テンプル騎士団 の商品レビュー
テンプル騎士団を中心に12世紀〜14世紀の欧州・オリエントの歴史を再確認できる。教皇の最盛期から、教皇のバビロン捕囚まで、これから絶対王政を迎える歴史の転換期。十字軍ぐらいのイメージしかなかったが、教皇直属で様々な特権を持ちグローバルネットワークを活かして金融や経済も刷新させた革...
テンプル騎士団を中心に12世紀〜14世紀の欧州・オリエントの歴史を再確認できる。教皇の最盛期から、教皇のバビロン捕囚まで、これから絶対王政を迎える歴史の転換期。十字軍ぐらいのイメージしかなかったが、教皇直属で様々な特権を持ちグローバルネットワークを活かして金融や経済も刷新させた革新的な超国家集団だったとは、印象が大きくかわった。封建制度が根強い時代に組織的な軍事力も備わっており、その後の欧州の歴史に大きな影響を与えた。十字軍自体はイスラム世界から古代ギリシア由来の発達した科学を西方に伝え、中国の航海術が大航海時代のきっかけにも繋がった象徴的な出来事だった。イスラム勢力はセルジューク・トルコ、ファーティマ朝エジプト、アッバース朝シリアから始まってサラディンのアイユーブ朝、ホラズム朝、イベリアでは後ウマイヤ朝、バイバルスのマムルーク朝…世界史で習った懐かしい名前が多く出てくる。テンプル騎士団はフィリップ4世の策略で壊滅させられるが、唯一ポルトガルでキリスト騎士団として存続し、エンリケ航海王子も、ヴァスコ・ダ・ガマも輩出していたとは驚きだ、艦隊の赤十字にも由来があるという。チュートン騎士団はその後マリエンブルクに移ってプロイセンの元になり、チュートンがドイツの訛だとか。聖ヨハネ騎士団はロードス島に落ち着く。諸侯や封土などが国家へとまとまっていく時代の流れはタイミングこそ違えど各国で広まっていった。フリーメイソン云々というのは都市伝説に過ぎないか
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神殿騎士のたぐいはファンタジーの中でも時々見かける職種(?)だが、十字軍で活躍したことをかろうじて知っているくらいでその起こりや消滅に関しては何も知らなかった。帯の「軍事、経済、政治。すべてを掌握した最強の組織。」の言葉に惹かれて購入した。 読み始める前は帯の文言は過大だろうと思っていたが、特に経済的な影響力に関しては目を見張る物があった。 気候すらも大きく異なる異教徒、異文明の地に拠点を維持し戦い続けるために発展した、後方(ヨーロッパの領土)での支援・輸送体制は中世の枠を超えており、近代的である。この輸送販売網の構築には、これも中世を超えた人材登用が効いているのかもしれない。封建制度とは異なる各支部間の強いつながりも面白い。 ヨーロッパの広い地域でネットワークを張り、旧来の領地とは異なる思想で運営された組織は魅力的だし、それが本当にあっけなく崩壊するところやその財産が大航海時代へと続いていくのも興味深かった。
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子供に、100万円クイズとしてテンプル騎士団とはなんだと、出した。外れたけど、後日しっかり覚えてた。質問するには、インパクトが大事。
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点と点がつながる一冊。とても歴史的に詳細に記載されている。特にテンプル騎士団の発生、すべての十字軍の経過、戦歴、そして東方での活躍をバックアップするための西方でのシステム、とても勉強になりました。中世の物理的+金融ネットワークであったことも強力な集団として理解ができました。各物語...
点と点がつながる一冊。とても歴史的に詳細に記載されている。特にテンプル騎士団の発生、すべての十字軍の経過、戦歴、そして東方での活躍をバックアップするための西方でのシステム、とても勉強になりました。中世の物理的+金融ネットワークであったことも強力な集団として理解ができました。各物語で知っていた中世のヨーロッパ史がとても良く理解できました。
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様々な伝説が時にオカルティックにすら語られるテンプル騎士団の実態を、細かな事実を積み重ねながら紐解いていく、まさにテンプル騎士団の総合ガイドブックのような本。澁澤龍彦の「秘密結社の手帳」でテンプル騎士団のことを知った身としては、なるほどあの事実の裏にはこういう事情があったのかと、...
