渇きと偽り の商品レビュー
過去と現在の事件を絡めながら捜査をする休暇中の警部補。 登場人物が出尽くした感があって、誰だろうと思いながら読み進むと意外なところから糸口が見つかる。 オーストラリアの自然の中、風景を想像しながら読みすすめます。
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オーストラリアミステリ。表面的にはコアラなどで観光イメージアップをしているが、自分は暗黒大陸と思っている。特に「ザ・オーストラリア」という表記は見受けられなかったが、内容が昔に起こった事件を追うもので、そりゃーあれですよ、解決してないってことは強力に隠蔽しようとしてる人がいるって...
オーストラリアミステリ。表面的にはコアラなどで観光イメージアップをしているが、自分は暗黒大陸と思っている。特に「ザ・オーストラリア」という表記は見受けられなかったが、内容が昔に起こった事件を追うもので、そりゃーあれですよ、解決してないってことは強力に隠蔽しようとしてる人がいるってことだし、なにせ人口密度が低ければ低い程、足掛かりが少なくなる訳で。というかオーストラリアなんて、まだまだ未開の地がありそうで、そこに死体投げ込めば、絶対見つからないと思うよ。そんで土砂で流れてっと。ごめん、ただの悪口で終わった。
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オーストラリアのミステリー。 あらすじ 経済専門の連邦警察官フォークは、20年ぶりに故郷キエワラに戻る。友人が妻子を撃ち殺し、自殺したというのだ。二人はガールフレンド二人を加え、いつも4人だった。しかし、エリーの死をきっかけにフォーク父子は町を追われたのだった。親友の親切な両親、エリーの問題ありの父と従姉妹、小学校、宿屋…せまい町中でフォークは事件を解決しようとする。現在のも20年前のも。 面白かったー。オーストラリアの田舎が舞台。水害が厳しくて、牧場を経営している人たちにとっては死活問題。牧場運営では、ウサギは害のある動物で、何でも食べてしまうらしい。あとは、山火事。空気が乾燥しているとあっという間に広がって、民家にも被害が及ぶ。物語全体に、オーストラリア田舎の広大な土地や、スケールが大きい自然の様子が描かれていた。土地は広いけど、田舎だから人間関係は狭い、歴史も考え方もそのまま、みたいな。主人公フォークは初登場としてはまずまず。それより、地元の制服警官が、地道に仕事していて好感もった。
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松戸の本屋(やたらポップが細かく沢山あった。書店員に詳しいのがいるみたいだ。)で購入 伏線があちこちにあるからミステリ好きにはたまらない作品なんだろうと思う。純ミステリー
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オーストラリアが舞台で環境、文化の違いはあるけれど閉鎖的排他的な田舎の風習は日本と変わりなく想像しやすかった。全体的にやるせない。登場人物ほぼ全員すね傷だけれど逆に考えて後ろ暗い過去のない人間なんてそうそういないなと思う。
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旧友が自殺と聞いて20年ぶりに故郷に戻ったフォーク。町は干魃で悲鳴をあげていてその地域性がうまく作品に活かされている。昔起きた友人の死と今回の出来事との関連は。故郷への懐かしさと変わってしまった町、人。狭い地域の中で起こる事件と人間関係。その裏にあるもの。フォークが過去を振り返り取り戻すことのできない時間を悔やみながらも過去と今に向き合う姿、想いが作品から強く感じられる。
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