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日本型組織の病を考える の商品レビュー

4.2

36件のお客様レビュー

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2019/04/01

非常に立派な方で、頭が下がります。冤罪の経緯やその後の活動、家族との関係など、見習うべき点が多いです。旦那さんも立派な方ですね。

Posted byブクログ

2019/03/18

自らの不当逮捕・拘留「郵便不正事件」の経験を踏まえ、日本組織を構成する人たちの均質性に注目して、組織の硬直化といびつな組織の論理について言及している。また、女性官僚として働いてきた筆者の子育てと仕事(転勤、子連れ単身赴任、海外出張など)についての経験談など綴り、若い世代へのエール...

自らの不当逮捕・拘留「郵便不正事件」の経験を踏まえ、日本組織を構成する人たちの均質性に注目して、組織の硬直化といびつな組織の論理について言及している。また、女性官僚として働いてきた筆者の子育てと仕事(転勤、子連れ単身赴任、海外出張など)についての経験談など綴り、若い世代へのエールを送っている。

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2019/03/16

著者の生い立ち、これまでの経験、公務に対する考え方、民間に移った後の活動について、具体的なエピソードが自身の言葉で書かれており、働く女性の先輩の歩みという観点で、優しく背中を押される内容であった。女性のキャリア公務員が少なかった時代を切り拓いてきた世代の先輩方と同じようにはできな...

著者の生い立ち、これまでの経験、公務に対する考え方、民間に移った後の活動について、具体的なエピソードが自身の言葉で書かれており、働く女性の先輩の歩みという観点で、優しく背中を押される内容であった。女性のキャリア公務員が少なかった時代を切り拓いてきた世代の先輩方と同じようにはできないな…と感じることが度々あるが、与えられたポストで誠実に仕事を頑張り、周囲の助けを借りながら綱渡りでも諦めずに子育てと仕事と両立してきた著者のように、努力を続ければいいのかなと勇気づけられる。著者の本からはいつも励まされる気がする。 組織で仕事をするにあたり、本音と建前が乖離していないか、内輪だけで通用する考え方に凝り固まっていないか、意識的に考えるようにしたい。また、組織外での活動の機会を前向きにとらえて、自分の知識や考え方の偏りに敏感でありたいと思った。

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2019/03/16

日本型組織の病について論じているかと思ったらそうでもなく、『あきらめない』と重なる村木さん自身の経験、そして現在の取り組みなどを通じて何となく日本の組織の特徴、短所にも触れている程度だった。新書という体裁でもあるし、「話題になった人」としての村木さんでなく、厚労省で労働行政に関わ...

日本型組織の病について論じているかと思ったらそうでもなく、『あきらめない』と重なる村木さん自身の経験、そして現在の取り組みなどを通じて何となく日本の組織の特徴、短所にも触れている程度だった。新書という体裁でもあるし、「話題になった人」としての村木さんでなく、厚労省で労働行政に関わってきた村木さんならではの知見がいろいろ述べられていることを期待したのだが、その点ではちょっと期待はずれ。タイトルが的はずれ。

Posted byブクログ

2019/03/11

かなり優勝な人だったんだな―! 村木さんが検察の標的になったのは、 女だったからか? 東大出ではなかったからか? 検察に指示したのはだれか? 村木さんの不屈の精神に感動する。

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2019/02/24

大阪地検特捜部により逮捕され、容疑を否認したため保釈が認められず、長期にわたり拘留された。その後、無罪判決を勝ち取る。冤罪の被害者ののち厚労省事務次官まで務めた。 信念を曲げず、自分の仕事の役割をわきまえ、国民のために働いた公務員のお手本とも言える方である。また「男女雇用機会均等...

大阪地検特捜部により逮捕され、容疑を否認したため保釈が認められず、長期にわたり拘留された。その後、無罪判決を勝ち取る。冤罪の被害者ののち厚労省事務次官まで務めた。 信念を曲げず、自分の仕事の役割をわきまえ、国民のために働いた公務員のお手本とも言える方である。また「男女雇用機会均等法」のない時代、2人のお子さんの子育てをしながら、時に子連れ地方赴任もされながら仕事を続けられた。仕事にも子育て、家庭維持にも真面目で実直な性格の方ということがよくわかる。 この本を読むと、著者が仕事をし、また家庭を維持し、誤認逮捕という辛い状況にあっても信念を曲げずに突き進めたこと重要な要因は家族の絆ということがあげられる。 子育て時代、深夜に及ぶ残業をしながら、保育ママさんや保育所に子供を預けながら普通の親子より触れ合う時間が少ない関係であったろうが、父親、母親の働く姿、真摯に生きる姿、真正面から子供や家族に向き合う姿を見ながら、お子さん方は育っていったのだろう。家族の絆をひしひしと感じる。 退官後も「若草プロジェクト」等で社会の弱者救済に取り組む姿にも頭が下がる。 私が尊敬する女性である。

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2019/02/10

書名と内容がイマイチ一致していない難はあるものの、それはそれで興味深く読めた。抑制的な文章から柔軟な思考や自己の状況を客観視できるクレバーな才が際立つ。 今現在('19/2)、皮肉にも厚労省の統計不正が問題になっているが、報道を見る限り引き返す(誤りを認めて説明する)チ...

