菓子屋横丁月光荘 歌う家 の商品レビュー
悪い人が出てこなくて良い。ファンタジー要素がほんの少しなのも良い。古い町と建物、コーヒー香る場所を感じながら穏やかに読める。
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『活版印刷三日月堂』シリーズが良かったので、同著者の本書を手に取りました。 こちらも“三日月堂シリーズ”と同じく、川越が舞台となっております。 “家の声”が聞こえる、大学院生・遠野守人が主人公。 縁あって、川越・菓子屋横丁の一角に建つ古民家で、住みこみの管理人をすることになった...
『活版印刷三日月堂』シリーズが良かったので、同著者の本書を手に取りました。 こちらも“三日月堂シリーズ”と同じく、川越が舞台となっております。 “家の声”が聞こえる、大学院生・遠野守人が主人公。 縁あって、川越・菓子屋横丁の一角に建つ古民家で、住みこみの管理人をすることになった守人ですが・・・。 長い時を経た家に、住んでいた人の記憶や思いが“声”となって聞こえてくる・・というと、何だかホラーな感じですが、全然怖くなくてむしろハートウォーミングなお話です。 幼い頃に両親と死に別れ、厳格な祖父に育てられた守人は、祖父に対するネガティブな気持ちを抱き続けていましたが、古き良き街とそこに暮らす又は訪れる人々と交流していくうちに、徐々に目を背けていた思いを受け入れていきつつあるようですね。 情緒あふれる街並みや建物の描写も魅力的で、川越を訪れてみたくなります。 ところで、“三日月堂シリーズ”に出てくる喫茶店〈桐一葉〉の名前が本書でも登場して、思わず口元が緩んでしまいました。
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仕事で川越に行く前に予習!と思って購入したけれど、当日は蔵の町にも到達出来ず…。 建築物好きとしては嬉しいテーマ(家と町のリノベーション+ヒト)。
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川越を舞台にした、やさしく懐かしい感じのする物語。 出てくる登場人物がみんな素直で一生懸命で、こんなふうに生きられたらいいのにな、と思わせる。哀しい部分はあっても凄惨さやダークな感じはなく、安心して読むことができる。
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川越の街並みをじっくり見てみたくなるお話。ここに出てくるお家のモデルとかあるのかな。 お話的にはもう一歩欲しいかなと。あまり話に入り込めなかったかも。
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家の声が聞こえる大学院生の守人。 川越の古民家で管理人としての暮らしをはじめる。 家の声はかつて暮らしていた人や建物の思いなのか。 誰かに見守られているように、暖かくなるお話。 同じ川越を舞台にした、活版印刷三日月堂のシリーズに出てきた喫茶店の名前が出てきて、繋がってるんだなと。
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「活版印刷三日月堂」に続いて、埼玉県川越を舞台にしたシリーズの第1作。家の声が聞こえるって能力を持つ青年って云うことで、もっとファンタジー色が強いと思ってたら、この巻の2作では、さほど関係ない。次巻からはもっと話に絡んでくるのかな? 川越、行ったことあるが、改めて訪れたいね
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2021/07/16 読了。 図書館から。 優しい世界観。 三日月堂の時に出たお店とかも名前が出たりするので、 この先人も出てきたりするかな…。
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川崎、菓子屋横丁という言葉に惹かれて購入。 仙人みたいな主人公が、縁あって川越の菓子屋横丁で月光荘の管理人に。家と家族の物語。 三日月堂に出てきた桐一葉が登場して、にんまりした。
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ほしおさんの作品は、ここ数年たくさん読んできた方だと思う。 読む前は、主人公が家の声を聴くことができる力を持っているという設定に引いた。 が、読み終わってみると、主人公遠野守人の生い立ちが丁寧に描かれ、ファンタジー設定が浮いていない。 そこはさすがだなあ、と思った。 三日月堂シ...
ほしおさんの作品は、ここ数年たくさん読んできた方だと思う。 読む前は、主人公が家の声を聴くことができる力を持っているという設定に引いた。 が、読み終わってみると、主人公遠野守人の生い立ちが丁寧に描かれ、ファンタジー設定が浮いていない。 そこはさすがだなあ、と思った。 三日月堂シリーズと同様に川越の町が舞台。 前よりも町が丁寧に描かれているような気がするが、それは一連のほしお作品で私が教育されたからか? 古民家をリノベーションしていく話。 何だか「ふるカフェ ハルさんの休日」を見ている気分になる作品。
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