1,800円以上の注文で送料無料

いじめを生む教室 の商品レビュー

4

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2019/03/22

社会科学の論文や統計(まっとうそうなやつ)を引用しつつ,いじめの実態(マスコミや「有識者」,コメンテータの発言からイメージされるものとはだいぶ違う)が説明され,どう対策すべきかを冷静に論理的に提言している本。 確かに根拠となる論文は示されているが,大会発表抄録は論文といっても鵜呑...

社会科学の論文や統計(まっとうそうなやつ)を引用しつつ,いじめの実態(マスコミや「有識者」,コメンテータの発言からイメージされるものとはだいぶ違う)が説明され,どう対策すべきかを冷静に論理的に提言している本。 確かに根拠となる論文は示されているが,大会発表抄録は論文といっても鵜呑みは危ない気がするな。あと数値データや質的データでもなく,著者のアイディアを著書に書いていると思しきものは,本に書かれているからといって根拠にするのはちょっとあぶないかも。 とはいえ,それらの注釈を差し置いても,全体的にはまっとうな根拠を元にちゃんと説明してあるのだと思う。小中高の現場を知らない身にはありがたい。現場の方々もこれ読んで俯瞰してみるとよいのかも。

Posted byブクログ

2019/02/13

https://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-84077-2 , http://stopijime.jp/

Posted byブクログ

2019/01/29

いじめについてかなり冷静にたくさんの統計を用いて分析。誠実な本。 ー学校の教室というのは、他人に時間を管理されている環境なのでなかなか自分好みのストレス発散ができません。一方、いじめというのは「それなりに面白いゲーム」なのでそういうかたちでストレスが発露してしまうのです。 マウ...

いじめについてかなり冷静にたくさんの統計を用いて分析。誠実な本。 ー学校の教室というのは、他人に時間を管理されている環境なのでなかなか自分好みのストレス発散ができません。一方、いじめというのは「それなりに面白いゲーム」なのでそういうかたちでストレスが発露してしまうのです。 マウンティングとラベリング。もともとマウンティングは動物の行動において使われる言葉。自慢したりダメだししたり、人間関係上どちらが優位なのかを探りあいながら立場の安定性を確保していくのが目的なのでしょう。 ラベリングは「この人はいじめられていい存在である」「この人は他の人よりも劣っている」とラベルを貼る行為。子供たちがラベリングをしているときに先生が助長するような冗談をいうこともある。(太っている子に「今日も良く食べるな!」など)

Posted byブクログ

2018/12/25

十二分なデータがないながらも、感情論ではなく根拠をもって話そうとしている印象。 「ご機嫌な教室」の条件が分かりやすい。 母校もご機嫌だったんだなぁ。

Posted byブクログ

2019/05/11

いじめ関連の本は、独りよがりのものや、やたら難解な理論を構築したものなどが多い中で、この本はデータに基づいた冷静で分かりやすい分析ができている。いじめを被害者と加害者の個人間の問題ではなく、教室の環境(雰囲気)の問題だと捉えるのが重要で、これはほんとうに広く知ってほしいところだ。

Posted byブクログ

2018/12/03

豊富な研究成果とデータをもとに、いじめが「(加害者であり被害者である)児童、生徒のストレスを溜める環境」に起因するとする。シンプルだが説得力のある論説。 個人は勿論、いじめがもたらす社会的な損失にも触れ、では、どうするのか?まで示されているが、これは参考にしつつ、考えることをやめ...

豊富な研究成果とデータをもとに、いじめが「(加害者であり被害者である)児童、生徒のストレスを溜める環境」に起因するとする。シンプルだが説得力のある論説。 個人は勿論、いじめがもたらす社会的な損失にも触れ、では、どうするのか?まで示されているが、これは参考にしつつ、考えることをやめてはいけないテーマ。

Posted byブクログ

2018/11/07

いじめを統計と実際の事例や事件を通して分析的に読み解く。もちろんいじめは許されないけれど,同年齢の子どもたちを一定時間強制的に一カ所に集めればストレスたまる。制度的な問題もあるよなあ。

Posted byブクログ

2018/10/27

東京子ども図書館のいじめ対策に向けての読み聞かせ活動を初めて知りました。評価されない読み聞かせの時間は子どもにとってストレスを感じない貴重な時間とは作者の言葉です。

Posted byブクログ

2018/09/24

読みやすくてとても実践的な本。いじめについてまず一番に読んで間違いない。 俺はいじめはなくならない。とほとんど諦めていたが、なくなりはしなくても、重篤化、深刻化しないようにすることは可能だし、その取組が大事なのだとわかった。 その具体的な方法も書かれていて、できることからやれ...

読みやすくてとても実践的な本。いじめについてまず一番に読んで間違いない。 俺はいじめはなくならない。とほとんど諦めていたが、なくなりはしなくても、重篤化、深刻化しないようにすることは可能だし、その取組が大事なのだとわかった。 その具体的な方法も書かれていて、できることからやれそうである。 苦悩モードから解決モードへのスイッチが重要。

Posted byブクログ

2018/09/04

荻上チキのラジオ聴くようになって、本書購入。 確かなデータから感情論ではなく具体的な論調に進めていくまとまり方。 いじめは個人的な要因よりも環境的な要因から生まれ、外的なポジションの先生や保護者がストレッサーになって加害者にいじめを誘発させている。 中学、高校生の時は学校さらに限...

荻上チキのラジオ聴くようになって、本書購入。 確かなデータから感情論ではなく具体的な論調に進めていくまとまり方。 いじめは個人的な要因よりも環境的な要因から生まれ、外的なポジションの先生や保護者がストレッサーになって加害者にいじめを誘発させている。 中学、高校生の時は学校さらに限定したら教室が世の中の大半を占めてしまう。そこから弾かれたり、疎外感を感じてしまったらほんと暮らしにくい毎日だよ。個人的に本書で定義されたいじめらしいことはちょくちょくあったけど、個人間じゃ解決できないよな。先生、教育委員会、保護者が介入するべきだし、ヘルプを出してもいいんだよという認識を子供に持ってもらうよう教育が必要なんだろうな。

Posted byブクログ