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「がん」はなぜできるのか の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2018/09/22

2018年現在最新の、がんに対する理解とその治療法の最前線。近年のヒトゲノム解析を初めとする生物学の進展によって、がん治療は大きく前進している。がんとは何なのか、なぜ起きるのか、そのメカニズムの理解とともに、治療法も大きく進歩しつつある。 細胞や遺伝子の構造、タンパク質の働き方...

2018年現在最新の、がんに対する理解とその治療法の最前線。近年のヒトゲノム解析を初めとする生物学の進展によって、がん治療は大きく前進している。がんとは何なのか、なぜ起きるのか、そのメカニズムの理解とともに、治療法も大きく進歩しつつある。 細胞や遺伝子の構造、タンパク質の働き方など、詳しく説明されている箇所もあって、少し難しく感じる部分もあるが、それだけの学術的背景を感じられて説得力がある。一度最後まで通して読んでから、気になるところを掘り下げるような読み方が良いかもしれない。 日本人の二人に一人ががんになるという時代。自分がいつか罹った時には、この本で紹介されている最新の治療法が実現していて欲しいものである。

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2020/06/15
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※このレビューにはネタバレを含みます

2017年ゼロ歳で男性62%、女性46%ががんに診断される。 癌の要因 遺伝子の多段階変異  化学物質  カビ毒  放射性被曝  細菌寄生虫:日本人に多いピロリ菌、B型C型肝炎  遺伝子要因   ALDHの働きが弱いとアセトアルデヒドを分解できず   食道がんになりやすい。  老化細胞の炎症SASP 大腸がんにはアスピリン、メトホルミン、スタチン 分子標的薬 核酸医薬 がんは不均一性、ひとつの薬ではやっつけにくい。

Posted byブクログ

2018/08/28

がんの基礎を体系的に理解できる本。 発生から転移の機構、治療のアプローチと仕組み、今後の展望まで。 素人が「がん」を理解するには充分な内容だと思う。 教科書的な記載が非常に分かりやすかった。 多分に機構の成果を主張しているのは、ご愛敬。

Posted byブクログ

2018/08/11

これまで読んだがんに関する本の中で一番理屈的にわかりやすい本でした。医療に携わりがんについてこれまでとこれからを勉強し始めた人におすすめ。

Posted byブクログ

2018/07/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者である「がん研」の宣伝っぽい部分もあるが、がんの特徴、メカニズム、治療法や予防法まで幅広く最新の研究成果が分かりやすく解説されている。個人的には、細胞老化に関連すると言われるテロメアに関する説明が出てきたのが意外で、かつ、分かりやすくて面白かった。 本書は、遺伝子レベルの解析やビッグデータの利用によって画期的な治療法が期待できるということで結ばれているが、本書を読むと、がんというものが、調べれば調べるほど複雑怪奇で、治療法を改良しても改良してもしぶとく生き延びる(もっとも、がんが生き延びると人は死に、がんも死ぬので、がん自体は生物のような生存戦略を持っていないのだろうか。)不気味な存在のように思えてくる。

Posted byブクログ

2018/06/20

がん撲滅に向けて、医学者や科学者たちは懸命の努力を続けていますが、いまだがんを根治する方法は見つかっていません。しかしながら、近年のゲノム医療の進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきています。分子標的薬によりオーダーメイド治療、免疫チェックポイント阻害薬などの画期的新薬も登場し...

がん撲滅に向けて、医学者や科学者たちは懸命の努力を続けていますが、いまだがんを根治する方法は見つかっていません。しかしながら、近年のゲノム医療の進展で、「がん根治」の手がかりが見えてきています。分子標的薬によりオーダーメイド治療、免疫チェックポイント阻害薬などの画期的新薬も登場しています。日本のがん医療・研究の拠点として、がん研究に取り組んできた「国立がん研究センター研究所」のトップ研究者たちが、「がんのメカニズム」から最先端の「ゲノム医療」まで語り尽くします。

Posted byブクログ