菓子屋横丁月光荘 歌う家 の商品レビュー
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碌にあらすじ知らないまま読んだので、思っていたのと違って少々戸惑った。 少しばかり、ファンタジック。でも嫌いじゃない。 川越には行ったことはないけれど、『活版印刷三日月堂』よりも踏み込んで、川越の魅力が伝わってくる。 登場人物が割と多めなので、忘れないうちに次巻へ。
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川越の古民家を舞台にした物語。 大学院生の遠野は、ある日ゼミの木谷先生より、川越の古民家の管理人みたいなことをしてみないか?と持ち掛けられる。 亡くなった祖父の家に一人で住み続ける遠野は、大学から近くなること、今住んでいる家を伯父たちが処分したがっていることから、引き受けることに...
川越の古民家を舞台にした物語。 大学院生の遠野は、ある日ゼミの木谷先生より、川越の古民家の管理人みたいなことをしてみないか?と持ち掛けられる。 亡くなった祖父の家に一人で住み続ける遠野は、大学から近くなること、今住んでいる家を伯父たちが処分したがっていることから、引き受けることに。 1作目である今作は、舞台となる「月光荘」の歴史や、「月光荘」を取り巻く川越の街並みの説明がほとんど。 川越の街並みが目に浮かぶようだが、説明が多く、やたら知り合いが次から次へと湧いてきて、なかなか話に入り込めない。 遠野の家の声が聞こえるという特殊な能力も今後どのように活かさせて来るのか、1作目だけでは分からず… 木谷先生のコレクション・古地図の話も今後はもっと出て来ると、さらに面白くなりそうだが、どうだろう・・・ 「活版印刷」「紙屋ふじさき」が好きな作品なだけに、つい個人的なハードルが上がってしまう…
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川越は実家の近くなので、ある程度土地勘があり読み進みやすかったです。 特に、後半の話は今ひとつでした。登場人物が増えていって、年頃もよくわからず、関係も薄いのに毎週会っていて違和感。 主人公は大学院生なのに大学でのシーンがあまりに皆無でずっと川越にいるし、おかしいです。そもそも院...
川越は実家の近くなので、ある程度土地勘があり読み進みやすかったです。 特に、後半の話は今ひとつでした。登場人物が増えていって、年頃もよくわからず、関係も薄いのに毎週会っていて違和感。 主人公は大学院生なのに大学でのシーンがあまりに皆無でずっと川越にいるし、おかしいです。そもそも院生って研究と就活でもっと忙しいはず。。 古い建物いいね、で終わってしまうだけの話で少し残念でした。ファンタジーだからなのか、出てくる人がみんな時間とお金余ってて、暮らしぶりが見えてこないです。
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タイトルと、家の声が聴こえる・・・という内容から、もののけの出るお菓子屋さんの話かと早合点した馬鹿です。 読みはじめたら、川越にある菓子屋横丁という場所のことで、古民家に引っ越してくる、遠野守人という大学院生の話でした。(ちなみに、彼は草食系を通り越して仙人と呼ばれていると、他のブクログレビュアーさんのレビューにあり、納得!) この本に出てくるのは、古地図、古民家、和菓子、和三盆などの古くから伝わる伝統的な産業、文化を持って川越にやってくる人たちです。それが地元の商店の人たちと縁を持って、川越で店を持ったり、資料館を開いたりして実現していきます。 登場人物の広がりが、物語をどんどん膨らませていくので、家の声が聴こえる・・・というファンタジーなしでもいいのではないかと思ったくらいです。 その土地に残されている歴史や、手仕事を見つけ出すこと。地元の人と、外から入って来て新たな魅力を発見する人たちとのコラボレーション。 そして、ほしおさんの物語の根底にあるのは、いつも家族。人々の横のつながりと、それぞれが持つ家族や祖先という歴史のつながりが、物語を深くしているように思えます。 市井の人々を描く物語が好きなので、引き込まれます。 「活版印刷三日月堂」と同じ川越が舞台なので、ご近所繋がりの店も出て来ました。 その後のシリーズでは、さらにスピンオフの物語が出て来ます。
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幼い頃から『家の声が聞こえる』不思議な力を持つ大学院生の遠野守人。家族との縁が薄い彼に、大学の先生からの紹介で川越の菓子屋横丁にある古民家で住み込みの管理人をすることに。早速家主や先生と古民家に入った守人は、そこで家が歌っているのを聞き…。 予想していた内容とは違って守人はその...