様々な伝説が時にオカルティックにすら語られるテンプル騎士団の実態を、細かな事実を積み重ねながら紐解いていく、まさにテンプル騎士団の総合ガイドブックのような本。澁澤龍彦の「秘密結社の手帳」でテンプル騎士団のことを知った身としては、なるほどあの事実の裏にはこういう事情があったのかと、話の辻褄が合う感覚を得られたのはよかった。
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テンプル騎士団とフリーメーソンは直接関係ないのだということを理解。道中警護から銀行的な要素まで、中世のインフラとしての役割を果たしていたことがわかった。なんとなく、目的を失った組織は潰れて(この場合潰されて)しまうのだなと感じる。フランス王から狙われなければ確実に世界銀行の元にな...
テンプル騎士団とフリーメーソンは直接関係ないのだということを理解。道中警護から銀行的な要素まで、中世のインフラとしての役割を果たしていたことがわかった。なんとなく、目的を失った組織は潰れて(この場合潰されて)しまうのだなと感じる。フランス王から狙われなければ確実に世界銀行の元になったはず。
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12世紀初頭に現れた『テンプル騎士団』。エルサレムへ向かう人々の保護を目的に、修道士による武装集団として誕生したが、その後の活躍・実力により、政治的、軍事的、政治的に超国家的な存在となったがために、各国に疎まれ、そしてフランスに壊滅させられた。小説家による新書で、どっち付かずな構...
12世紀初頭に現れた『テンプル騎士団』。エルサレムへ向かう人々の保護を目的に、修道士による武装集団として誕生したが、その後の活躍・実力により、政治的、軍事的、政治的に超国家的な存在となったがために、各国に疎まれ、そしてフランスに壊滅させられた。小説家による新書で、どっち付かずな構成だったが、まぁ、面白かった。 『ジェダイ騎士団を彷彿とさせる。』と、書評にあったがために読んでみた。スターウォーズロスです、、、
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かねがねヨーロッパを旅するときに、知っていた方がより楽しめるなと思っていた「テンプル騎士団」。これまでなんとなくしか知らなかったので、その成り立ちや滅亡の経緯、手掛けていた様々な事業などについて初めてちゃんと理解ができて、たいへん面白かった。まさか中世に国をまたいで、銀行業のよう...
かねがねヨーロッパを旅するときに、知っていた方がより楽しめるなと思っていた「テンプル騎士団」。これまでなんとなくしか知らなかったので、その成り立ちや滅亡の経緯、手掛けていた様々な事業などについて初めてちゃんと理解ができて、たいへん面白かった。まさか中世に国をまたいで、銀行業のようなことまでしていたとは!何世紀を経ても名前が残っているだけの団体だったのだと納得できた。(滅亡の経緯はなんだかとても残念な感じではあるけれど…)
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本や映画、果てはゲームに至るまで、折にふれ登場するテンプル騎士団。名前は知れど、よく知らない。で、勉強したくなりました。 わかったのは、騎士にして修道士という二面性にとどまらず、軍隊、警察、地主、農家、商人、運送業者、旅行業者、そして金融業者と東西を股にかけ、Googleも真っ青...
本や映画、果てはゲームに至るまで、折にふれ登場するテンプル騎士団。名前は知れど、よく知らない。で、勉強したくなりました。 わかったのは、騎士にして修道士という二面性にとどまらず、軍隊、警察、地主、農家、商人、運送業者、旅行業者、そして金融業者と東西を股にかけ、Googleも真っ青な超国家的組織だったということ。 まさに空前絶後の存在が、ああもあっさり滅びてしまい、後の世では秘密結社だとか斜めに上の角度から語られるようになるのは歴史の無常を感じる。肥大しすぎて組織としての在り方に問題があったのか、本書からはそこまでは分からなかった。カタカナが多くて読みにくいのはお覚悟を。勉強になりました。
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4世紀の初頭まで、欧州の王室を超える権勢、財政力を誇ったテンプル騎士団の突然の滅亡!修道士でありかつ騎士であるこのグループは、聖ヨハネ騎士団と並んで、十字軍の中心戦力としてイスラムと戦い、無類の強さを誇った。まぜ彼らが、フランス王の前に逮捕され、処刑されていったのか。フランス王室...
4世紀の初頭まで、欧州の王室を超える権勢、財政力を誇ったテンプル騎士団の突然の滅亡!修道士でありかつ騎士であるこのグループは、聖ヨハネ騎士団と並んで、十字軍の中心戦力としてイスラムと戦い、無類の強さを誇った。まぜ彼らが、フランス王の前に逮捕され、処刑されていったのか。フランス王室と教皇、皇帝との関係など興味深い歴史。なんとこの騎士団は現在でいうとコンビニ銀行のように送金、また借り入れする金融機関の役割まで果たしていた。しかし、奢れる者久しからず、の言葉を地で行くようなお話。
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