風に恋う の商品レビュー
素直な心で読みたいね。 というかこれを読んでいる間は、そんなシンプルな心持ちになれた気がする。維持できない、しようともしない位には大人になってしまっているけれど(^^;
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おすすめかなにかに出てきだ瞬間、直感で感じるものがあり読みました。 文字に色がある本でした。ふと、思い出したシーンがあると戻って繰り返し読みました。 好きなものに脇目もふらず打ち込む姿が、眩しくて、恋い焦がれて。好きなことを好きなだけするって案外難しくて、やりたいスイッチが入...
おすすめかなにかに出てきだ瞬間、直感で感じるものがあり読みました。 文字に色がある本でした。ふと、思い出したシーンがあると戻って繰り返し読みました。 好きなものに脇目もふらず打ち込む姿が、眩しくて、恋い焦がれて。好きなことを好きなだけするって案外難しくて、やりたいスイッチが入った時ほど障害物があって。もどかしくて。 ザ部長の鏡玲於奈、部長気質の堂林、そして主人公基。こんだけ邪念なく、やりたいことがあって、やりたいという気持ちを持ち続けられるって素敵です。ただただ、好きな気持ち。 今の私は、ぐるぐる悩み続きの瑛太郎先生です‥。 すきな言葉いっぱい出てきたけど、メモは一部だけ。 好きなものを好きでいるには、覚悟がいる。我慢や努力がいる。だから彼等の「好き」を守りたい。好きなものを嫌いにさせない。好きでいることで、彼等を傷つけさせない。好きなものを真剣に抱きしめた時間が、人を大きくする。そう、信じたいから。ーー
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青春!学生の、何かに打ち込んでキラキラしてる姿が好きで応援したいし、大人になった私には眩しいし羨ましいなとも思います。 ☆僕は、先生と音楽をやっている時間を後悔なんてしたくない。僕だけじゃない。みんなにも後悔してほしくない。いつか振り返ったときに、あのとき違う選択をしていればって...
青春!学生の、何かに打ち込んでキラキラしてる姿が好きで応援したいし、大人になった私には眩しいし羨ましいなとも思います。 ☆僕は、先生と音楽をやっている時間を後悔なんてしたくない。僕だけじゃない。みんなにも後悔してほしくない。いつか振り返ったときに、あのとき違う選択をしていればって思うような場所で奏でた音楽なんて、美しくも何ともない。
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額賀澪さん「風に恋う」読了。幼なじみと目指した全日本吹奏楽コンクール。主人公の茶園基は、憧れの高校に入学するも吹奏楽は続けない決意をしていたのだが。。吹奏楽の青春物語。まだまだ未熟な高校生が周りとぶつかりながら全国を目指す王道ストーリー。自分に自信が持てないのに一生懸命に取り組む...
額賀澪さん「風に恋う」読了。幼なじみと目指した全日本吹奏楽コンクール。主人公の茶園基は、憧れの高校に入学するも吹奏楽は続けない決意をしていたのだが。。吹奏楽の青春物語。まだまだ未熟な高校生が周りとぶつかりながら全国を目指す王道ストーリー。自分に自信が持てないのに一生懸命に取り組む姿勢、教える側も問題を抱えながら、生徒に励まされたりと新鮮味がありました。ストーリーは想定通りですが、娘のコンクールや勉強の両立など部活を思い出し、いろいろ共感しながら読みました。吹奏楽経験者、単純に感動したい方にオススメです♪
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西関東吹奏楽コンクール。茶園基の中学校の吹奏楽部はそこから全日本吹奏楽コンクールに進めずに終わった。もう燃え尽きたと感じていた基は,中学校で吹奏楽をやめるつもりでいた。 二歳上の幼馴染,鳴神玲於奈には,千間学院高校に来るなら吹奏楽部に入りなよと言われていたけれども,それでも決...
