風に恋う の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
高校に上がったら吹奏楽をやめようと思っていた茶園基。しかしその目の前に、吹奏楽を始めたきっかけとなった憧れの人がコーチとして現れる。かつては吹奏楽の名門と言われていたがもう落ちぶれてしまった千学で、1年にして部長に任命された茶園。同い年の「いやらしいトランペット」堂林と幼地味の3年生、玲於奈はじめとした吹奏楽部員たちが、切磋琢磨しながら全日本をめざす。 オープンエンド〜〜
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「拝啓本が売れません」付録と読み比べながら読んでます 結構削ったり変えたりしてるんですね!面白いなぁ すっきりした表現にしている印象ですね ・演奏の描写が美しいなーと思います「蜜蜂と遠雷」もそうですよね 文字にできるってすごい ・この頃の問題である事を作品に盛り込もうとしている...
「拝啓本が売れません」付録と読み比べながら読んでます 結構削ったり変えたりしてるんですね!面白いなぁ すっきりした表現にしている印象ですね ・演奏の描写が美しいなーと思います「蜜蜂と遠雷」もそうですよね 文字にできるってすごい ・この頃の問題である事を作品に盛り込もうとしている作者の影が見えて 感心したりしていると、物語にのめり込めなくなったりして ・冒頭の噴水の夜のシーンがカッコイイ!
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停滞した空気が覆うかつての吹奏楽の名門に、在りし日の栄華を知るOBが舞い戻り復活を遂げる…って、どこかで聞いたような。 吹奏楽部というのは状況として特殊すぎて、ドラマを真っ当に成立させるには必要条件が厳しいのかもなあ。 普通に考えて「未経験者ではドラマにならない」わけで。 しか...
停滞した空気が覆うかつての吹奏楽の名門に、在りし日の栄華を知るOBが舞い戻り復活を遂げる…って、どこかで聞いたような。 吹奏楽部というのは状況として特殊すぎて、ドラマを真っ当に成立させるには必要条件が厳しいのかもなあ。 普通に考えて「未経験者ではドラマにならない」わけで。 しかし何処かで見たような背景の繰り返しでも、魅力あるドラマが繰り広げられれば新鮮味は出せるかな。 その点では面白く感じられたドラマではあったかな。 ひとつの目的へ向かうなかで、ぶつかり合い、乗り越えていく。 群像劇と呼ぶにはキャストの数が少ない気がするのでそこまでは広くなかったけれど、衝突と成長は確かに描かれていたし惹かれたなー。 しかしラスト。 「えええ、そっち!?!?!?」か「おまえじゃねえんだよおおおお!!」感を抱いてしまった。 今作のもうひとりの主人公というか、立ち位置からしたら正主人公とも言うべきキャラだからそういう決着もありなのかもしれないけれど、いやしかしそれが求められていたことかあああ????って首を捻るわ。 もうひとりの主人公の方。 アホカアアアア!!! おまえ、そういうとこだぞ!!とか考えてしまって、あまりスッキリとした読後感ではなかったなあ。 その不満はこの作品の本筋とは離れたところなんでしょうけれどw
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高校生吹奏楽部の成長系でわかりやすいストーリー。ちょっと泣き過ぎかな。 ブラック部活になるギリギリ。そこまで打ち込めるものに出会えることは羨ましい。自分も管弦楽部に憧れて県内唯一の高校を受験して実際に入部したけど、そこまでだったことをほろ苦い思い出した。
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吹奏楽部がこんなにもすごいなんて読んで知りました。入学したての1年の基が部長になるなんて意表をつくと思いました。どんな曲なのかわからず思わずググってしまいYouTubeで聴いてしまいました・演奏が思わず聴こえてきそうな文章力でした。
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当時を思い出して胸が熱くなり、今の自分に目を向けて胸が苦しくなる。 そんなどちらの感情も豊かに表現してくれた素晴らしい作品です。 本当に大好きな一冊。
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吹奏楽で日本一を目指す高校生茶園基たちとかっての高校生,教師になりそこねた不破瑛太郎が指揮者となって一緒に夢を追う.ブラック企業に勤める姉の話も含めて大学受験とクラブ活動などの両立など様々な問題を乗り越えながら,楽器を奏でる姿が心に響く.主人公たちが割と頻回に涙するのが新鮮だった...
