科学者はなぜ神を信じるのか の商品レビュー
序盤は宗教と科学のことがバランスよく書かれていたが、やはりブルーバックスなこともあってか、後半は著名な科学者たちの理論の紹介が大部分を占めていた。科学史と割り切れば面白く読むことができるが、本書のタイトルに関して納得のいく答えはなかったように思う。強いて言えば、科学と宗教が両立す...
序盤は宗教と科学のことがバランスよく書かれていたが、やはりブルーバックスなこともあってか、後半は著名な科学者たちの理論の紹介が大部分を占めていた。科学史と割り切れば面白く読むことができるが、本書のタイトルに関して納得のいく答えはなかったように思う。強いて言えば、科学と宗教が両立することは不思議なことではないということか。宗教が科学の発展に良くも悪くも密接に関与していることを知れたのはよかった。
Posted by
この本は2018年に第一刷が出版されて僅か5年で13刷が出版されているという、この類の本としてはすごいヒット作である。読んでみると、その内容はとても深いのだが、わかりやすい。やはり名著には理由があるのである。科学者がなぜ宗教を信じるのかは、私も不思議に思っていたことであるが、ど...
この本は2018年に第一刷が出版されて僅か5年で13刷が出版されているという、この類の本としてはすごいヒット作である。読んでみると、その内容はとても深いのだが、わかりやすい。やはり名著には理由があるのである。科学者がなぜ宗教を信じるのかは、私も不思議に思っていたことであるが、どんなに科学で解明しても、宇宙の始まりは誰が創ったのか?たとえ宇宙には始まりがないという理論が証明されたとしても、その法則は誰が創ったのかということまで考えると、神は不要であるとまでは言えないことになる。とにかくこの世界は驚きの理論に包まれているのだ。
Posted by
大学入試対策(物理でなく英語や国語等)や、物理SFを読む足がかりとしてすごく良い本。ただ、科学者として出てくるのが西洋の、キリスト教信者の、男性なのでそのどれにも当てはまらない属性としては距離感がある…逆に白人の、キリスト教信者の、男性なら自分に近い物語としてニュートンやコペルニ...
大学入試対策(物理でなく英語や国語等)や、物理SFを読む足がかりとしてすごく良い本。ただ、科学者として出てくるのが西洋の、キリスト教信者の、男性なのでそのどれにも当てはまらない属性としては距離感がある…逆に白人の、キリスト教信者の、男性なら自分に近い物語としてニュートンやコペルニクスの話を味わえるのが多いなる特権。
Posted by
コペルニクス、ガリレオ、アインシュタイン、ボーア、ニュートンなどの理論からなぜ神を信じるのかを説明されていた。人間が解明できない仕組みや考えに基づいて地球の物事の仕組みが成り立っていて、それを解明しようとする過程で自分の想像を超えたことが成り立っていることに気づくから、神の存在を...
コペルニクス、ガリレオ、アインシュタイン、ボーア、ニュートンなどの理論からなぜ神を信じるのかを説明されていた。人間が解明できない仕組みや考えに基づいて地球の物事の仕組みが成り立っていて、それを解明しようとする過程で自分の想像を超えたことが成り立っていることに気づくから、神の存在を信じるんだということかなと思った。ただそれは人間の奢りでもあるし、人間がいなくても宇宙世界は存在したわけで、まだまだ私たちが信じている常識が覆されることはあるだろうし、これからも神の存在は信じ続けられるのだろうなと思う。有名な科学者より先に新たな発見をしていても発表していなかったり、処刑されしまったりして名もなき科学者になっている人がいたことと、時間が有り余ったことによってたくさんの発見ができた科学者いたことが面白い発見だった。物体と物体は粒だから正面衝突してもお互いが全く無傷の可能性も理論上はあることと、火星の動きが楕円っていうのが新たな知識だった。
Posted by
タイトル通り、なんで?と気になったので読みました。科学を学べば、神はいなかったとわかるでしょ?と思っていました。でも学べば学ぶほど、世界のなりたちの美しさや絶妙さに神の存在を思わずにいられなくなるということでした。算数でつまずく私には垣間見ることもかなわぬ境地。
Posted by
結論から言うと自然界の法則が科学者によって示されたとしても、その法則があるのは神様が創造したのではないかと。バチカンの地動説で犯したミスを現代のビッグバンへの見解を書いてあり天地創造に対しての対応が興味深く書かれていた。アリストテレスからホーキンスまで示されてきた法則をわかり易い...
