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渇きと偽り の商品レビュー

3.5

18件のお客様レビュー

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2025/08/31

2025年8月読了。  オーストラリアのミステリーを読みたくて手に取った。頭の中にあるオーストラリアの風景は広大な自然が広がり、野生のカンガルーが人の暮らしのそばにいて、陽気な人たちであふれている。しかし、この作品で見たオーストラリアはどこまでも寂れていて暗い雰囲気だ。  舞台...

2025年8月読了。  オーストラリアのミステリーを読みたくて手に取った。頭の中にあるオーストラリアの風景は広大な自然が広がり、野生のカンガルーが人の暮らしのそばにいて、陽気な人たちであふれている。しかし、この作品で見たオーストラリアはどこまでも寂れていて暗い雰囲気だ。  舞台は2年間も干魃が続く田舎町キエワラ。農業が盛んなこの町は深刻な水不足によって今にも壊滅しそうだ。その町を20年ぶりに訪ねた連邦警察官のアーロンには忘れ去りたい過去があった。幼馴染のエリーが不可解な死を遂げ、その筆頭容疑者にアーロンの名があがっていたのだ。そして現在、もう一人の幼馴染ルークが一家心中をはかった。はたして過去の事件と現在の事件には関係があるのか。  物語の筋はまさに王道のフーダニットといった感じだ。事件の調査を通して思わぬ手がかりをつかみ、関係者に事情聴取を行う。その度に事件の様相がひっくり返り、最後には意外なところから事件が解決していく。読んでいて気持ちのいい展開だった。さらに今回は過去の事件がどう関わるのかが大きな見どころになる。ところどころ挿入される関係者の視点からの回想が、真実に肉薄していくようで小気味いい。そして現在とつながったときの驚きには驚いた。

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2025/03/15

すごい!まさかのデビュー作! そして女性の作家さんだったとは… 旧友ルークが妻子を道連れに自殺したと聞いた連邦警察官のフォークは20年ぶりに生まれ育った町へ帰郷… そして、フォークは干魃にあえぐ灼熱の田舎町で、20年前の町を追われるきっかけとなった過去の事件にも向き合うことに...

すごい!まさかのデビュー作! そして女性の作家さんだったとは… 旧友ルークが妻子を道連れに自殺したと聞いた連邦警察官のフォークは20年ぶりに生まれ育った町へ帰郷… そして、フォークは干魃にあえぐ灼熱の田舎町で、20年前の町を追われるきっかけとなった過去の事件にも向き合うことになる… 過去と現在の事件の交差、閉鎖的な田舎町の独特な雰囲気、さらに長く続いている日照り… とにかく設定がいい!  そしてミスリードの仕方も上手い! 「まぁ、犯人はこの人ぽいな!」ってのはミステリー好きなら予想はできちゃうんだけどね、、、でもアレがわからないしネ! とにかくもう読み終わるのがもったいなくて…(笑)最後はチビチビ読んじゃったよ! でも安心した 第二作があるらしい… この作品、去年既に映画化されていたらしく… わたくし、全くチェックしてなかったよ…

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2025/01/17

オーストラリアの田舎という壮大な自然が目に飛び込んできそうな町が舞台だというのに、伝わってくるキワエラの人間関係の閉塞感のリアリティに驚いた。 フォークの持つ現在の視点と、完全に三人称の独白形式で過去の視点の使い分けが面白かったけど、すこしごちゃついた印象。 映画も評判良さげなの...

オーストラリアの田舎という壮大な自然が目に飛び込んできそうな町が舞台だというのに、伝わってくるキワエラの人間関係の閉塞感のリアリティに驚いた。 フォークの持つ現在の視点と、完全に三人称の独白形式で過去の視点の使い分けが面白かったけど、すこしごちゃついた印象。 映画も評判良さげなので見てみようかな。

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2023/01/26

欧米の小説は、どうもとっかかりのところが苦手。 背景描写が多すぎて、入り込むのに時間を要する。 この作品もそうだったが、入り込むと、そこからは二転三転する展開に興奮し、一気に読み進めた。 読後には満足感が残り、次作もすぐに手に取った。 最初の読みづらさが災いして、個人的には3.5...

欧米の小説は、どうもとっかかりのところが苦手。 背景描写が多すぎて、入り込むのに時間を要する。 この作品もそうだったが、入り込むと、そこからは二転三転する展開に興奮し、一気に読み進めた。 読後には満足感が残り、次作もすぐに手に取った。 最初の読みづらさが災いして、個人的には3.5くらいの評価。

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2025/03/15

オーストラリアが舞台。描写で印象に残るのは、地平線が見える広い農場、隣の農家ははるか遠く、そして小さな中心部の街では噂がたちどころに広まるという、この土地の広さと人間関係の閉塞感だ。そして原題の「THE DRY」、街は2年続きの旱魃で疲弊している。 そこに起きた、ある農場主ルー...

