本性 の商品レビュー
途中までは面白かった。オムニバス形式で展開して行くストーリー、どう収束して行くのか期待して読み進めましたが、何か中途半端なラストで、消化不良感満載。刑事二人の、特に宮下刑事の存在意義がなんか無駄っぽいような…。イジメは嫌です。
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10月-14。3.0点。 連作短編のような構成。全てに「サトウミサキ」という女が絡んでいる。 全ては、幼い頃のある事件に繋がっていく。 まあまあかな。ラストがうーん、イマイチ。。。 サラッと読める。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ミサキの口からヒントが割と出ていたこともあって、これは復讐→原因は…と大方予想はつくも、明らかになった発端の詳細には何とも沈痛でいたたまれない気持ちになる。 謎の女サトウミサキの動機や目的をギリギリまで全く匂わせず隠していたら、もっと不気味でスリルがあったのにな。クズな輩たちが普通に幸せに暮らしていたら、もっと落としがいがあったのにな。後から思うところはいろいろ出てくるが、読ませる構成と宮下刑事の人物像は抗えない魅力。 こちらまで暗い闇に引きずり込まれそうなあの終わり方は、いい意味で裏切られた。
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初めて読んだ作家さんでした。たくさん登場する人物が個性的で構成など巧いと思わされましたが、重く暗いのは苦手。ハート・ウォーミングミステリーと称される『145gの孤独』を読みたい!
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主人公が次々に切り替わり、徐々にひとつに集約していく。個人的には好きなパターン。伏線がありすぎて全て回収したのかどうかわからないまま読了。でもこの作風は好きなのでこれからも期待。
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まったく先の見えない展開のサスペンス。さまざまな人物に近づく謎の女・サトウミサキ。彼女はいったい何者なのか、そして彼女の目的は何なのか、一切分からないまま中盤まで進みます。物語の芯になるらしい事件も出てくるのだけれど、それがどう繋がるのかはなかなか分かりませんでした。とにかく何が...
まったく先の見えない展開のサスペンス。さまざまな人物に近づく謎の女・サトウミサキ。彼女はいったい何者なのか、そして彼女の目的は何なのか、一切分からないまま中盤まで進みます。物語の芯になるらしい事件も出てくるのだけれど、それがどう繋がるのかはなかなか分かりませんでした。とにかく何がどうなっているのかは気になって、ぐいぐい先を読まされます。 終盤での刑事の捜査で徐々に物語は見えてきて、各人物の繋がりもわかり始めるのだけれど。それでもミサキの目的はともかく、やり口がなんとも言えなくって……。単なる復讐だけならわかりやすいのだけれど、いろんなところで歪んでいる印象があって、なんとも嫌な気持ちになります。ま、その嫌な読み心地がまた魅力なのですが。
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- ネタバレ
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前半サトウミサキのとこは面白かった。刑事側になりちょっと失速。最後はなぜこんな復讐を始めたのか、分かるような分からないような…。 なんで最後までミサキの漢字は謎のままだったのか?
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いくつかの短編から成る構成で、それぞれの章はその章ごとに登場人物の目線で物語が進んでいく。 まず、初めの章では、40歳の私立高校の男性教諭である梅田尚之目線の物語。お見合いパーティーに通っている尚之は、なかなか良い相手に巡り会えない。あるパーティーでこれは!という女性、サ...
いくつかの短編から成る構成で、それぞれの章はその章ごとに登場人物の目線で物語が進んでいく。 まず、初めの章では、40歳の私立高校の男性教諭である梅田尚之目線の物語。お見合いパーティーに通っている尚之は、なかなか良い相手に巡り会えない。あるパーティーでこれは!という女性、サトウミサキと出会う。しかし、このミサキが胡散臭い。住所も職場も名前の漢字さえも教えてくれない。それでも、尚之はどっぷりミサキにハマっていく。 次の章では、ファミレスでバイトをしている男、小田切琢磨の物語。ファミレスでバイトをしていると、肉感的ないい女、サトウミサキから声をかけられ、トントン拍子に肉体関係を持ち、デートでは食事をご馳走になり、ホテルも常に彼女持ちだった。しかし、忽然と姿を消すミサキ。ミサキと連絡が取れなくなってから警察が現れる。 さて、次の章。この章が個人的には一番面白かったかな。息子と孫を亡くした女性、青木繁子。繁子の世話をしに毎日のように通ってくる女性、サトウミサキ。繁子はミサキとの時間が好きだった。ミサキ以外にも繁子の元には孫の嫁である茜も通って、繁子の世話をする。どうやら茜はミサキのことを胡散臭く思っている様子。そして、繁子は実は・・・ っていうどんでん返しを楽しめる。 次の章は、小谷沙帆里という30歳の女性目線。沙帆里は2章の小田切琢磨の従姉妹。沙帆里は、旦那を事故で亡くしていた。酒に酔い、風呂場で溺れ死んだことになっているが、実は沙帆里が睡眠薬を飲ませて溺死させたのだ。そこに現れたサトウミサキ。彼女は保険の調査員として現れ、旦那の事故死を調査していると言う。 その後は2人組みの刑事それぞれの目線で物語が進んでいくのだが、それぞれの人物とサトウミサキがどこでどう絡んでいくのか、そしてサトウミサキの意図は何か。章を追うごとにその輪郭がはっきりとしてきて、最初のイメージは覆される。とにかく面白かった。 サトウミサキの意図がわかった時、読者にとっての主人公はサトウミサキになる。
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何かすべて中途半端な印象。悪女なのか復讐の鬼女なのか、また伏線のエピソードもとってつけたような。あまり面白くなかったです。
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登場人物の前に正体不明の女、サトウミサキ。4章までの謎の行動にやきもきするが、5章以降刑事の章でその謎が明らかに…。15年前の事件の復讐譚は思わせぶりに終了、刑事宮下の真相究明が待たれる。
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