吹奏楽で日本一を目指す高校生茶園基たちとかっての高校生,教師になりそこねた不破瑛太郎が指揮者となって一緒に夢を追う.ブラック企業に勤める姉の話も含めて大学受験とクラブ活動などの両立など様々な問題を乗り越えながら,楽器を奏でる姿が心に響く.主人公たちが割と頻回に涙するのが新鮮だった.男の子って案外泣くのだと思った
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額賀澪、読了感が気持ちいい。 部活をなんとなくでこなしていたので、こんなに一生懸命努力したり、必要とされたりした記憶がない。 今からでも戻って本気でチャレンジしたくなった。 部活、青春、羨ましい
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小学3年の頃目の当たりにした吹奏楽の名門・千間学院高校の演奏に憧れ、アルトサックスをはじめた基。 中学卒業を最後に、吹奏楽をやめるつもりだった基だが、千学の黄金世代の部長・瑛太郎がコーチとなる事を知り、吹奏楽への情熱を取り戻す。 全国大会を目指すと宣言した瑛太郎が初めにした事は、...
小学3年の頃目の当たりにした吹奏楽の名門・千間学院高校の演奏に憧れ、アルトサックスをはじめた基。 中学卒業を最後に、吹奏楽をやめるつもりだった基だが、千学の黄金世代の部長・瑛太郎がコーチとなる事を知り、吹奏楽への情熱を取り戻す。 全国大会を目指すと宣言した瑛太郎が初めにした事は、基の幼馴染で部内の人望もあつい3年生の玲於奈の代わりに、基を部長にすることだった。 オーディション、家庭の事情、進学との両立、部内の不協和音。それでも基は、不器用に、まっすぐに、自分の音を探し、全国大会の舞台を目指す。 額賀さんのデビュー作から、ずっと読んでいる。 額賀澪×高校生×吹奏楽。 これで傑作にならないはずがない。 この作品は、主人公である基だけの世界ではなく、7年前に高校生だった瑛太郎たち、瑛太郎を見守ってきた大人たちと、三世代の心情が交わり合うところがいい。 そして、玲於奈と基。幼い頃から同じ思いを共有してきた絆、相手の演奏を愛し、それでも自分がソロをとりたいと願う情熱、2年の学年差という高校生にとって大きな違いを際立たせる関係性が絶妙。 瑛太郎と楓も、安直に遠距離恋愛とかにしない、同志でライバルのような関係としておくところがいい。 コミックにしたい、実写にしたいという企画がすぐにでも起こりそう。 だからこそ、今は、表紙はもうちょっと硬派?なデザインが良かったなぁ。 文庫化したらこういうテイストがいいのかもしれないが。
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吹奏楽部は体力的にも機材的にも下手な運動部より余程きついと聞くが、本作を読んで納得。それでも部活に、音楽に打ち込んでしまう高校生たちの青春小説。 かつての名門校、その黄金世代が指導者として戻り、部を一度ぶち壊そうと抜擢された一年生部長。音楽の神様に愛された彼は、それでももがき、...
吹奏楽部は体力的にも機材的にも下手な運動部より余程きついと聞くが、本作を読んで納得。それでも部活に、音楽に打ち込んでしまう高校生たちの青春小説。 かつての名門校、その黄金世代が指導者として戻り、部を一度ぶち壊そうと抜擢された一年生部長。音楽の神様に愛された彼は、それでももがき、苦しみ、悔しい思いをして、全日本の舞台を目指す。 作中、一つのことに夢中になる高校生を「眩しい」と表現するが、その直情的な強さは確かにある。彼らは大人が何年も悩んでいることも一言で乗り越えてしまう。それが、かつて高校生だった身に染みる。
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