オーストラリアが舞台。描写で印象に残るのは、地平線が見える広い農場、隣の農家ははるか遠く、そして小さな中心部の街では噂がたちどころに広まるという、この土地の広さと人間関係の閉塞感だ。そして原題の「THE DRY」、街は2年続きの旱魃で疲弊している。 そこに起きた、ある農場主ルークの死。妻子を家で殺した後自身は自殺か?と思われた。20年前街を出たルークの旧友フォークは、ルークの父から息子の死の真相を突き止めてくれ、と頼まれる。 この今の事件と、フォークが街を出ることになった20年前の事件が交互に語られ、並行的に真相が明かされてゆく。20年前の事件の真相がずっと明かされなかったことで、当事者も街もその闇に絡められてしまっていたのか? という気がした。 メルボルンから500km離れた架空の街キエワラが舞台。主人公フォークは高校途中までこの街に暮らしたが、旧友ルークが妻と子供を殺し自殺したらしい、との連絡を受け葬儀に戻る。フォークとルークとエリーの農場は続いていて幼いころはよく遊んだ。だが高校生になりエリーが川で溺死しているのが見つかり、エリーの残したメモにフォークという名があったことから、フォーク一家は街にいられなくなり街の出たのだった。 エリーが水死体で見つかった街を流れるキエワラ川は昔は水量豊かな川だったが、今は川床が見える。 フォークの家は母がフォークの出生時に死亡し父子二人暮らし。エリーの父は飲んだくれで母は家出。ルークの家だけは父母とも健在。典型的な家族構成を登場させている。 2016発表 2017.4.15発行(ハヤカワポヶットミステリブック1918) 図書館 ポケミス版はもう絶版? 表紙は電子版と同じ。

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2022/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

地味に公開されてひっそり終映になった感のある映画ですが、とても気に入ったので原作を購入。良い感じに歳を取っているエリック・バナに見惚れ、そのイメージで原作も読む。 自殺を装って銃殺してバレないものなのかというのは映画版を観たときにも引っかかったことですが、それが瑣末なことに思えるぐらい面白かった。ただ、映画版を観ていなければ、読むのにもっと時間がかかったことでしょう。この分厚さならやはり先に映画版を観たい。 あっと驚く真相。こんな職業の人が犯人であるはずがないと頭のどこかで思っているのかもしれません。余韻大。 映画の感想はこちら→https://blog.goo.ne.jp/minoes3128/e/593c229b9d9469e00f28d17a206f24f4

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2022/11/23

オーストラリアの田舎や村人。想像でしかないが想像しやすく、分かりやすいし、ミステリーとしても好き。映画みたいと思います!

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2022/07/24

田舎の狭いコミュニティの中では、常識のない人ほど粗暴な力で周りを従わせて、まともな人は辟易してどんどん逃げ出す、という構図は洋の東西を問わないのか…。水害が多い日本とまるで正反対の環境なのに、物語に漂う田舎ゆえの閉塞感と頼る産業のない心許なさが、まるで自分の住む町の日常を映し出し...

田舎の狭いコミュニティの中では、常識のない人ほど粗暴な力で周りを従わせて、まともな人は辟易してどんどん逃げ出す、という構図は洋の東西を問わないのか…。水害が多い日本とまるで正反対の環境なのに、物語に漂う田舎ゆえの閉塞感と頼る産業のない心許なさが、まるで自分の住む町の日常を映し出しているようだった。

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2022/06/26

犯人のクズっぷりにはヘドが出てくるが、エリーの最期を読みながら、現在公判中の両親に虐待され衰弱死した船戸結愛ちゃんのことを思った。こんな鬼畜のような人間にはヘドではなく殺意を感じてしまうが、本書の結末には不満が残った。認知症としてしまったために何もできなくなってしまったのが惜しま...

犯人のクズっぷりにはヘドが出てくるが、エリーの最期を読みながら、現在公判中の両親に虐待され衰弱死した船戸結愛ちゃんのことを思った。こんな鬼畜のような人間にはヘドではなく殺意を感じてしまうが、本書の結末には不満が残った。認知症としてしまったために何もできなくなってしまったのが惜しまれる。謎解きものとしては楽しめた。

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2022/04/03

「ルークは嘘をついた。きみも嘘をついた」意味深な手紙を受けとった連邦警察官フォークは二十年ぶりに故郷を訪れる。妻子を撃ち、自殺したとされる旧友ルークの葬儀に出るためだ。彼は手紙の送り主であるルークの両親から、息子の死の真相を突き止めてくれと頼まれる。生まれ育った町での捜査は、フォ...

「ルークは嘘をついた。きみも嘘をついた」意味深な手紙を受けとった連邦警察官フォークは二十年ぶりに故郷を訪れる。妻子を撃ち、自殺したとされる旧友ルークの葬儀に出るためだ。彼は手紙の送り主であるルークの両親から、息子の死の真相を突き止めてくれと頼まれる。生まれ育った町での捜査は、フォークの脳裏に苦い記憶を呼び起こしていく。かつて彼がここを離れる原因となった、ある事件の記憶を…。灼熱の太陽にあえぐ干魃の町で、人々が隠してきた過去と秘密が交錯する。オーストラリア発のフーダニット。 王道の展開ながら、オーストラリアの苛烈な環境描写で読ませます。

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