西関東吹奏楽コンクール。茶園基の中学校の吹奏楽部はそこから全日本吹奏楽コンクールに進めずに終わった。もう燃え尽きたと感じていた基は,中学校で吹奏楽をやめるつもりでいた。 二歳上の幼馴染,鳴神玲於奈には,千間学院高校に来るなら吹奏楽部に入りなよと言われていたけれども,それでも決意は堅かった。 だが,入学式の日,千間学院高校のチャペルで憧れていた人に会ったとき。 かつて千間学園高校が全日本吹奏楽コンクールに出たときの部長。不破瑛太郎。 「君達を全日本吹奏楽コンクールに出場させるために千学に戻ってきた」 全日本吹奏楽コンクールに出場経験もある高校。吹奏楽部のコーチとして戻ってきた伝説のOB。 全国を目指す派と,楽しく仲良く演奏ができればいいと考える派の部内での温度差。 コンクールに出場できる55人を選抜するためのオーディション。 希望の大学に進学するために,勉強もしなければならない,塾の講習や模擬試験などにも行かなければならない。 学業と,全国レベルを目標にする練習との両立の難しさ。 吹奏楽あるある。 謂わば,吹奏楽の王道ストーリー。 それなのに,出てくる登場人物の心情が,痛いほど描かれている。 主人公の茶園基に関しては,誰よりもアルトサックスが上手くて,どのように表現するか,演奏でどのような世界を描くのか,理想の音楽とは何かをストイックに追求する子。 自分の演奏を高めることに注力するあまり,周りが見えない。 そんな未熟な部分も含めたまらなく可愛い。 心筋梗塞で倒れ,復職はしたけれども以前のように指導できない三好先生に代わり,吹奏楽部の外部指導者となった不破瑛太郎。 高校生の前では自信を持って指導に当たるけれども,陰でこれで良いのかと悩む姿。 また,大学四年のときに教員採用試験に落ちてから,中途半端な立場でずるずる二年間を過ごしてしまったことへの後悔。 ブラック部活と言われてしまうことへの怒りや,それでも部活に力を入れることは生徒のためになっているのかと迷い,自問自答する思い。 他の登場人物も,それぞれ心にどこか悩みを持ちながらも,音楽とはなにかを追求している。 そのあたりの描写がなんとも心に刺さる。でも,悪くない。 千間学院がコンクールで演奏する自由曲が《狂詩曲『風を見つめるもの』》。 小説内,物語が動くときに風が吹きます。 あるときは強く。あるときは華やかに。あるときは優しく。
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ゆっくり大切に読みました。 主人公を含む吹奏楽部メンバーがお互いに切磋琢磨しながら全日本コンクールを目指すストーリー。 進路や家族のことも絡んで、悩みながらも音楽に対する想いで突き進んでいく主人公たちが、どうしてもやりたい仕事に就くためにできること全部やって頑張った自分の大学時代...
ゆっくり大切に読みました。 主人公を含む吹奏楽部メンバーがお互いに切磋琢磨しながら全日本コンクールを目指すストーリー。 進路や家族のことも絡んで、悩みながらも音楽に対する想いで突き進んでいく主人公たちが、どうしてもやりたい仕事に就くためにできること全部やって頑張った自分の大学時代と重なって最後は感動し、読み終えました。 図書館本で読んだので、手元に置いておきたい一冊です。
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思えばデビュー作も吹奏楽の話だった。青春キラキラな話だと思って読んだら想像以上に痛みと泥臭さも感じる(もちろんキラキラもちょっとはしている)佳作でした。うかつにも泣かされた。 そして本作は表紙がキラキラしているのですが、額賀作品だしきっとキラキラしていないだろうと思ったら、今まで...
思えばデビュー作も吹奏楽の話だった。青春キラキラな話だと思って読んだら想像以上に痛みと泥臭さも感じる(もちろんキラキラもちょっとはしている)佳作でした。うかつにも泣かされた。 そして本作は表紙がキラキラしているのですが、額賀作品だしきっとキラキラしていないだろうと思ったら、今まででもトップクラスにキラキラしていた。眩しい、おじさん浄化されて成仏してしまいそうだよ。 いつものように、ままならない人生の縮図が書かれているのが、いつもながらその辺の青春作品とは一線を画します。普通だったらとにかく仲間と突っ走りながら、乗り越える対象も怪我だったり人間関係だったりですが、この本は突っ走った青春のその先の人生の方が長い、それをどう生きるのか、というテーマが通底しています。これは競歩王でもタスキメシでもとても強く感じた部分でした。 部内でのポジション争いにも胸抉られるし、みんなに吹かせてあげたいなあと読みながら強く想いました。娘も中学時代、一生懸命毎日練習していました。公立校でしたが結構な強豪校だったので練習厳しかったようです。毎日毎日朝早くから夜までですからね。 娘もアルトサックスだったのでなんだか色々と思いだしてしまいました。 それにしても額賀澪作品のクオリティーの高さは凄いと思う。少なくとも彼女の本でつまらない本読んだ事無いですからね。コンスタントに名作を出す事が出来る安定感が彼女の武器だと思っています。信頼感があるというのかな。 そろそろ森絵都さんのように、若者向けの本からの直木賞っていう流れもあり得るのではないか。その前にめざせ本屋大賞!
