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風に恋う の商品レビュー

4.2

44件のお客様レビュー

  1. 5つ

    13

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

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2018/11/04

恋愛要素のない「響け!ユーフォニアム」といったところだろうか。 姉の勤務する広告代理店(電通モチーフ)のブラック企業と体罰問題等で昨今ニュースにも取り上げられているブラック部活動問題を絡めてきてはいるが、本筋とはほぼ関係ないためわざわざ出してくる必要があったのかは疑問。 青春吹奏...

恋愛要素のない「響け!ユーフォニアム」といったところだろうか。 姉の勤務する広告代理店(電通モチーフ)のブラック企業と体罰問題等で昨今ニュースにも取り上げられているブラック部活動問題を絡めてきてはいるが、本筋とはほぼ関係ないためわざわざ出してくる必要があったのかは疑問。 青春吹奏楽小説として捉えれば一定のレベルには達しているとは思うが、Amazonで誰かが感想を書いていた「思春期の男子が女子に興味がないのはおかしい」というところには笑ったが確かにそうだとも感じた。 恋愛要素は…でもまあ、いらないか。

Posted byブクログ

2018/10/30

文化系の団体競技は、体育会系に負けず劣らず奥深い。 吹奏楽の「元」名門・千間学院高校に入学した主人公の茶園基。 黄金期の千学を引っ張っていた、憧れの存在である不破が 吹奏楽部のコーチとして母校に戻ったことを知り、 中学できっぱりとやめようとしていた吹奏楽でもう一度全国大会を目指...

文化系の団体競技は、体育会系に負けず劣らず奥深い。 吹奏楽の「元」名門・千間学院高校に入学した主人公の茶園基。 黄金期の千学を引っ張っていた、憧れの存在である不破が 吹奏楽部のコーチとして母校に戻ったことを知り、 中学できっぱりとやめようとしていた吹奏楽でもう一度全国大会を目指すことに。 不破の指名で、1年生にして部長を任されることになり、 戸惑いながらも、周りの先輩やライバルと切磋琢磨し、 自分の理想の音楽を追い求める基。 その姿に時折昔の自分を思い出しながら、彼らと向き合い続ける不破。 果たして全国への切符を手にいれることができるのか・・・? 吹奏楽どころか、何の楽器も弾けないので 話のリアルさはわからないけれど、普通におもしろかった。 あらゆる音の表現が読む人の聴覚に訴えかけてきて、 部員ひとりひとりの生み出す音、そして彼らの作り上げる音楽を 立体的に想像させてくれる作品です。

Posted byブクログ

2018/10/28

日という時間がいいものだったが決めるのは明日以降の自分だ。だから今日のためだけに生きるな。明日の自分のために生きろ。瑛太郎さんいい先生になってほしい。

Posted byブクログ

2018/10/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

一時の勝利のために若者をがんばらせることを、無条件に肯定せず迷い苦しみ葛藤する指導者の姿がとても現代的で、深く共感する。 部活にうちこんだ結果、結局「部活の外部コーチ」という食えない仕事についてる主人公の設定もえらいリアル。 ただ主要な三人のキャラ以外はあまり設定が生かせていないのは残念。その三人にしても、主人公からみて二歳上の先輩という微妙な設定のヒロインの人物像もいまいちはっきりしなくて、結局コーチと新入生の主人公の二人だけでほとんどドラマが展開しているのは、この作者の限界なのか。 そういえば、「完パケ」も、すごくおもしろかったけれど、やはり二人のからみだけで全体が回っていた。このあたり今後の成長が楽しみな作家さんだ。

Posted byブクログ

2018/10/16

昔TV取材も受けた現フリーターなOB青年がコーチになり、高校では吹奏楽をやめるという思いを一瞬で翻らせられた新入生の基部長。音楽の神様はブラック企業じゃないという切り込みが新鮮。必死さ、休む恐怖、席の奪い合いの苦しいだけでない何か。不意の愛してるにどぎまぎ。応える若さも可愛い。演...

昔TV取材も受けた現フリーターなOB青年がコーチになり、高校では吹奏楽をやめるという思いを一瞬で翻らせられた新入生の基部長。音楽の神様はブラック企業じゃないという切り込みが新鮮。必死さ、休む恐怖、席の奪い合いの苦しいだけでない何か。不意の愛してるにどぎまぎ。応える若さも可愛い。演奏の楽しさに満ちていた。

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2021/11/19

中学で優勝できなかったことから一度は吹奏楽をやめる決意をした茶園 基。 コンクール優勝を目指し吹奏楽にかける高校生たちを描いた青春小説。 まさに王道の青春小説。胸を打つくらい若さに溢れている。 部活に全てを捧げて受験に失敗したら何も残らないと大人や親からしたら思ってしまうけど、...

中学で優勝できなかったことから一度は吹奏楽をやめる決意をした茶園 基。 コンクール優勝を目指し吹奏楽にかける高校生たちを描いた青春小説。 まさに王道の青春小説。胸を打つくらい若さに溢れている。 部活に全てを捧げて受験に失敗したら何も残らないと大人や親からしたら思ってしまうけど、学生の頃ってわかってる部分もあり、わかってない部分もあったなぁ。 基達が苦しくもあるけどやっぱり音楽をやるのが楽しいのがよく伝わってきた。 かつては基と同じ部活に懸けた高校生であり、大人になりやりたい事を見失った不破の再生の物語でもあった。

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2018/09/27

4.8 この手の鉄板系青春物を読むと、すぐに読み終わるのが勿体なくて度々本を置くのだけれど、結局一気に読んでしまう。 好きなんだなぁ やっぱり・・ 「羊と鋼の森」や「蜜蜂と遠雷」などの、音楽を扱った名作に共通している魅力・・ その「旋律」や「音の色彩」、「身体をとりまく空気」...

