終わらない「失われた20年」 の商品レビュー
いま改めて「戦後70年」=2015年安保を振り返りたくて手に取った。内容的にはややばらつきが目に付くし、北田氏はホストとしては「物わかりがよい」ので正直突っ込みが足りないと感じられる部分もなくはないのだが、序章や第1部第1章、第2部第7章で示された現代日本の言説空間における「左...
いま改めて「戦後70年」=2015年安保を振り返りたくて手に取った。内容的にはややばらつきが目に付くし、北田氏はホストとしては「物わかりがよい」ので正直突っ込みが足りないと感じられる部分もなくはないのだが、序章や第1部第1章、第2部第7章で示された現代日本の言説空間における「左派」「リベラル」の停滞と課題の指摘は勉強になったし、基本的な構図は現在も変わっていないと思う。問題はそうした構図がなぜ生まれ、どんなメカニズムで再生産されてきたのかだろう。 2015年安保をめぐる言論に内在していた理論的=政治的課題を、自分自身当時は問題と感じつつも、十分には意識できていなかったと思う。政治と運動とのかかわりの難しさ、政治の動きが進みつつある中での内在的批判の困難を思わずにはいられない。おそらくそれは、それぞれの時代の左派と政治との関係についても言えることであるはずだ。
Posted by
「成熟社会」を唱える論者は、手ひどく批判されているが、同じラインに自分はいると思っているので、なぜ批判の対象になるのか、考える必要があると、現時点では考えている。
Posted by
難しいが興味ある様々な視点を与えてくれる好著だ.上野千鶴子に対する批判を列記した第1章を受けて第2章で議論しているが、上野が北田の問い掛けに冷静に対応している姿勢が素晴らしいと感じた."「母性を引き受けない女」に対する男の敵意がものすごく大きい"という上野の発...
難しいが興味ある様々な視点を与えてくれる好著だ.上野千鶴子に対する批判を列記した第1章を受けて第2章で議論しているが、上野が北田の問い掛けに冷静に対応している姿勢が素晴らしいと感じた."「母性を引き受けない女」に対する男の敵意がものすごく大きい"という上野の発言.よく見ているな.三浦との対談の第4章はよく理解できなかった.第5章の東京の話、団地の動きで原の指摘が面白かった.その後の章では自民党に対する「受け皿」の構築に関する議論だが、学者の意見を政党がどのように取り込むかが問題だと思っている.
Posted by
- 1
