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の商品レビュー

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24件のお客様レビュー

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2024/03/22

すごく面白く読んだ。  子どもたち3人の生活に、サスペンス、環境問題とかが入ってきて、ハラハラドキドキ。特にぐっとくるのが、年下の真面目な女の子の勇気。作家が子供のことを信頼している感じが伝わってくる。

Posted byブクログ

2024/03/20

 題名と作者名からして面白そうな気配がプンプンしていましたが、これは面白かった! 初めて読む作家さん。『穴』という著書が映画化までされていて、有名だそうです。  訳者あとがきには、エコ・バイオテラー・ミステリー・スリラー・コメディだと書かれていました。確かに色んな要素が盛り込ま...

 題名と作者名からして面白そうな気配がプンプンしていましたが、これは面白かった! 初めて読む作家さん。『穴』という著書が映画化までされていて、有名だそうです。  訳者あとがきには、エコ・バイオテラー・ミステリー・スリラー・コメディだと書かれていました。確かに色んな要素が盛り込まれていて、でもよくまとまっていて、簡単にいうとパニック小説 です。  下校するのに森を通った子供が、そこにあった泥に触り、皮膚に異常を来します。一体この泥は何なのか?街全体に被害は拡がっていきます。酷い症状は治るのか?  学校での子ども同士のいざこざ、それぞれの家庭環境、ほのかな恋心、子供達の瑞々しい心情も描かれながら、同時にハラハラさせられるスリラーミステリー。しっかりとハートをキャッチされて、あっという間に読み終わりました。  中学生くらいから読めるので、ぜひ、夢中になれる一冊として出会ってほしいなと思いました。

Posted byブクログ

2024/02/15

面白いうえに読みやすい! ぐいぐい引き込まれるようにして読み終えました。 ドキドキのパニック小説、それに伴いきめ細やかな人間関係の描写、途中で挿入される記事と本編との伏線回収、いい読後感でした。 詳しいあらすじはブクログさんが書いてくれているので割愛。 主人公の少女タマヤの勇気と...

面白いうえに読みやすい! ぐいぐい引き込まれるようにして読み終えました。 ドキドキのパニック小説、それに伴いきめ細やかな人間関係の描写、途中で挿入される記事と本編との伏線回収、いい読後感でした。 詳しいあらすじはブクログさんが書いてくれているので割愛。 主人公の少女タマヤの勇気と優しさに胸が打たれます。

Posted byブクログ

2022/11/09

久々にルイスサッカーさんの本を手に取った。増え続ける世界人口に対して、エネルギー不足を補うために人間が生み出した微生物の脅威を描く。テーマがなんともリアルで、心置きなく楽しめる!って感じでは受け止められない作品になっていた。それでもルイスサッカーさんのユーモア、子ども達の生き生き...

久々にルイスサッカーさんの本を手に取った。増え続ける世界人口に対して、エネルギー不足を補うために人間が生み出した微生物の脅威を描く。テーマがなんともリアルで、心置きなく楽しめる!って感じでは受け止められない作品になっていた。それでもルイスサッカーさんのユーモア、子ども達の生き生きとした描写は見事に健在で、もっと読んでいたかったなぁという気になった。本当に、人類はどうなっていくんだろうねぇ…衝撃的だった「サピエンス全史」の後編をまだ読んでいなかったことを思い出して、人類の未来についてまた考えたくなった。

Posted byブクログ

2022/08/20

SFスリラー。パニック小説。ジュブナイル。 小中学生向けと思われる娯楽作品。 読んでいて連想したのは、瀬名秀明さん『パラサイト・イヴ』。 主人公がとても良い子で好印象。 著者の本を読むのは初めてだったが、期待以上に面白かった。

