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ブルックリンの少女 の商品レビュー

3.8

59件のお客様レビュー

  1. 5つ

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2018/12/11

主人公は一人称だが、他の登場人物は三人称で語るという、今まで余り見たことのない形式。 序盤から怒濤の展開で、絡む人はみんな災難に逢うし、現在と同時進行でどんどん過去に遡るし、陰謀?は深まるしで、残りのページで全部回収しきるのか?と思ったが、余計な心配だったし、付録まで付いていた...

主人公は一人称だが、他の登場人物は三人称で語るという、今まで余り見たことのない形式。 序盤から怒濤の展開で、絡む人はみんな災難に逢うし、現在と同時進行でどんどん過去に遡るし、陰謀?は深まるしで、残りのページで全部回収しきるのか?と思ったが、余計な心配だったし、付録まで付いていた。

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2018/11/30

結婚を控えたアンナ(女性)の突然の失踪から物語の疾走が始まる。秘密を持たない結婚を理想とするラファエル(男性)からの執拗な問い掛けに応えるかわりに出された1枚の写真。そこから破局が始まり、失踪した女性を取り戻すべく、男性の追跡が始まる。元警部で友人のマルク(男性)と協力しながら探...

結婚を控えたアンナ(女性)の突然の失踪から物語の疾走が始まる。秘密を持たない結婚を理想とするラファエル(男性)からの執拗な問い掛けに応えるかわりに出された1枚の写真。そこから破局が始まり、失踪した女性を取り戻すべく、男性の追跡が始まる。元警部で友人のマルク(男性)と協力しながら探索の過程で、アンナの過去に遡って次々明らかになる事実。登場人物の独白を章立てで挟みながら、真実の最終局面へなだれ込む。テンポ感がいいが、スッキリしない読後感が残る。アメリカとフランスを舞台に物語が展開するが、地図を片手に読み進めるのも一興かと思う。

Posted byブクログ

2018/11/21

出だしがさらっとし過ぎでしたが、実に濃密な展開でのめり込みました。たった4日間の出来事とは思えない濃さで、場面転換も早い早い。ファイル握られたあの人はどうなるの?とか、あのジャーナリストはどうなるの?とか、後味がいつまでも残るフレンチミステリーの醍醐味をたっぷり味わえました。ここ...

出だしがさらっとし過ぎでしたが、実に濃密な展開でのめり込みました。たった4日間の出来事とは思えない濃さで、場面転換も早い早い。ファイル握られたあの人はどうなるの?とか、あのジャーナリストはどうなるの?とか、後味がいつまでも残るフレンチミステリーの醍醐味をたっぷり味わえました。ここで終わるのか、と思いきやもう一捻りあるところはさすが。しみじみとした余韻の残る幕切れ、素晴らしいです。

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2018/09/20
  • ネタバレ

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過去をひた隠しにする婚約者。問い詰めると彼女は一枚の写真を見せ、そして行方不明になった。次々と明かされていく痛々しいまでに残酷な真実。そして、愛。

Posted byブクログ

2018/09/11

些細なことから喧嘩をして、離れた婚約者の女性の行方を追ううちに、彼女の奇怪な過去が明るみになり…という展開はありがちだが、「手数」が多く楽しめた。

Posted byブクログ

2018/09/03

婚約者のアンナが差し出したのは衝撃的写真。直後にアンナは失踪。小説家のラファエルは、友人の元警部マルクと共に捜索を進めると、かつて起きた不審な事件や事故が浮上する。彼女に秘められた半生とは… ラファエルが余計な事をしたことで始まったのは許そう。 アンナとまたやり直す為、ラファエ...

婚約者のアンナが差し出したのは衝撃的写真。直後にアンナは失踪。小説家のラファエルは、友人の元警部マルクと共に捜索を進めると、かつて起きた不審な事件や事故が浮上する。彼女に秘められた半生とは… ラファエルが余計な事をしたことで始まったのは許そう。 アンナとまたやり直す為、ラファエルは全力で探す。その過程で出会う人々の情報などから、アンナの壮絶な人生を知ることとなる。過去の事件を掘り下げる事で、波乱が起こり始める。 マルクの熱血キャラもいい味だ。ラファエルより行動派、過激派。元警部の血が騒ぎ、真実へと近づいていく。 アンナが関わる事件は悲惨だ。目も当てられない。悲劇しか生まなかった監禁事件。 タイトル「ブルックリンの少女」が鋭く突き刺さるであろう。 捜査過程、過去の事件、関係者それぞれの思惑、どれも引き込まれる。 全ての手札が揃った先にあるサプライズがまたフランスミステリ―なのである。 最後の最後まで心が揺れ動かされる気の抜けない作品だ。 ボブディラン『サラ』 「ダメな私を許しておくれ」「行ってしまわないで」 フランスミステリ読書会課題本 (なぜ評価が低い!?個人的には最高だった…美しいのだよ…)

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2018/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

フレンチミステリーらしい一筋縄ではいかない複雑な展開と中身の濃さが味わえるので、そのまんまなんだけどタイトルがもったいない。アメリカものかと思って危うくスルーするところだった。 ブルックリンの少女が何故フランスで拉致され、別人となって生きてきたのか、その母や周辺の多すぎる死者はどう関係しているのかをブルックリンで捜査するフランス人たち、というコンプリケーションシェイクダウンな感じか面白かった。 最後はまた意外な終わり方で、フレンチミステリーの独特な味わいが良い。

Posted byブクログ

2018/08/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ラファエルは婚約者のアンナと諍いを起こしその後アンナが行方不明に。そこからどんどん広がりを見せて行く。アンナはなぜいなくなりどこへ行ったのか。調べる過程で見えてくる過去。そしてその過去に関わった人たちの起こした数々のこと。広がりすぎかもと思うほどの展開が思わぬところで交わったり繋がったりする。人の過去を知ること、受け入れること。本当のこととこれからのこと。さまざまな角度からこの物語が見れてそして知らせてくれる。どこかで読んだような展開だと油断していたら全く違う方向へ行き知らなかった作品になる。たくさんの面白みが詰まった作品。

Posted byブクログ

2018/06/27

個人的に集英社文庫の翻訳ものはアタリが多いと思っているのだが、今作も矢張りアタリだった。買って良かった。

Posted byブクログ