いじめを生む教室 の商品レビュー
親としてはとても気になるテーマ。 感情に訴える方法ではなく、数々の調査データをもとに、どんな条件が重なるといじめが発生するのかを考察している点に期待をもてる。 データからは、いじめは誰にでも起こりうる、ということが再認識させられる。 では大人はその前提のもと、何をしておくべき...
親としてはとても気になるテーマ。 感情に訴える方法ではなく、数々の調査データをもとに、どんな条件が重なるといじめが発生するのかを考察している点に期待をもてる。 データからは、いじめは誰にでも起こりうる、ということが再認識させられる。 では大人はその前提のもと、何をしておくべきかの提案もあるので、身近な子どものためにも読んで備えておきたい1冊だろう。
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いじめを感情論で話し合うのはもうやめよう。データに基づいてひとつひとつ有効な施策を試していこう。 やっぱりいじめ問題ってのは、加害者の問題なんだよ。どうして加害者が不適切行為に走ったのか、それを解決しないとダメなんだよね。 いじめという形の八つ当たり、ストレス発散で他者が傷つくのをふせぐ世の中を作ろう。 そしてみんな理解しなきゃいけないのは「人間は他人を傷つけるのが楽しいと感じる生き物」だという事実。 自分の中にもその他人を傷つけて快楽を得る思考回路が備わっていて、うまくそれをコントロールできているだけなんだということ。攻撃は簡単に自己有用性を感じられて、それに依存してしまうのだ。 いじめはDVに近いものだということを覚えておこう。 まぁそんなことまでは書いてなかったけど、考える材料としてとてもよかった。データが豊富だから、色々考えられる。
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様々な視点から「いじめ」を分析している。分析だけで終わらずに「教師として」「大人として」どう対応していくのか、考えさせてくれる。 「2+α制度」「ご機嫌な教室、不機嫌な教室」など、賛同することが多い。僕が学んできたことが、別の方向からも同じ視点で書かれていた。
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