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春はまだか の商品レビュー

3.9

38件のお客様レビュー

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2023/03/22

「くらまし屋稼業」の2冊目。 今度は呉服屋の土蔵に幽閉された少女・お春を晦ます話。 「くらまし屋七箇条」の一に『依頼は必ず面通しの上』とあるのだが、前作でもそうだったように、依頼人に直接会うところからして大変な稼業ね。 まずはそこからひと工夫だが、□□を騙るとはなかなかやってく...

「くらまし屋稼業」の2冊目。 今度は呉服屋の土蔵に幽閉された少女・お春を晦ます話。 「くらまし屋七箇条」の一に『依頼は必ず面通しの上』とあるのだが、前作でもそうだったように、依頼人に直接会うところからして大変な稼業ね。 まずはそこからひと工夫だが、□□を騙るとはなかなかやってくれる。そこに菩薩の面みたいな顔した気味悪い若侍が顔を出したり、他にも鬼灯組や大丸が出てくるなど小ネタでも楽しませてくれる。 お春の事情を聞いて自らに課した掟を破ることにしたため、単身、くらましを行うことになる平九郎だが、前作ではなんとなく匂わされていた妻や娘のことも少しだけ知れることになる(全てが明かされるのはシリーズがもう少し進んでからなのね)。 救出劇はいかに“土竜”と言ってもややうまく行き過ぎだったように思うが、その後に来る染谷不動での立ち回りの変幻自在がまた一興。これも前作ではセリフの中に出ただけだった「炙り屋」万木迅十郎が姿を現すが、こいつもまた凄まじく強く、今後の絡みがどうなることやら。 辛い境遇に耐える登場人物が多い話だったが、ようやく春めいた終章に心温まる。

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2023/01/17

「菖蒲屋」に奉公しているお春は、武州多摩にいる母が病と知り、一目会いたく逃げ出す。途中飛脚の風太に助けられるも追手に捕まり連れ戻される。そのお春をくらまそうと平九郎・赤也・七瀬が奮闘する。お春は最期に母と対面できたが…。次巻でもまたお春ちゃんに会えるんだろうな。可哀想だけど、楽し...

「菖蒲屋」に奉公しているお春は、武州多摩にいる母が病と知り、一目会いたく逃げ出す。途中飛脚の風太に助けられるも追手に捕まり連れ戻される。そのお春をくらまそうと平九郎・赤也・七瀬が奮闘する。お春は最期に母と対面できたが…。次巻でもまたお春ちゃんに会えるんだろうな。可哀想だけど、楽しみでもある。それからタイトルはそういう意味だったんだね〜。

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2022/12/22

くらまし屋に新たなメンバー加入? 平九郎の過去が少し明らかになった。 七瀬、赤也のことも少しだけ。 くらましに関わる人たちが温かくて涙を誘う。 火消や盗賊など、もう一つのシリーズでお馴染みの人物もちらっと登場し、 そちらを知ってる人はさらに楽しめる。

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2022/10/05

ぼろ鳶組に劣らず、このシリーズも面白いなあ。 第二弾はリーダーの平九郎がビジネスではなく個人的な感情から幼い少女をほぼ無償でくらます話。 それを知った赤也と七瀬の対応に信頼と愛情か感じられるし、一方で今後も宿敵になりそうな迅十郎の雰囲気も良い。純粋なプロフェッショナルとして能力が...

ぼろ鳶組に劣らず、このシリーズも面白いなあ。 第二弾はリーダーの平九郎がビジネスではなく個人的な感情から幼い少女をほぼ無償でくらます話。 それを知った赤也と七瀬の対応に信頼と愛情か感じられるし、一方で今後も宿敵になりそうな迅十郎の雰囲気も良い。純粋なプロフェッショナルとして能力が非常に高く、悪役でも善玉でもなくどこか憎めない雰囲気などを読むと、将来的には手を組むこともありそうな予感がする。

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2022/08/07

今回はぼろ鳶シリーズから菩薩顔のあの人がちらりとゲスト出演 うーん商売上手か! そしてはっきりと、意図的にぼろ鳶シリーズとは全く違った方向性で書いてるよね 文体も微妙に違う気がするけど気のせいかもしれんw 軽さをかなり意識してる気がするなー そしてこちらはこちらで面白い! ...

今回はぼろ鳶シリーズから菩薩顔のあの人がちらりとゲスト出演 うーん商売上手か! そしてはっきりと、意図的にぼろ鳶シリーズとは全く違った方向性で書いてるよね 文体も微妙に違う気がするけど気のせいかもしれんw 軽さをかなり意識してる気がするなー そしてこちらはこちらで面白い! しかもどこかで爆発しそうな気もするんで引き続き追いかけてみたいと思います ちなみに主人公の堤平九郎は井蛙流という独特な流派の達人なんだけど この井蛙流ってのがどのような流派や技もひと目見て真似て吸収してしまうというとんでもない流派でしかも剣術だけでなく体術や手裏剣までも盗んで自分の技としてしまうんよ で時どきで一番有効な技を繰り出し敵と戦うんですね この設定さー たぶん今村翔吾さんがいろんな「○○流 □△!」って書きたいだけなんじゃなかろうかw まぁそれならそれで大歓迎だけどw

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2022/06/09

⁡ 2巻の方が好きな展開でした✨ 前作に引き続き、くらますお話ですが、ドキドキしながら一気に読みました♬平九郎の剣さばきが冴え渡る✨ こちらのシリーズも、楽しみです♪ ⁡ ⁡

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2022/05/31

2022.5.31 読みやすくて面白いけど、もう少しだらしなくてクソな人間らしさも見たいなぁ。 本当にボロ鳶で聞いた名前も出てきて胸熱!! これからに期待です。

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2022/04/03

くらまし屋シリーズ第2弾。 今回は自ら作った掟を破るため、平九郎が一人で行うのだが、そこはやはり仲間の絆。 くらまし屋の仲間たちの過去もチラチラとほのめかされ、次が早く読みたくさせる。 ぼろ鳶のあの人(?)もチラッと登場してたのもまた楽し。

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2022/03/14

前作では80台の駕籠を使い、大金を掛けてくらまし、最後は敵方を1人で殲滅。 今作では多摩の貧農から奉公に出された少女のくらまし。当然、金は無いので味方も手を出さず1人で仕掛け。情報料と大人数を掛けての大工作。今回も人手と自分の金で少女の救い出しを行う。何故、自腹なのかが僅かに出て...

前作では80台の駕籠を使い、大金を掛けてくらまし、最後は敵方を1人で殲滅。 今作では多摩の貧農から奉公に出された少女のくらまし。当然、金は無いので味方も手を出さず1人で仕掛け。情報料と大人数を掛けての大工作。今回も人手と自分の金で少女の救い出しを行う。何故、自腹なのかが僅かに出てくる。今後は、くらまし屋を始めた事や、これまでして救う理由が出て来るだろう。 最後は宿敵との一騎打ち。大迫力の剣戟が繰り返される。少女の行方と宿敵との意外な結末を迎える。今後も楽しみな伏線が幾つも出ている。

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2021/05/14

2巻目も楽しんだ。お祭りで昔見た水飴細工を見たくなる。そしてなんといっても裏稼業の格好良さ。次も読むよ。

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