燃える波 の商品レビュー
数年ぶりに再読。 村山由佳さんやっぱり感情を揺さぶる文章が上手で、まるでドラマを見ているようでいい意味で疲れた。女性の感情豊かなところを文章におこし表現する才能の塊を垣間見た様だった。
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隆一はないな。。 読みながら腹が立って、苛々しながら読んだ笑 終盤の2人の会話が全然成り立っていなくて、モラハラの典型ど真ん中だと思った。 帆奈美がこの先おむすびと澤田くんと我慢したり気を遣ったりしないで幸せに暮らせますように。
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こちらの善意や我慢に気づかずに、「俺のことをわかってくれるのはお前だけだ」とか言う描写はとてもリアリティがあった。話の通じない人、主観でしか物事を捉えられない人は本当に困る。 水原瑤子がどこまでも素敵だった。 各章のタイトルになっている曲(タイトルになっていない曲も含めて)を読後にネットで検索した。聞いたことがあったのは『What Makes You Beautiful』くらいで、全曲中2曲気に入った。
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「嘘 Love Lies 」「風は西から」に続き、本作もとても良かったです。 主人公はインテリアスタイリストとして仕事をしながら、ラジオのパーソナリティーもつとめ、多忙な日々を送る帆奈美。 大学同級生の夫と猫のおむすび、一見静かな暮らしをしているかに見えるけれど、それは帆奈美...
「嘘 Love Lies 」「風は西から」に続き、本作もとても良かったです。 主人公はインテリアスタイリストとして仕事をしながら、ラジオのパーソナリティーもつとめ、多忙な日々を送る帆奈美。 大学同級生の夫と猫のおむすび、一見静かな暮らしをしているかに見えるけれど、それは帆奈美の「我慢」の上で成り立っている生活です。 そんな中、仕事を通じ中学の時の同級生、幼馴染みのカメラマン・澤田炯(さわだ けい)と再会し恋に落ちる帆奈美。 巷にありがちな内容に関わらず、強く惹きつけられるのは細やかな心理描写ゆえ。 夫婦の言い争いの場面での噛み合わない会話は特にリアルです。 若い女との間に子供をもうけ、いけしゃあしゃあと浮気ではなく本気だと言いつのり、あげく妻の帆奈美の人格を否定する発言や行動をする夫には怒りを通り越して呆れさえ感じました。 夫も夫ならその母親も母親。 けれど、こんな母子は実際にも存在していそうでリアリティがハンパない。 終盤に向けて、夫の猟奇的な行動に胸が締め付けられ苦しい時間でした。 このワンマンな夫に対比して炯の海の様な懐の大きさに脱帽、我慢をし続けて来た帆奈美に感情移入し、幸せを掴んで欲しいと願いながらのめり込んで読めた作品。 やっぱり村山さんの作品、大好きです。
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大人の世界を女性らしい観点で描いており、海外の情景などの描写もありありとイメージでき美しい作品。 主人公のような濃い人生を送れる歳のとりかたをしたいと感じた。
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著者の機微と繊細な表現が光るため敢えて投稿。後半の泥沼劇は、言葉のレスリングという感じで、「おお〜、そうきたか〜!」と思わず唸ってしまいます。知人で同じような経験をした人もいるのですが、修羅場とはきっとこんな感じだろうと、思わず入り切ってしまいました(村山由佳の感情表現はいつもな...
著者の機微と繊細な表現が光るため敢えて投稿。後半の泥沼劇は、言葉のレスリングという感じで、「おお〜、そうきたか〜!」と思わず唸ってしまいます。知人で同じような経験をした人もいるのですが、修羅場とはきっとこんな感じだろうと、思わず入り切ってしまいました(村山由佳の感情表現はいつもながら凄い)。 「ライフ・スタイルは世の中に合わせるものじゃなく、人の数だけあっていい」 確かにそのとおり。さらに、自分の経験で「人と人との関係って、言ってみれば化学反応みたいなもの」と思っていたことが、そのまま言葉になって、これまた「お〜」と唸ってしまいました。万人向きかはわかりませんが、読後感はドキドキ感です。
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図書館でまた借りてしまった本。しっかり登録していないからこんなことになる。ボケが進んだ。本の感想はうーん。
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『ライフ・スタイリスト』って何ぞや??ロバート秋山クリエーターズファイルにでも出てきそうな職業の主人公、帆奈美。そんなアーバンな雰囲気の大人の恋愛お仕事小説。私もアパレル会社に勤務していたので、スタイリストの仕事の描写はふんふんと興味深く読む。そして帆奈美の夫がゴミクズすぎて、帆...
『ライフ・スタイリスト』って何ぞや??ロバート秋山クリエーターズファイルにでも出てきそうな職業の主人公、帆奈美。そんなアーバンな雰囲気の大人の恋愛お仕事小説。私もアパレル会社に勤務していたので、スタイリストの仕事の描写はふんふんと興味深く読む。そして帆奈美の夫がゴミクズすぎて、帆奈美の婚外恋愛も心置きなく応援できた。都合が良すぎ~な展開もあったが、とにかく夫のモラハラDVの嫌悪感っぷりが、眉間に皺寄るほどよく伝わってきてある意味面白かった。帆奈美の中学時代の描写があったらより良かったかな。
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文章がやはり好きです。 設定は何冊か読んだ本と似たような感じではありますが。 義母との言い合いとかはそうだそうだー‼︎ と興奮しました。 自分が納得して選んだ人、生活を大切に。
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自分が本当に大切にしたいものは何なのか 何が好きで何を嫌だと思うのか、 まだ自分自身が何者かもわかっていない若い頃に出会って結婚した男女の場合、 人として成長するにつれ、考え方に簡単に修正できないようなズレが生じてくることもあるだろう。 主人公の帆奈美には、長年見ないふりをしてき...
自分が本当に大切にしたいものは何なのか 何が好きで何を嫌だと思うのか、 まだ自分自身が何者かもわかっていない若い頃に出会って結婚した男女の場合、 人として成長するにつれ、考え方に簡単に修正できないようなズレが生じてくることもあるだろう。 主人公の帆奈美には、長年見ないふりをしてきた 夫婦の間に生じたその溝の存在を、無視できなくなる出来事が次々と起こる。 それは夫の不実だったり、彼女自身の恋だったりするのだが 一番のきっかけはひとりで凛と立つ年上の美しい女優との出会いなのではなかろうか。 あるべき女性の潔い生き方を知った時、帆奈美は自分の人生を歩き始める。 そういう意味からも、この本は単なる不倫小説などではないと思う。
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