幼い頃から『家の声が聞こえる』不思議な力を持つ大学院生の遠野守人。家族との縁が薄い彼に、大学の先生からの紹介で川越の菓子屋横丁にある古民家で住み込みの管理人をすることに。早速家主や先生と古民家に入った守人は、そこで家が歌っているのを聞き…。 予想していた内容とは違って守人はその不思議な力を人前で披露することはないし、家の歴史や過去の物語について謎解きすることもない。この辺りが私の好みとは少し外れていて物足りなかった。 ただ二話どちらの物語も温かなものだった。 家は大事にされればそれこそ何百年と生き続けるのだから、その中で幾世代も、幾人もの人や家族の人生を見守っている。 その人生では楽しいこと嬉しいこと幸せなことがある一方で辛いこと悲しいこと苦しいこともある。 二話とも家が守人に悲しみや苦しみの声を聞かせるのではなく、温かで楽しい声を聞かせてくれたのが印象的。 守人が両親の死をきっかけに家を出ることになった幼い頃の想い出のシーンでは、幼い守人の悲しみに共鳴するかのように家も慟哭していた。 ということは、今の守人の心の状態、そして家と寄り添おうとしている姿に家も共鳴しているのだろうか。 またはかつての住民が過去は苦しくても今は穏やかに前向きに生きていることを教えようとしているのか。 一歩違えばホラーになりそうな設定を温かなファンタジーに展開してくれたのは作家さんの持ち味だろうか。 初めて読む作家さんなので知らなかったが、他のシリーズとのリンクもあるようだ。 『草食系』を通り越して『仙人』と呼ばれるほど周囲からは内を見せない不思議な青年と見られている守人。そんな彼と対照的なキャラクターにしたいからか、後輩の『べんてんちゃん』こと松村果歩はグイグイ入ってくる。私は少々苦手なタイプだが、彼女の積極性で話が進むところもある。というより思うところをなかなか口に出せない守人では全く話が進まないのだから、べんてんちゃんに任せるしかないだろう。 この第一作ではそうして守人は家の物語を知り、『声』との答え合わせをする構成になっているが、第二作以降はどうなるのだろう。 守人に変化が起こるのか。
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主要人物のポテンシャル(魅力?能力?)がこれからもっと発揮されそうな気がするという意味で、本作はプロローグ的な印象を受けました。 続きがとても楽しみ。 三日月堂とのリンクもさらに増える? 川越、行ってみたいなぁ。
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歴史を重ねて趣のある古民家に手を加えて再生し、商売を始める人たちが我がまちにも増えている。こうした店がもっと軒を連ねてくれれば、城下町として魅力を増すのだけれど。と、読むほどに川越市をうらやましく思う。実際に昨年訪ねて、菓子屋横丁ほか散策して楽しめた。この小説そのものは、主人公ほ...
歴史を重ねて趣のある古民家に手を加えて再生し、商売を始める人たちが我がまちにも増えている。こうした店がもっと軒を連ねてくれれば、城下町として魅力を増すのだけれど。と、読むほどに川越市をうらやましく思う。実際に昨年訪ねて、菓子屋横丁ほか散策して楽しめた。この小説そのものは、主人公ほか登場人物の人生の背景を縷々紹介されて…ま、これからいろんな広がりがあるのでしょう。
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①この本を選んだ理由 このシリーズの最新刊が出たニュースをきっかけに。 ②あらすじ 両親を早くに亡くしている大学院生の遠野が木更津から川越に引越しをすることになる。 川越に引っ越すことをきっかけに、新たな出会いがあり、物語が進んでいく。 ③心に残ったこと … ④感...
①この本を選んだ理由 このシリーズの最新刊が出たニュースをきっかけに。 ②あらすじ 両親を早くに亡くしている大学院生の遠野が木更津から川越に引越しをすることになる。 川越に引っ越すことをきっかけに、新たな出会いがあり、物語が進んでいく。 ③心に残ったこと … ④感想 ふわっとした感じで話が進んでいくのが、読んでいて心地よさを感じる。 このまま後続も読んでいきたい。 ⑤登場人物 遠野守人 木谷先生 島田さん 松村果歩 べんてんちゃん 安藤さん 佐久間さん 藤森さん 他…
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川越の街並みや古民家はテレビで観たことがあり馴染み深い。 古くて情緒溢れる街並みだけに、ちょっと不可思議な現象が起こるのも不思議ではないように思える。 建物には、かつてそこで暮らした人々の記憶が宿っている。 建物の中に居て微かに感じる息遣い、話し声、歌声、掛け声。 それはかつて暮らしていた人達が、確かにそこに居た、という紛れもない証。 建物はいつまでも覚えている。 例え人は亡くなっても、その建物がこの世から消えない限り永遠に。 神秘的で、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる物語だった。 舞台が同じ川越ということもあり『活版印刷 三日月堂』とのリンクが楽しめた。
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「歌う家」 どこからか聞こえる歌声。 彼の祖父は家族との接し方が少し下手くそだったのかもしれないが、家の売却に関しては仕方ないと言えど彼女の死に関する情報は何故伝えなかったのだろう。 ずっと彼女が歌う姿を見ていたからこそ、姿形が戻るに連れて懐かしくなり歌声を響かせていたのかもな。...
「歌う家」 どこからか聞こえる歌声。 彼の祖父は家族との接し方が少し下手くそだったのかもしれないが、家の売却に関しては仕方ないと言えど彼女の死に関する情報は何故伝えなかったのだろう。 ずっと彼女が歌う姿を見ていたからこそ、姿形が戻るに連れて懐かしくなり歌声を響かせていたのかもな。 「かくれんぼ」 もういいかいと問う声に。 最初はまだだよっと返答していたのは、まだ彼自身に迷いがあり中途半端な状態だったからこそ思い出して貰える瞬間までもういいよと答えなかったのかもな。 両親が上手くいってない様子を見ていたら、自分も同じ様になってしまうかもしれないと不安になるだろうな。
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