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いじめを生む教室 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2023/04/18

信を置く著者の手になる、興味深い分野の著書、となると、これはもう読んどかないと。気になった点を列挙すると。 ・環境からのアプローチで行動変容を促す ・抑圧的な態度の教師の教室ではいじめが多い ・子どもと大人のフレーム外し といったところ。まとめると、子ども目線に立てる教師・教室、...

信を置く著者の手になる、興味深い分野の著書、となると、これはもう読んどかないと。気になった点を列挙すると。 ・環境からのアプローチで行動変容を促す ・抑圧的な態度の教師の教室ではいじめが多い ・子どもと大人のフレーム外し といったところ。まとめると、子ども目線に立てる教師・教室、っていう感じか。何だか月並みになっちゃったけど、結局、月並み・当たり前のことが当たり前にできてない、ってところにいじめ教室の宿痾があるってことだな。

Posted byブクログ

2022/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

いじめに関しては、皆がただの感想や経験則で語りがち。その中で学術的な研究結果に基づいた論説を繰り広げるこの本はとても貴重であり、評価できる。自分は「いじめは犯罪なのでどんどん警察を介入させるべし」という意見だったがそれは根本的な解決にはならないというくだりは「確かに」と唸らされた。数年後に各種データをアップデートした改訂版の発行を期待したい。 結論として生徒の親ができることは多くなく教員に委ねざるを得ないのいうのはなかなか厳しい現実だった。残念ながら本書が提案するような「ゴキゲンな教室」が政策的に実現されるのは当分先だと思うので、それまでは学校ガチャ、教員ガチャでハズレを引かないための自衛を考えるしかなさそうだ。

Posted byブクログ

2022/05/04

現状の教員の労働環境はあまりにも劣悪で、それがイジメの遠因になっているのだとよくわかった。 教室を担任の独裁環境にしないこと、子どもたちそれぞれに個別に向き合えるようにすること。 給特法は直ちに廃止して欲しい…そして教育にかかる政府支出を先進国並みに増やしてほしい…

Posted byブクログ

2021/08/23

いじめを分析したデータをまとめた本。 この本を読んで終わりではなく、この本から得た知識をいかにして活用していくのか。それが大切だと思う。

Posted byブクログ

2020/08/25

これは講演会で同内容のお話を伺ったことがあったんですが、書籍で改めて読んで腹に落とし込みました。 重要なポイントは、たとえば地方自治体でいじめについて議論する委員会みたいなのを立ち上げても、そこで議論されているのはいじめが起こったときの対処の話がほとんどだったりするわけです。 し...

これは講演会で同内容のお話を伺ったことがあったんですが、書籍で改めて読んで腹に落とし込みました。 重要なポイントは、たとえば地方自治体でいじめについて議論する委員会みたいなのを立ち上げても、そこで議論されているのはいじめが起こったときの対処の話がほとんどだったりするわけです。 しかし著者が強調するのは、いかにいじめを生まない環境を整えるかという話で、それをエビデンス、データを用いながら考えているのが本書です。 だから教育に関心がある、とりわけ教員にはがんがん勧めてるし、いじめを考える最適な一冊だと思います。

Posted byブクログ

2020/07/26

データで語るいじめについての話。 徹頭徹尾、データやいじめ対策の歴史などを参照していじめを論じた、いじめに関する基本がわかる本でした。 いじめが起こりにくい「ご機嫌な教室」を作るために教師がするべきこと、いじめの早期介入がなぜ大切なのか、ネットいじめと教室でのいじめの違い、子供...

データで語るいじめについての話。 徹頭徹尾、データやいじめ対策の歴史などを参照していじめを論じた、いじめに関する基本がわかる本でした。 いじめが起こりにくい「ご機嫌な教室」を作るために教師がするべきこと、いじめの早期介入がなぜ大切なのか、ネットいじめと教室でのいじめの違い、子供の成長に伴ういじめ方の変化、命を語る道徳でいじめが減るのか……など、いじめに関する疑問についてはこの本を読めば一通りは理解できるのではないでしょうか。これらの話がさまざまなデータに基づいて展開されているので、説得力が違います。

Posted byブクログ

2020/01/21

いじめを生むのは「心」ではなく、「教室」(環境)だという指摘。 いじめを減らすにはどうしたらいいかわからなくても、どうしたらいじめを増やせるかを考え、その要素を減らすという発想はわかりやすい。 徹底的にデータを基にした、いじめへの対応策の数々。討論するより、まずは研究結果について...

いじめを生むのは「心」ではなく、「教室」(環境)だという指摘。 いじめを減らすにはどうしたらいいかわからなくても、どうしたらいじめを増やせるかを考え、その要素を減らすという発想はわかりやすい。 徹底的にデータを基にした、いじめへの対応策の数々。討論するより、まずは研究結果について勉強した方が良さそうだ。

Posted byブクログ

2019/11/06

感情論ではなくデータに基づいて著者の意見も織り込みつつ冷静に、いじめの実態、様々な取り組みが記述されている。 子育てをする親は一度読んでおくべき本と思う。自分の子どもがいじめの被害者、加害者にもなり得る中で、親として知識を持ち、どう導いてあげることができるか、考えさせられる1冊...

感情論ではなくデータに基づいて著者の意見も織り込みつつ冷静に、いじめの実態、様々な取り組みが記述されている。 子育てをする親は一度読んでおくべき本と思う。自分の子どもがいじめの被害者、加害者にもなり得る中で、親として知識を持ち、どう導いてあげることができるか、考えさせられる1冊であった。 また学校の先生が持つ役割や責任が重いのも事実である。親としても学校の取り組みに関心を持ち、子どもを通してだけでなく、自ら状況を把握することが大切なのではと思った。 子どもの環境が変わった際には、親としても読み返し続けたい本である。

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2019/09/09

教師目線で読ませてもらった。やはり教師の力量ももちろん必要だが、それ以上にマンパワーが必要であることが明らかである。教師自身がストレスにさらされているこの頃では、普通ならきつく言わないこともつい声を荒げてしまうこともあるだろう。そこにもう一人いれば、自制心も余裕も生まれる。教室環...

教師目線で読ませてもらった。やはり教師の力量ももちろん必要だが、それ以上にマンパワーが必要であることが明らかである。教師自身がストレスにさらされているこの頃では、普通ならきつく言わないこともつい声を荒げてしまうこともあるだろう。そこにもう一人いれば、自制心も余裕も生まれる。教室環境が良くなるためには、人が必要なのだ。

Posted byブクログ

2019/06/04

読了。いじめの本は何冊か読んできたが、一番前向きな本だった。いじめは、自分がされても嫌であるが、自分の子供(保育園児のとき)が受けていることを知って、何もできなかったもどかしさ、無力感は忘れられない。

Posted byブクログ