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テンプル騎士団 の商品レビュー

3.9

26件のお客様レビュー

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2019/04/07

 名前は聞いたことがあるけど、その実態はあまりよく知らないテンプル騎士団について解説した本。決して堅苦しい解説書ではなくて、感覚的にわかりやすく解説してくれていた。その歴史もだし、その当時どんな意味を持っていて、どのあたりがすごかったのかが、わかりやすかった。

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2019/02/22

東方の聖地回復を目指して作られたテンプル騎士団が領地運営や金融の力をつけ、やがて絶対王政の前に潰される過程を描いている。

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2021/06/19

名前は知っていたが、実はよく知らないテンプル騎士団に詳しくなった。単なる「騎士団」ではないんだな。読むと「なるほど」と唸る。

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2019/01/11

とにかく読み易い。 現代でいうところの、 「国家の枠を超えた、巨大企業の物語」 なんだなーと、読んでいて感じました。 amazonやgoogle、Appleの様な。 国という枠組みから外れた活動集団の最初?? テンプル騎士団という、「世にも奇妙な」宗教・軍事という真逆の真理が、...

とにかく読み易い。 現代でいうところの、 「国家の枠を超えた、巨大企業の物語」 なんだなーと、読んでいて感じました。 amazonやgoogle、Appleの様な。 国という枠組みから外れた活動集団の最初?? テンプル騎士団という、「世にも奇妙な」宗教・軍事という真逆の真理が、上手に一本化されて大きくなっていく物語。 ふと気づくと、唯一無二の存在感と権益と利便性を得ていく。 最後に、「信用」、を武器に地歩を確固たるものに。 当の騎士団だけじゃなく、各地の国王や君主、教皇などのキリスト教、その他英雄になりたい騎士や商売人など、有象無象が重なり合う。 膨大に巨大化した結果、その唯一無二の権益に胡坐をかいた結果、謀略によって解体される。 その結果、泡のように巨大な権益が解体されて雲散霧消してしまう。 その最後が、すごく切なかった。 とても感心したのが、解体された後の残党の一部(ポルトガル)が新たに作った「キリスト騎士団」。 この騎士団の騎士として、バスコ・ダ・ガマがいたり、コロンブスの義父が騎士団総長だったり。 解体されても、国家の枠を超えてさらに世界へ出ていき新たなリスク活動をするという理念は、何故かしっかり残ってる。 歴史って、やっぱり繋がっているんですね。笑 p.s.(テンプル騎士団の真髄の名文章??) なんと便利な輩がいてくれたことか。時代の要請といおうか、十字軍という不便きわまりない営みの必要から、テンプル騎士団は金を預かり、また運び、あるいは払い戻し、さらに送金、貸し金、両替と行うようになっていった。ふと気づけば、まるで銀行だ。

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2019/01/08

第1部 テンプル騎士団事件―前編 第2部 テンプル騎士団とは何か(テンプル騎士団は始まる;テンプル騎士団は戦う;テンプル騎士団は持つ;テンプル騎士団は貸す;テンプル騎士団は嫌われる) 第3部 テンプル騎士団事件―後編 著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

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2018/12/30

十字軍時代に誕生した多くの騎士修道会の一つ、空前絶後の影響力を持つ騎士団がありました。 それがテンプル騎士団で、国王や教皇だけでなく聖ヨハネ騎士団やチュートン騎士団をも凌駕するものでした。 修道会であり、軍隊であり、農地であり、銀行であり、世界最大の地主だったのです。 彼らは一体...

十字軍時代に誕生した多くの騎士修道会の一つ、空前絶後の影響力を持つ騎士団がありました。 それがテンプル騎士団で、国王や教皇だけでなく聖ヨハネ騎士団やチュートン騎士団をも凌駕するものでした。 修道会であり、軍隊であり、農地であり、銀行であり、世界最大の地主だったのです。 彼らは一体何なのか、歴史小説家の筆致によって綴られます。

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2018/12/06

12世紀から14世紀のこの時代の西洋の知識は全然自信がなかったが、非常にわかりやすく読めた。 この時代はキリスト教とイスラム教の対立が世界を二分しており、国という物よりもどちらの宗教を信じているかが人々の中心だった。 テンプル騎士団が常備軍であり、領主であり、銀行であったというこ...

12世紀から14世紀のこの時代の西洋の知識は全然自信がなかったが、非常にわかりやすく読めた。 この時代はキリスト教とイスラム教の対立が世界を二分しており、国という物よりもどちらの宗教を信じているかが人々の中心だった。 テンプル騎士団が常備軍であり、領主であり、銀行であったということは驚きだった。 作者の小説を読んだことがないけど、『王妃の離婚』とかおすすめらしいから読んでみよう。

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2018/11/26

テンプル騎士団が圧倒的な力を持ちながらもフランス王の前に屈したこと,街道や運輸を整備し守ったこと,銀行のような存在だったこと,常備軍だったことなどその特長が,物語を語るように語られ興味深かった.

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2018/11/25

修道士であり戦士であった組織の栄枯盛衰の物語。 ヨーロッパを舞台にした歴史小説を得意とした著者だけに、分かりやすい。 ヨーロッパからエルサレムへ向かう巡礼者達の旅行ガイドから、ヨーロッパの王族と対等した組織の栄枯盛衰を描く。 軍事、金融、物流、食料面から十字軍を支える、まさに...

修道士であり戦士であった組織の栄枯盛衰の物語。 ヨーロッパを舞台にした歴史小説を得意とした著者だけに、分かりやすい。 ヨーロッパからエルサレムへ向かう巡礼者達の旅行ガイドから、ヨーロッパの王族と対等した組織の栄枯盛衰を描く。 軍事、金融、物流、食料面から十字軍を支える、まさに、騎士団の全盛期は、グローバル企業以上の存在感。 文脈の中に、崩壊したイスラム国と重なってしまう。

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2018/11/23

 長く疑問であったのが、何故テンプル騎士団はフィリップ4世に潰されたのか?わざわざフランスという大国が潰す必要があるものなのか?だった。  その疑問もこの本で納得した。理由は、テンプル騎士団=中世の銀行という構図。中世において金貸しと言えば、シェイクスピアでお馴染みのユダヤ人。金...

 長く疑問であったのが、何故テンプル騎士団はフィリップ4世に潰されたのか?わざわざフランスという大国が潰す必要があるものなのか?だった。  その疑問もこの本で納得した。理由は、テンプル騎士団=中世の銀行という構図。中世において金貸しと言えば、シェイクスピアでお馴染みのユダヤ人。金貸し・金融業はキリスト教では禁じられ、キリスト教徒は大っぴらに関わっていないと思い込んでいた。まさか、騎士団が金融業もしているとは思いもよらず。しかもこの金融業は一種の常備軍・軍事力も備えていたとなれば、フィリップ4世ならずとも潰したくなるのも理解できる。

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