Posted byブクログ

2022/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2015年に書かれ、著者は、当時、世界の人口が、この半世紀に70億人に倍増したというニュースから書いたとのことだが、コロナ禍以後の現代に読むとまた印象が違う。 この物語は、エネルギー問題解決のために開発された夢のバイオエネルギー「バイオリーン」が、立ち入り禁止の「農場」から漏れ出たことで生じたパンデミックを描く。最初の被害者となった、小中学生タマヤ、マーシャル、チャドの三人が、感染してから解決するまでの物語を、タマヤとマーシャルの視点から現在進行形で描くパートと、事件前後に行われた聴聞会での発言記録のパートが、交互に進んでいく。 人物視点のパートは、具体的な日付と時刻がタイトルとされ、刻一刻と深刻化する事件にリアリティを出している。聴聞会の発言記録から、序盤で、タマヤたちに迫っている危機が分かり、ミステリーというよりは、サスペンスに近い。立ち入り禁止の森に入ってしまったこととマーシャルに対する後ろめたさから、泥のことを大人に話せないタマヤの様子などが、読んでる側を焦ったくする。また、原因である粘菌「エルゴニム」が増えていく速さの表現として、二倍されていく数式が挿入さらる演出も、危機感を分かりやすく伝えてくれている。 行方不明者が増えたことで、もっと早く学校を封鎖しておけばよかったと考えるサクストン学園長や、もっと早く森に入ったことを伝えておけばと後悔するタマヤやマーシャルの様子が、危機的状況に、冷静な判断を取れないパンデミックに重なって、共感する。 真面目ゆえに、禁止区域の森に入ったことを言い出せないが、真面目ゆえに、行方不明になったチャドを探しに行くタマヤよりも、個人的には、マーシャルやチャドの描かれ方が好きであった。 マーシャルは、自分をいじめてくるチャドやそれを見る周囲の友人に対する気持ち、今回の事件の原因となった森への侵入について、様々な内面が本人の心内語として語られるが、それははっきりとした言葉になっていない。森の中で見つけた泥だらけのタマヤのセーターを見て、自分のそれまでの行動に対する後悔が、行動として現れる所とかは、よかった。 どうして、何もしていないのに、マーシャルをいじめるのか、と聞かれたチャドは、自分がいじめる理由について、マーシャルが誕生日に両親からラザニアを作ってもらったという話を聞いたときのことを話す。タマヤに、それが理由なのか、聞かれると、それが理由だって言ってるんじゃない、聞かれたから、ただ、説明しようとしているだけだ、と答える。ここのセリフなんかも割と好きである。

Posted byブクログ

2022/04/24

面白い。穴とは違って優等生タイプの女の子が主人公。 研究所から脱走、突然変異した微生物が潜む森 一緒に通学する2年上の男の子と、 彼をいじめるチャド あれこれ伏線があるが、回収。 和解のセリフがいい。 ラストのラストまで引っ張る。

Posted byブクログ

2022/01/10

怖かった! 私にはタマヤのような勇気ある行動はできないなあ。 マーシャルはもっと男らしくしろ! チャド、どうしてそんなにひどいの! と思いながら読みましたが、最後はちょっとウルッ。 映画化されているそうですが、そちらは見たくないです(苦笑) ドキドキしたい子におすすめ…か...

怖かった! 私にはタマヤのような勇気ある行動はできないなあ。 マーシャルはもっと男らしくしろ! チャド、どうしてそんなにひどいの! と思いながら読みましたが、最後はちょっとウルッ。 映画化されているそうですが、そちらは見たくないです(苦笑) ドキドキしたい子におすすめ…かな?

Posted byブクログ

2021/12/16

学校の裏にある立ち入り禁止の森の奥、新しい最高のエネルギー源が開発された。環境を汚さないクリーンで安全なエネルギー、のはずだった。 環境問題と子どもの人間関係、意地悪な男の子、賢い女の子、複雑な家庭環境、一握りの勇気。 ああ、読んでよかった。 生徒に薦められた本、本当に読んで...

学校の裏にある立ち入り禁止の森の奥、新しい最高のエネルギー源が開発された。環境を汚さないクリーンで安全なエネルギー、のはずだった。 環境問題と子どもの人間関係、意地悪な男の子、賢い女の子、複雑な家庭環境、一握りの勇気。 ああ、読んでよかった。 生徒に薦められた本、本当に読んでよかった。私もみんなに読んで欲しくなった。 以下ネタバレ タマヤは賢い、文章を書くのが得意な女の子。そして、正しくて、悪いことが当たり前にできない女の子。それが、森に駆けていくところから生かされていく。説明が上手で、とても頭が良くて、勇気がある。彼女を涙ぐみながら応援しているうちに読み終わった。 暖かくて幸せで元気が出る、素晴らしい読後感の本だった。この作者すごい。

Posted byブクログ

2021/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

怖い。現実にこういったことが起きていないのは(起きてない…よね…?)、厳重な管理と科学者たちのモラルによるものであるが、ほんの少しの、たった1人の科学者の不注意やモラルの欠如によってでも、簡単に起こってしまうだろう。 それについてはあらためて考えさせられる話だったが、やはりこの作品の良さは、子供たちへの作者らしい温かな目線だったと思う。 子供ってそれぞれ辛いこと抱えて生きてるもの。タマヤの清らかさと強さには感動してしまった。(主人公の名前〝タマヤ〟は、出自が固定化されないよう日本人にもインド人にも取れるような名前として作者が考えたそうですよ)

Posted byブクログ