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ブルックリンの少女 の商品レビュー

3.8

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

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    12

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2024/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

失踪した婚約者アンナの過去を追う物語。 フィクションだからこそのつながりとどんでん返し。 フランスの地名知らなさすぎて最早人名か地名か分からなすぎて辛い。 どんでん返し大好き民としてはカバーの[主な登場人物]でやや推測できてしまう部分があるかも。 序盤のメイン3人の他の連続少女拉致監禁事件の犯人と被害者達、それに加え何故かクレア・カーライルの母とその姉妹まで載っていて、さらには今作にはなんの関わりもなさそうな共和党大統領候補。 アンナが恐らくクレアなのは多分分かっちゃう。その後の父親が分からないところから何となくタッドが父親だったら大統領選に悪影響を及ぼすとかでかなとか。 個人的にアンナを始め、アンナを轢いた彼やハインツに誘拐されたマキシムらが亡くなった3人に対して救えたのでないかという苦悩が共通して描かれていたのが良かった。 正直アンナはラファエルへの伝え方が下手すぎ。 自分が彼女たちを救えていたかもしれない=加害者だと考えたとしても死体を3つ見せられて「これがわたしのやったこと…」は普通に誤解を生む。普通の人なら殺人犯だったのかって感じじゃん。 最後の最後でのマルクには驚き。 ハインツの被害者ルイーズの父親だったとは。確かに後半奥さんと娘の回想多かった。 ラファエルとマルクが友人な上にラファエルはアンナと付き合ってて、アンナが経験した事件で亡くなったルイーズという少女がマルクの娘だなんてね。しかもアンナの父はまさかの大統領候補という。 ピエール・ルメートルと作風が似ていると感じたのは訳者さんが同じだからなのか2人ともフランス人だからなのか。

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2024/06/11

息をつく間もない… 二人の喧嘩からセーターの糸のようにどんどん真実が出てくる。こんな作品が書ける作者に脱帽。

Posted byブクログ

2024/01/21

【全ての真実を言わないのは嘘と同じだ】 濃密で壮大な物語は 婚約者の失踪から始まる 衝撃的な写真を残して消えた婚約者 小説家は元刑事の友人と行方を追うが かつての不審な事件や事故が浮上 婚約者は一体誰でどこへ消えたのか 最後の真実が明らかになった時 悲しい涙が頬を伝う

Posted byブクログ

2023/09/02

フランスの作家ギヨーム・ミュッソの長篇ミステリ作品『ブルックリンの少女(原題:La fille de Brooklyn)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- 失踪した恋人アンナの行方を追うラファエル。...

フランスの作家ギヨーム・ミュッソの長篇ミステリ作品『ブルックリンの少女(原題:La fille de Brooklyn)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- 失踪した恋人アンナの行方を追うラファエル。 元刑事マルクと調査を進めると、過去の連続少女拉致監禁事件や不審な死亡事故に突き当たり……。 仏No.1ベストセラー作家が贈る、息もつかせぬサスペンス長編。 ----------------------- 2016年(平成28年)に刊行された作品です。 人気小説家のラファエル・バルテルミは、亡妻とのあいだに生まれた幼い息子テオと暮らしており、研修医のアンナ・ベッケルと婚約している… ラファエルとアンナが南フランスで休暇を楽しんでいた際、なぜか過去をひた隠しにするアンナに彼が詰め寄ると、観念した彼女が差し出したのは、アンナが過去にしでかしてしまったある出来事の証拠となる衝撃的な光景の写真、、、 その予想外の光景に驚いたラファエルは思わず彼女のもとから飛び出してしまうのだが、冷静になって帰宅したところ、今度はアンナが姿を消してしまっていた… 友人で犯罪捜査部の元警部マルク・カラデックと共にラファエルが調査を進めると、かつて起きた不審な事件や事故が浮上し、ラファエルは、アンナがまったく別の人物であり、過去の凶悪な監禁事件の被害者の一人であったことを知ることになる。 彼女の秘められた半生とはいったい… フランスの大ベストセラーミステリ。 主人公のラファエルが友人で元警部のマルクとともに、失踪した婚約者アンナを捜索する中で、徐々に彼女の衝撃の過去が露わになるという展開… そこから彼女の母親の死亡事故の真相、そこにアメリカ大統領候補までが関係してくるというストーリー展開が見事でした、、、 次々に謎の答えが明かされるのに一向に事件の全容が見えてこないという、もどかしさを感じながらも、早く次が読みたくなる… そんな物語でしたね。 登場人物がやや多めで、久し振りに登場すると… あれっ、これは誰だっけ? と、感じることもありましたが、これは読み手側の問題ですね、、、 意外な犯人と、その動機… 赦しを感じる結末… バラバラだったピースもきっちり嵌るし、納得感もある、鮮やかな展開が愉しめました。 面白かったです… 次も、ギヨーム・ミュッソの作品を読んでみようと思います。

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2023/06/01

ミュッソはフランスに住んでいた時から有名人気作家なのは分かっていたけど、なんとなく惹かれず読んでいなかった。 一時帰国中にブックオフでよいお値段で見つけて購入。 婚前旅行中のカップルの口論からスタートするミステリー そんなありふれた?切り口からどう面白く展開していくのかと不安に...

