もう「はい」としか言えない の商品レビュー
浮気がバレた海馬。妻に許してもらうがいくつか条件があった。そんな中エドルアール・クレスト賞という賞の受賞を受け、厳しい条件を逃れるために、パリへ。「世界を代表する5人の自由人のための賞」という怪しげな賞。開放感と共に旅立った海馬は…やはり悪夢の旅となったのである。後半は、海馬の子...
浮気がバレた海馬。妻に許してもらうがいくつか条件があった。そんな中エドルアール・クレスト賞という賞の受賞を受け、厳しい条件を逃れるために、パリへ。「世界を代表する5人の自由人のための賞」という怪しげな賞。開放感と共に旅立った海馬は…やはり悪夢の旅となったのである。後半は、海馬の子供の頃のお話の『神様ノイローゼ』。 こりゃ独特の表現の世界、シュールかなあ。人生思ったようにいかない、不思議な世界に直面して、でも面白おかしく生きてゆく。そんな世界。『神様ノイローゼ』の方が私は楽しめました、でもどちらも素晴らしくおかしさを、苦しさを、描いていました。癖がある文章かな。非凡さを感じますが。
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僕のような冒険しない人間にとって、不条理というものは結構遠くにあるものです。不条理がどんどん増幅して巻き込まれてもみくちゃにされ、それを見たり読んだりするのは非常に楽しいし、それがいい書き手だと猶更です。どちらかというと同じ主人公「海馬五郎」の子供時代を描いた「神様ノイローゼ」の...
僕のような冒険しない人間にとって、不条理というものは結構遠くにあるものです。不条理がどんどん増幅して巻き込まれてもみくちゃにされ、それを見たり読んだりするのは非常に楽しいし、それがいい書き手だと猶更です。どちらかというと同じ主人公「海馬五郎」の子供時代を描いた「神様ノイローゼ」の方が笑えました。神様を欺くためにフェイントをかけて生活するとか、なんとなくわかる気がするんですよね。この辺の感覚をわざわざ表現できるのがすごい。
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もう何と言っていいか分からない。 今まで読んだことのない種類のストーリー。 自分にはなかなか理解できなかったかも。 自分には、神様ノイローゼの方が分かる部分が多かった。くすってところと、あの頃はそうなんだよなぁってとこと。
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何だよっ!松尾スズキ!おもしろ過ぎる(笑) あっちこっちと話題が飛ぶけど、それでこそ!松尾スズキ!浮気の話も笑えたけど、出てくる人が又、変な人達で( ̄▽ ̄;) 後半のP177はアタシも思う事だった。松尾スズキ同様、人生は笑い♪で生きてるので凄い一人・・・仲間感を感じた。面白かった...
何だよっ!松尾スズキ!おもしろ過ぎる(笑) あっちこっちと話題が飛ぶけど、それでこそ!松尾スズキ!浮気の話も笑えたけど、出てくる人が又、変な人達で( ̄▽ ̄;) 後半のP177はアタシも思う事だった。松尾スズキ同様、人生は笑い♪で生きてるので凄い一人・・・仲間感を感じた。面白かった~~
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なにかを受賞したらしく、先入観をたっぷり持って読んだ。ストーリーは好き嫌いあるが文の転がし方やフレーズの使い方が上手いのは間違いない。頭に残るセンテンスがいくつも出てくるのを味わってもらいたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
それなりに顔のしれた俳優、海馬五郎(松尾スズキのような俳優)。二度目の結婚。 妻に浮気がばれた。好評されたら昨今の状況から仕事を失う 土下座しする。1時間毎に自分の写メを背景付で送る 毎晩のSEX。これを守らないと携帯GPSを妻のPCと連携。 フランスの実業家から手紙が届く。海馬の20代の作品に対して賞を授与。フランスまでの旅費+賞金5000EURO。 妻との生活から解放されるので渡仏。通訳として母フランス人、父日本人の斎藤聖(ひじり)25才。CG会社の激務で精神を病み退社。岡山の親戚宅で農業+Webデザインをほそぼそとしている。新しいタイプの若者。海馬と聖のフランス珍道中。社長は体長不良。日本人女性が対応乾。帰国子女で日本になじめずフランスで働く。社長欠席の食事会で不倫中、今日で最後にする予定と普通に話す。二日目も表彰式延期 聖は母に会いに。海馬は一人でタクシー観光。黒人しかいない場所で降ろされる。子供のスリにバッグを取られる、警官が追いつき事なきを得る。パスポートが入っているかと思っていたら入っていない。警官から問われる。そのスキに子供スリが逃げる。警官が追う。子供が逃げ切れるように ホテルに戻ると聖と予想通りの美人母が会う。海馬が行きたかった場所に行っていた。夕食に誘われるが外人タイムはもういいので断る。 翌日、乾がホテルに出迎え。不倫相手は社長。夫人が副社長なのでクビです。 目隠しされたまま7時間ドライブ。途中でまずいランチ 到着した場所はスイス。薄暗いビルの中ではゲイのなりきりナイト。とんでもない仮装パーティ。 美男子聖は注目される。 社長登場。末期癌で安楽死を希望、スイスは安楽死が認められている。安楽死に手伝いで、何を聞かれても「はい」と回答するのが受賞の条件。 海馬は付き合う 聖は未成年がいたので大画面を消しにいきもめた 聖は久しぶりに会った母と暮らしてみる 海馬は関係の修復しない妻の元へ帰る 神様ノイローゼ 海馬の少年時代の話 北九州の町。炭鉱の町の近く クラスには生活保護でクラス家庭は二つ 父親は屋根から落ち、母親は工場で切られた指を見せる ガタルカナルの生還者の教師が狂人。やたと殴る ついに一人が切れて教室を飛び出し校庭を走り回る 驚きもせずに授業を続けた 部門の不正を見抜けず元武士の祖父が切腹した級友 いつもハナタレのダメ級友 水泳教室でダメ級友に負けた時、水死体のふりをした
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個人の好みもあるけど、なぜ本作が第159回芥川龍之介賞候補作品に選出されたのか不思議だ。 本屋大賞もだが、話題性と売れればいいという出版界のやらせ感がヒシヒシと感じられて残念。 海馬五郎がリリーフランキーに脳内変換されてしまう。
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中編2編、表題作「もう『はい』としか言えない」と「神様ノイローゼ」を収める。 いずれも主人公は、著者自身を彷彿させる、俳優兼シナリオライターの海馬五郎。 この男が、自分が悪いのか世間が悪いのかはたまた人知を越えたナニモノかが悪いのか、のっぴきならない状況に追い込まれ、えええー?と...
