと問わなければわからないよな。 「書かない理由はなんなのか?」 満足の出来た物を。 始めから続編を書くなんて予定していなかったのか、それとも本人が勝手にそう思っていたのか気になるところだな。 バレないように交友関係を隠していたからこそ、とっさにかばうことも何もできなかったのだろうな。 「物語は人の心を動かすのか?」 求められるものは。 どれだけ言葉で取り繕っていたとしても、現実で体験してしまったら今後どうすればいいか決まってしまいそうだな。 必死で叶えたい夢を絶たせてしまった後に、何度謝られようが許す事が出来ないなんて当たり前では。
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