結論から言うと自然界の法則が科学者によって示されたとしても、その法則があるのは神様が創造したのではないかと。バチカンの地動説で犯したミスを現代のビッグバンへの見解を書いてあり天地創造に対しての対応が興味深く書かれていた。アリストテレスからホーキンスまで示されてきた法則をわかり易い図解で説明されていたが70を超えた文科系の人間には難しかった。きつかった。
Posted by
前半は面白いと思って読んでいたが、途中から難しい物理の説明がほとんどわからず、その部分はサラッと読むだけになってしまった。それが分かる理系の人にはより面白く読めるかもしれない。 対立するかのように思える科学と信仰は、決して矛盾するものではない。むしろ、科学的探究心は神の創造の業を...
前半は面白いと思って読んでいたが、途中から難しい物理の説明がほとんどわからず、その部分はサラッと読むだけになってしまった。それが分かる理系の人にはより面白く読めるかもしれない。 対立するかのように思える科学と信仰は、決して矛盾するものではない。むしろ、科学的探究心は神の創造の業をもっと知りたいという純粋な信仰から湧いてきたものなのだ。 著者は「宗教」や「教会」と「神への信仰」は別物であると捉えている点も興味深かった。
Posted by
たまたま「物質は何からできているのか」に続いて読んだこちらの「科学者はなぜ神を信じるのか」。科学と「神」の関係性について、素粒子物理学者であり、カトリックの助祭である著者が書いている。コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、ボーア等量子力学・物理学者たち、ホーキング...
たまたま「物質は何からできているのか」に続いて読んだこちらの「科学者はなぜ神を信じるのか」。科学と「神」の関係性について、素粒子物理学者であり、カトリックの助祭である著者が書いている。コペルニクス、ガリレオ、ニュートン、アインシュタイン、ボーア等量子力学・物理学者たち、ホーキングらをピックアップしている。コペルニクスからガリレオやニュートンまでは神の存在を疑っていなかった=科学は神の御技を理解することとしていたのは認識していたので、アインシュタイン以降はどうだったのか興味があったのだけど、「科学法則自体は誰が作ったといえば神である」というスタンスでの著作なので、アインシュタインもホーキングも神の存在を感じていたはずだという論調になっています。そこはちょっと強引にも思えましたが、それぞれの科学者たちのスタンスの違いが垣間見えたのはよかった。
Posted by
前に読んだ「物理学と神」と同様に物理学史を追いながらそれぞれの科学者が神についてどう考えていたかを列記した本であり、タイトルでもある問いに答えられているかは微妙なところか。ただ物理学者でもありカトリックの聖職者でもある筆者の信仰告白のような終章が結びとして著されており、この終章を...
前に読んだ「物理学と神」と同様に物理学史を追いながらそれぞれの科学者が神についてどう考えていたかを列記した本であり、タイトルでもある問いに答えられているかは微妙なところか。ただ物理学者でもありカトリックの聖職者でもある筆者の信仰告白のような終章が結びとして著されており、この終章を核にして「筆者がなぜ神を信じるのか」ということが一冊の本にまとまっていれば、もっと興味深いものになったのではないかと思う。ひょっとしたらそのような本を出すことは科学者としてためらわれる雰囲気のようなものがあるのかも知れないが。
Posted by
何故、神の存在と相反する様な科学の探究に携わる科学者達が信心者でもあったのか それを著名な物理学者達の思索と共に感じられて良かった
Posted by