4.8 この手の鉄板系青春物を読むと、すぐに読み終わるのが勿体なくて度々本を置くのだけれど、結局一気に読んでしまう。 好きなんだなぁ やっぱり・・ 「羊と鋼の森」や「蜜蜂と遠雷」などの、音楽を扱った名作に共通している魅力・・ その「旋律」や「音の色彩」、「身体をとりまく空気」に包まれる感覚がたまらない。 a striking scene ⚪︎号泣「汐風のマーチ」事件 ⚪︎瑛太郎と基のスケルツァンド in チャペル ⚪︎暗闇のソロパート掠奪と玲於奈のビンタ ⚪︎全日本のソリストを賭けた闘いと、玲於奈の号泣。 やはり映画化は必至だわね。 真剣佑?それとも、山崎賢人? 中学三年の吹奏部部員・基は中学生活の全てをかけて目標としていた、全日本吹奏楽コンクール出場の夢に破れ、吹奏楽を辞める決意を固める。 隣に住む二つ上の幼馴染・玲於奈が吹奏楽部部長を務める千間学院高等学校へ進学するが、玲於奈の執拗な勧誘にも決意は翻らない。 ところが、基を吹奏楽へと誘った憧れの男・不破瑛太郎がコーチとして現れると、アッサリ入部を決めてしまう。 吹奏部の抜本的な改革を必要とした瑛太郎は、一年生の基を部長に任命する荒療治に出るが・・ 瑛太郎自身も、輝かしい過去と現在を生きる自分との折り合いがつかず、迷路に迷い込み、生きる目標を失った中での就任であった。 ⚪︎茶園基・・主人公のサックス奏者 ⚪︎茶園里央・・基の姉、広告代理店に勤務 ⚪︎鳴神玲於奈・・隣に住む幼馴染。千学吹奏部部 長、オーボエ奏者 ⚪︎不破瑛太郎・・全日本を獲った時の千学吹奏部 部長。玲於奈と基の憧れのサックス奏者。 ⚪︎水島楓・・瑛太郎の中学時代からの特別な人。自由曲・風を見つめる者の作者 ⚪︎堂林慶太・・基の同級生。トランペット奏者で基と共に一年生で副部長に。 ⚪︎徳村尚紀・・瑛太郎の同級生で現在フリーライターの同居人。パーカスのリーダーで副部長だった。 ⚪︎森崎・・TVディレクター。瑛太郎達の全国制覇を取材した。

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2018/09/18

 心をハンマーで叩きながら訴えてくる本に出会いました。  僕のような年齢になって、この本で進む道がおぼろげに見えてきたかも・・・  この本を一言で   「好きなものを真剣に抱きしめた時間が、人を   大きくする」。【本文より】 【本文より】 「何も考えないでやっいていると思う...

 心をハンマーで叩きながら訴えてくる本に出会いました。  僕のような年齢になって、この本で進む道がおぼろげに見えてきたかも・・・  この本を一言で   「好きなものを真剣に抱きしめた時間が、人を   大きくする」。【本文より】 【本文より】 「何も考えないでやっいていると思うか?あいつらが悩まず練習していると思うか?たしかに高校を卒業してからも音楽を続ける奴は一握りだよ。やめる奴が大半だよ。確かにそうだよ。なのに必死で練習しているんだよ。勉強も受験も将来もコンクールのことも、二十年も生きてない子供が必死に悩みながら一生懸命やっているんだよ。親や担任に「部活ばかりやるな」って言われて、自分でもその通りだって思いながらそれでも音楽をやろうとしてるんだよ。たった数分のフレーズのために何日も何日も悩んで練習してるんだよ。一日二十四時間しかない中で必死に楽器に触ってるんだよ。」

Posted byブクログ

2018/09/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

18/09/08読了 きれいすぎるし、話の展開は想像を裏切らないし、きらきらした言葉はあるあるも多い。でも大好き。物語として、気持ちに入り込んできて、泣かされる。 十八のときだったら、の繰り返し。瑛太郎は大人で、彼を見守る三好先生と森崎さんの配置。徳村に楓。愛にあふれてる。 先々であのとき部活なんてやってなかったらって思って欲しくない。 今日という時間がどれだけいいものだったかを決めるのは、明日以降の自分だ。だから、今日のためだけに生きるなよ。 あとからなら何とでも言える。何とでも言えるのだ。だから、今を足掻くことができる。 泣かせてやろうかと思って。 悪いな、一人じゃ帰せない。 お前が歩いてきた道を、正しい道にしろ。 忘れてしまえるくらい、いい人生を送ってくれ。 愛してる あらあら、若者がこんなところで泣いてるよ

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2019/07/13

高校生が頑張る話は大好き。 吹奏楽部で成長する高校生だけでなくて 24歳の青年が成長していく様が 描かれている。 みんな悩みながら、考えながら成長していく。 部活動のいいところばかりを挙げないところがよかった。 「ブラック部活動」なんて言葉でてくるのも 今、という感じがする。...

高校生が頑張る話は大好き。 吹奏楽部で成長する高校生だけでなくて 24歳の青年が成長していく様が 描かれている。 みんな悩みながら、考えながら成長していく。 部活動のいいところばかりを挙げないところがよかった。 「ブラック部活動」なんて言葉でてくるのも 今、という感じがする。 高校生の目線と家族の目線だけでなく 何よりもコーチの瑛太郎の目線が描かれていることが新鮮だった。 実り多い高校生活を送ってほしいと いつだって思っているんだよぉと 親目線では伝えたかった。 伝わってるみたいだったけど。 いい作品です。

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