おやすみ、東京 の商品レビュー
午前1時から午前4時にかけての東京を舞台にした12の短編連作集。 「おやすみ」な時間帯に、登場人物たちは働いていて、それぞれがちょっとずつ接点を持ちながら、自分にとって足りていないパズルのピースを見つけていくような仕立てになっている。 12の短編が巡り巡って1年後の同じ場所に戻...
午前1時から午前4時にかけての東京を舞台にした12の短編連作集。 「おやすみ」な時間帯に、登場人物たちは働いていて、それぞれがちょっとずつ接点を持ちながら、自分にとって足りていないパズルのピースを見つけていくような仕立てになっている。 12の短編が巡り巡って1年後の同じ場所に戻ってくる展開、時間軸の構成のしかたがおしゃれだなと感じます。
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眠らない街じゃなくなった東京の 夜のはなし。 夜は密やかなくらいがいいね。 各章のタイトルも好き。 びわ泥棒とか。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タクシーの運転手、電話相談室のオペレーター、映画の小道具を探す調達屋、探偵、電話を回収する女、深夜食堂の4人の店員等々、夜の東京を舞台に様々な人々が交わっていく連作短編集。 登場する時は1人だけど、だんだんと関係が交差して行って、気がつくと線でつながっていくような。 ホントに夜に東京で一人で読むのにピッタリで、ほっこりできて寂しくなくて安心できて。 もちろん人が主でそのキャラクターがメインなのだけど、ちょっと嬉しいのは古道具屋や映画の小道具で出てくる品々が、クラフトエヴィング商會っぽくてホントにあるのかないのか感がたまらない物たちでそれもまた楽しめた。 ちょっと一人で寂しくなったらピッタリの作品だと思う。
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やっぱりこの世界観は好き。バラバラだったものが、じわりじわり繋がって、ハッピーがたくさん増えていく。皆さんのその後が気になる。 2018/8/4読了
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夜中の1時、東京でゆるく繋がる人達のストーリー。 装丁のとても綺麗な本。 著者のデザイン事務所?で作っているそうで、魅了されました。 さらさらと流れるような話でしたが、今ひとつ入り込めず、読み流してしまいました。残念。
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篤弘先生 登場人物はいつもはじめましての方々ばかりなのにいつも久しぶり友人のような、懐かしい旧友な、愛おしい家族のような、そんな人たちです。 広い東京を舞台としても何故か出会ってしまう人たち、すれ違ってしまう人たち。 登場人物のみんなが愛おしくてたまらない。 実際には会えない...
篤弘先生 登場人物はいつもはじめましての方々ばかりなのにいつも久しぶり友人のような、懐かしい旧友な、愛おしい家族のような、そんな人たちです。 広い東京を舞台としても何故か出会ってしまう人たち、すれ違ってしまう人たち。 登場人物のみんなが愛おしくてたまらない。 実際には会えない真夜中の住人たちですが、その暗闇は不思議な空気感を纏っている決して暗くない闇です。 闇に目が慣れてくるという感じが腑に落ちる気持ちでした。
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吉田篤弘さんの本を読むのは3冊目、静かな雰囲気が多分すきで おやすみ、東京、みんな上手に繋がっていて世間は狭いのに 上手にすれ違ったりもする
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+++ この街の夜は、誰もが主役です。都会の夜の優しさと、祝福に満ちた長篇小説。 +++ 内容紹介には、長篇小説とあるが、濃密につながった連作短編のような趣である。描かれるのは、午前一時辺りの出来事である。人々が寝静まる深夜に、働く人たちがいて、それぞれにさまざまな思いを抱えて...
+++ この街の夜は、誰もが主役です。都会の夜の優しさと、祝福に満ちた長篇小説。 +++ 内容紹介には、長篇小説とあるが、濃密につながった連作短編のような趣である。描かれるのは、午前一時辺りの出来事である。人々が寝静まる深夜に、働く人たちがいて、それぞれにさまざまな思いを抱えて、何かを探している。そんな人たちが、次々につながり、誰かを、何かを見つけて、あるいは見つけられて、つながっていくのを見るのは、とても興味深く、なんだかページのこちら側でもうれしくなってしまう。夢なの現なのか、次第に曖昧になってくるようでもある一冊でもある。
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