書名と内容がイマイチ一致していない難はあるものの、それはそれで興味深く読めた。抑制的な文章から柔軟な思考や自己の状況を客観視できるクレバーな才が際立つ。 今現在('19/2)、皮肉にも厚労省の統計不正が問題になっているが、報道を見る限り引き返す(誤りを認めて説明する)チャンスはいくつもあったと思われる。残念ながら今に至るまで村木氏の教訓は何も活かされていない。官僚社会では村木氏の経歴や資質は異質中の異質であり、結局東大出のエリートが寡占する閉じた世界では物事は変えられないのだろう。そうすると村木氏が指摘するように「結果としての多様化」が進むように官僚の世界にもアファーマティブアクションが必要なのかも知れない。そうすることで失うものとのバランスにはなるが。 村木氏のような異才が今後もどんどん出てきて、女性やマイノリティの人々のロールモデルとなって欲しい。娘にもぜひ読ませたい1冊。

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2019/02/10

読売新聞連載「時代の証言者」2018.1.24-3.5に大幅に加筆したもの。「時代の証言者」は自伝のようなもので編集者が取材構成している。ここでは最初に冤罪事件が、そして簡単に中高大時代と子育てが書いてある。NHK「あさイチ」に出ていて興味が湧き読んでみた。 国家公務員キャリア...

読売新聞連載「時代の証言者」2018.1.24-3.5に大幅に加筆したもの。「時代の証言者」は自伝のようなもので編集者が取材構成している。ここでは最初に冤罪事件が、そして簡単に中高大時代と子育てが書いてある。NHK「あさイチ」に出ていて興味が湧き読んでみた。 国家公務員キャリアの仕事は市役所や県庁職員とはまったくちがうというのがよく分かる本。氏が国家公務員になる時の大学の恩師のアドバイスは「公務員は翻訳者。国民のニーズや願いを制度や法律に翻訳するのが役割だ」というもの。ニーズを制度に転換するのが公務員の仕事だと言う。制度の大本は国が作り地方はそれを実行するのですねえ。 巻末の解説者は猪熊律子氏(読売新聞東京本社編集委員)。取材構成と記してあった。 2018.8.10刊

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2019/01/26

日本型組織の弊害、という観点に興味を持ち読んだ本。かつてマスコミを賑わせた事件だが、改めて白を黒に変えてしまった組織的犯罪の怖さを感じた。 また、個人的には村木さんの仕事の進め方や労働政策について非常に興味を持った。今もまた厚生労働省の統計問題が世間を騒がせているが、国を支える行...

日本型組織の弊害、という観点に興味を持ち読んだ本。かつてマスコミを賑わせた事件だが、改めて白を黒に変えてしまった組織的犯罪の怖さを感じた。 また、個人的には村木さんの仕事の進め方や労働政策について非常に興味を持った。今もまた厚生労働省の統計問題が世間を騒がせているが、国を支える行政官としての誇りを持って正してほしいと思う。

Posted byブクログ

2019/01/19

日本の組織の現状を憂い、柔軟でしなやかな組織への改革を訴える ご自身の冤罪を事例に、検察という最高権力が過ちを修正できない構造を戒め、日本組織の直面している課題とする 建て前と本音のギャップが拡大し、組織を劣化させている   同質性、勇気の欠如が組織の無謬性のフィクションとなると...

日本の組織の現状を憂い、柔軟でしなやかな組織への改革を訴える ご自身の冤罪を事例に、検察という最高権力が過ちを修正できない構造を戒め、日本組織の直面している課題とする 建て前と本音のギャップが拡大し、組織を劣化させている   同質性、勇気の欠如が組織の無謬性のフィクションとなるとき、小さな失敗は、どんどん大きな雪だるまに成長する ダイバーシティ 透明性 未来を明るくするために必要な試みを積み重ねる これを「静かな改革」と呼ぶ 個別の話と、社会改革の話が混在しているところがあり、 話を解らなくさせているのは残念 冤罪という希有な経験が著者の価値を作った 「失敗の科学」 航空業界 ボイスレコーダー 失敗を公開し教訓とする 医療業界 医療過誤の隠蔽体質 学習する組織風土

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