ミュッソはフランスに住んでいた時から有名人気作家なのは分かっていたけど、なんとなく惹かれず読んでいなかった。 一時帰国中にブックオフでよいお値段で見つけて購入。 婚前旅行中のカップルの口論からスタートするミステリー そんなありふれた?切り口からどう面白く展開していくのかと不安にすらなったが、さすがフランスの人気作家、予想もしないことが次々に明らかになる。 最後のどんでん返しにはやられました。 色んな事がいろんなところでいろんな人の間で起こっていくので、登場人物を把握するのが結構大変 (最初に人物一覧がある、カバーの内側にもあるが、読むときカバー外しちゃってたので読了してカバーを付けるまで気づかなかった(笑)) 途中まではだらだら細切れに読んでしまったが、最後は割と一気読み。 訳がとても自然で良かった。 NYC、私は少し苦手なのだけど、筆者は結構好きなのかな~?

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2023/03/07

一つの謎を解くと また別の疑問が湧いてきて 次々に展開が変わっていって 一気に読み進めることができた 行動の裏には必ず理由があって それは過去の経験に繋がっとる 誰かの過去を知ろうと思ったら それなりの覚悟と労力がいるなと思った

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2024/01/29

★3.5/5.0 面白かったけど、固有名詞がかなり多めで読みづらい部分もあった。 ただ、話の展開としてはラファエルとマルクの2つのパートが交互に描かれてたのでその点ではどんどん読み進めてしまうようなそんな展開だった。

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2022/12/23

初めてミュッソ作品読んだ。 作風は映画的と評されるそうだが、 展開やシーンの切り替えがまさに映画のようだった。 失踪の原因について 解かなければいけない謎が多すぎて、、。 しかも1つ解明されてもなかなか繋がらないんだなぁ。 だからこそ後半になってどんどんと繋がってくるときは気持...

初めてミュッソ作品読んだ。 作風は映画的と評されるそうだが、 展開やシーンの切り替えがまさに映画のようだった。 失踪の原因について 解かなければいけない謎が多すぎて、、。 しかも1つ解明されてもなかなか繋がらないんだなぁ。 だからこそ後半になってどんどんと繋がってくるときは気持ちよかった。 ページを戻して あ!あの時のあいつか!  ってなるときが本当楽しかった。

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2022/12/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初のギョーム・ミュッソ。 久しぶりのフランスミステリ(ポールアルテ以来か?)。 3人の焼死体が映った写真を見せて姿を消した婚約者アンナ、婚約者の過去が気になって問い詰めた挙句姿を消されたラファエル、なぜか捜査を手伝ってくれるいい人なマルク(笑)。 どんでん返しに重きを置かれているため、いわゆるフェアなミステリではない。そうだったのか!と驚くことを味わう小説。個人的には、冒頭の一人称とその後の一人称が違うから、仕掛けだと思ったらなんでもなかった点が驚いたけど! 諸悪の根源が野放しになってることに不満はあるが、最後の最後まで気が抜けないストーリーで満足。

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2022/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フォローしている方の本棚にあり、読んでみた本。 いろいろな方が感想を書いていて、それぞれに面白かった。 小説家のラファエルは婚約者のアンナと旅先で口論し、喧嘩別れしてしまう。冷静になったラファエルがアンナと連絡を取ろうとしたら、彼女は失踪。失踪した彼女を探し出そうとしたら、彼女の過去が暴かれていき、フランスで起きた連続少女拉致監禁事件が関連していることが分かる。アメリカの州知事にまで話が繋がっていく。 ストーリーの展開がスピーディーでのめり込むように読むことが出来た。少女の拉致監禁であるが、その描写がほとんどないのがありがたい。このような犯罪が本当にあるのが辛い。 ラファエルが息子のテオの親権を心配する場面があるが、フランスって確か子供の親権に関しては子供の環境を壊さないことを大切にするんじゃなかったっけ?と思った(辻仁成と中山美穂の離婚の時に言っていたような)。 ラファエルと供に捜査する元刑事で友人のマルクが調査のため車を運転してパリ郊外やアメリカを移動する場面があるが、土地勘がないので、どれくらい移動しているのかがよく分からない。それが分かると何となく臨場感を感じるのではないかと思った。 マルクがただの友情だけで捜査をしている訳じゃないだろうなあ、とは感じていたけれど、そのように関わってくるのか、とは予想外だった。 アンナが失踪した後、何故殺されずに監禁だけで済んだか、もすっきりした理由があるし、とても分かりやすい気がする。 アンナがラファエルの元に戻れたのは良かったと思うが、マルクの今後とゾアキンが罪に問われていないこと、アラン・ブリッジスの葛藤を考えると、モヤモヤする。

Posted byブクログ