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基の入学した千学の吹奏楽部は、7年前に全国大会で金賞をとった元有名校。基はそれに憧れ吹奏楽を始めたものの、高校では入部しないと決めていた。しかしその部に、7年前のメンバー瑛太郎が帰ってくることになった。 The青春! 吹奏楽にかける高校生達が眩しい。 そしてコーチとして戻ってき...
基の入学した千学の吹奏楽部は、7年前に全国大会で金賞をとった元有名校。基はそれに憧れ吹奏楽を始めたものの、高校では入部しないと決めていた。しかしその部に、7年前のメンバー瑛太郎が帰ってくることになった。 The青春! 吹奏楽にかける高校生達が眩しい。 そしてコーチとして戻ってきた瑛太郎が、道に迷いながらも、生徒達と全日本を目指す中で、再生していく姿にグッときます。 高校の部活の思い出を『忘れてしまえるくらい、いい人生を送ってくれ』という瑛太郎先生。 日本中の学生にその言葉が届くといいなと思います。 そして、私の身近なあの人にも、その言葉をそのまま伝えたい。 良書です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
吹奏楽部員として、こんな熱い夏を過ごしてみたい、と思いました。 先生が好きで好きで……。部員の気持ち分かってくれて、考えてもみなかった事をいきなり言い出して、熱い指導をしてくれて。こんな先生に、一人でいいから出会ってみたい。本番前の先生の言葉に、すごく感動しました。 本当に、こんな最高な仲間と。先生と。出会いたい。 何度も読み返しています。最高です。 涙シーン多い、とか言われてますが、泣くよそりゃ、本気でかけてる部活なら泣くとこ多いのもリアルよッッと。笑
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ページをめくっては鳥肌、また読み進めては鳥肌。ぞわぞわが止まらない、堪らない。 . 音楽に関して無知だけど、出てくる曲をスマホで調べては流しながら文を読むってやったら、共感とか見えなかった世界の発見が楽しくて楽しくて。 . 自分はずっとバスケ部で、協調性が高められるのってチーム競...
ページをめくっては鳥肌、また読み進めては鳥肌。ぞわぞわが止まらない、堪らない。 . 音楽に関して無知だけど、出てくる曲をスマホで調べては流しながら文を読むってやったら、共感とか見えなかった世界の発見が楽しくて楽しくて。 . 自分はずっとバスケ部で、協調性が高められるのってチーム競技のスポーツっていう無意識の先入観があったけど、吹奏楽ってスポーツよりもずっとずっとチームワークが必要で、仲間への信頼が現れるんだなあって。部活って色々あるけど、もう一度学生に戻れるなら、次は吹奏楽部に入ってみたいって本当に思う。だから、今自分のつながりのある子達が吹奏楽をやっているってすごく羨ましい。 . この本とは関係ないけど、人生って例えるなら音楽だと思う。うまくいった時は長調、低迷している時は短調。なかなか思うようにならない時は不協和音。孤独を感じる時はソロ。誰かと何かに取り組んだり成し遂げたりするのは合奏。出会いと別れの中で何度もそれを繰り返しながら、音を奏でるメンバーが立ち代わり入れ替わり、その都度音色が、速度が変わる。自分とは関わりも繋がりもないと思ってた人やものとかも、ふいに自分の人生を奏でる重要な要素となって現れたり。いつ何時の人生も演奏も二度と同じものはなくて、どれも生のLIVE。読んでいる間、そんなことを考えてた。 . この感覚、次の祝詞に使ってみよう。
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