中編2編、表題作「もう『はい』としか言えない」と「神様ノイローゼ」を収める。 いずれも主人公は、著者自身を彷彿させる、俳優兼シナリオライターの海馬五郎。 この男が、自分が悪いのか世間が悪いのかはたまた人知を越えたナニモノかが悪いのか、のっぴきならない状況に追い込まれ、えええー?と立ち往生するような、ちょっとシュールなストーリー展開である。 「もう『はい』としか言えない」では、五郎は浮気をし、それが妻にばれる。まったく自業自得だが、離婚は何としても避けたい彼に、妻が厳しい条件を突き付けてくる。密会場所となった仕事場の解約はともかくとして、仕事で仕方がない時以外は1時間ごとに写メを送れ、そして毎日夜のおつとめをせよ、と。しかしまぁ弱みがあるので「はい」としか言えないわけである。窮屈な生活を送る五郎に「朗報」が舞い込む。パリの富豪が創設した賞を受賞したので、現地での授賞式に出席せよというのだ。妻の監視から逃れられると色めき立つ五郎だが、実は飛行機はニガテだし外国語もまったくできない。その上、この賞、「世界を代表する5人の自由人のための賞」なるもので、なぜ大して売れていない自分が受賞するのかも謎である。ともあれ、友達に世話してもらった通訳のネクラ美青年を伴い、現地に向かうのだが、富豪はなかなか姿を現さず、ことは意外な展開に・・・。 「神様ノイローゼ」は、五郎の子供時代の回想である。何だか理屈っぽくあれこれ考えすぎる子供。本当は1人で絵を描いたり物語を考えたりするのが好きなのだが、大人たちは周囲の子供と遊ばせようとする。子供社会の不条理なヒエラルキーでしかし、五郎は伸していくことはできない。それもこれも「神様」が決めているのだ、と少年は思い込む。何でもかんでも言い当ててしまう「サトル」の化け物の昔話のように、神様の裏をかくことはできないのか。水泳教室の昇級試験で、窮地に陥った五郎少年が取った策とは。 全般に不思議なブラックユーモアと危ういバランス感覚が漂う。 失笑しつつどこかうすら寒い。 リアルさを残しつつも、理解不能な展開に迷い込むシュールさ。その境界はなかなかスリリングである。 劇化は困難であるようにも思うのだが、何とはなしに発想が「舞台」「演劇」寄りであるように感じられる。
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な、なんだこれ…くっそつまらん… 読みながら何度も瞼が落ちた…そこまでして読まなくても、だけど…。 主人公の考え方はね、すごい共感できるんですけど、ストーリーがね、全然面白くないです。 なのでこれは考え方が共通する人が読んで、あーここに同志がいた!って思うだけの本です。エンタメ...
な、なんだこれ…くっそつまらん… 読みながら何度も瞼が落ちた…そこまでして読まなくても、だけど…。 主人公の考え方はね、すごい共感できるんですけど、ストーリーがね、全然面白くないです。 なのでこれは考え方が共通する人が読んで、あーここに同志がいた!って思うだけの本です。エンタメじゃないです。傷の舐め合い本?かな。 すっごい面白い本もある中、こういうクッソつまらん本もあるから出版基準わかんねー。 そしてびっくりしたんですけど、これ芥川賞候補?だったんですか? ええーこれが… なんか芥川賞とかってもう、「俺らちょっと変わってるし、こういう意味深な小説の魅力に気付いちゃう俺カッケー」みたいな選考基準だよなー…。
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第159回芥川賞候補作。 選考委員は主人公が動けば必ず何かが起きる、「ドタバタのおもちゃ箱感」が好評だった模様。
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