デジタルネイチャー の商品レビュー
難解な概念である「デジタルネイチャー」について、その本質を捉え、具体的な事例と共に読み解くことができました。
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読みやすさ ★★☆☆☆ わかるところしかわからなかったんだが、専門外の読者にも寄り添ってくれる文章ではあった。
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全然違うものが視えているんだということがもっと分かった。 西洋に端をなす近代化の功罪、言語の限界、言語の足かせ、みたいなところが一つ枠組みとしてあって、そこから近代以前、あるいはアジアの文化に立ち返って、言語優位な今日の世界の像を、コンピューターの著しく発達した今、新しく描き直す、その世界のとらえ方が、デジタルネイチャーとして、論じられていました。 2016年~17年に起稿された文章をもとに、加筆・再編集し、2018年6月に出版されています。 言語が足かせになるほど、言語を駆使されているに違いない、と思いながら、知らない言葉や言葉の使い方を半分読み飛ばしながらもときに注釈を参照し、いろいろと圧倒されながら読みました。 デジタル化(量子化)したデータとして還元された時、人間と機械、実質と物質が融解している状態が、まさにデジタルネイチャーだという。 人間の差異は、パラメーターとして捉えられ、その差異をコンピュータが埋め合わせ、吸収する。自然とテクノロジーが調和している考え方。 近代の推し進めた人間の画一化、というのは、国家建設や、教育、軍隊、労働、といった側面からよく顧みられることがあるけれど、 そこからの個性の時代、そして多様性の時代、と論じる際に近代の批判や反省、という点に陥りがちな気がするけれど、 この本の議論は、とても未来に焦点が当てられているというか、未来から今を書いているような、これからについてのとても具体的なものを見ているような内容であるように感じました。
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結構難しい。頭がこんがらがりそうだった。 〈物質〉と〈実質〉の境界線が曖昧になっていく今後の社会という点が印象的。明治維新期における言語の変化や、コンピューターと人間の寿命についても…。 勉強が足りないと痛感させられる。
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分からない単語や言葉をGoogle検索しながら、書き出して覚えたくらい何回も読んだ。落合さんの研究テーマでもあるデジタルネイチャー。新しい価値観、考え方、世界観。10%も理解できていないが、今読むと生成AIが加速度的に進化して、この本が出版された年から10年も経つのでより理解しや...
分からない単語や言葉をGoogle検索しながら、書き出して覚えたくらい何回も読んだ。落合さんの研究テーマでもあるデジタルネイチャー。新しい価値観、考え方、世界観。10%も理解できていないが、今読むと生成AIが加速度的に進化して、この本が出版された年から10年も経つのでより理解しやすくなっている。また読む。
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本書のタイトルのデジタルネイチャーとは、ユビキタスコンピューティングやIoTといった、現在のあらゆるところにネットワークがあり、様々なものがネットワークに接続されている状況からさらに先の、あらゆるものがデータとして計数され、人工と自然の区分のなくなったような未来像を表す言葉である...
本書のタイトルのデジタルネイチャーとは、ユビキタスコンピューティングやIoTといった、現在のあらゆるところにネットワークがあり、様々なものがネットワークに接続されている状況からさらに先の、あらゆるものがデータとして計数され、人工と自然の区分のなくなったような未来像を表す言葉である。 本書に書かれるようなユートピア的な面が実現されるかはともかくとして、現在はその途上にあると感じたところもあるのだが、 以前に1度読んでいて、また読み返そうと思ったのは、生成AIがここまで一般になった今、END to ENDという言葉が、事象が事象に変換され、始端と終端だけで中間の意識されない状態が、生成AIを使っている感覚にぴったりときたからなのだが、 その点やっぱりその時先端を行っていたような人は、こうなることを知っていたのかなと思うくらい、以前に読んだときよりも今の状況に近いことを言っているようにも思う。 AI忌避やAI禁止を言う人をよく見る。 みんながAIを使わない時代にAIを使うのは、利得を得やすい。 AIが当然となっていくなかで、使わないという選択肢は、AIにない強みに特化していくのなら、利得を得られるだろうが、 現状が過去の遺物となりゆく中で、過去の遺物にすがるだけで、新たな強みを作っていかないのなら、 ただ衰退していくだけだ。
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方向音痴の私にとって、はじめて行く場所ではGoogleマップが欠かせない。とくに地下鉄の駅から上がった後では、文字通り右も左もわからない。スマホ画面上の青い点がどちらに動くかを見て、自分が正しい方角に向かっているかどうかを判断するしかない。 そんなとき、私は自分が現実の道路を歩い...
方向音痴の私にとって、はじめて行く場所ではGoogleマップが欠かせない。とくに地下鉄の駅から上がった後では、文字通り右も左もわからない。スマホ画面上の青い点がどちらに動くかを見て、自分が正しい方角に向かっているかどうかを判断するしかない。 そんなとき、私は自分が現実の道路を歩いているのではなく、本当はGoogleマップの中を歩いているのではないかと錯覚することがある。つまり、感覚器を通して捉えられた世界よりも、この仮想空間の方がはるかに「信頼できる現実」なのだ。このような仮想と自然(現実)の融合を、著者は「デジタルネイチャー」と呼ぶ。 私は昔、「ヴァーチャルは現実を超えるか」というエッセイを書いたことがある。現実以上に精緻なヴァーチャルが出現したら、価値基準においてヴァーチャルは現実より上位になるのだろうか。そのような疑義を投げたのである。しかし、ヴァーチャルと現実が融合してしまうという可能性には思い至らなかった。著者の洞察力は評価に値する。 本書はデジタルネイチャーの系譜と、それがもたらす未来を論じた本である。これを絵に描いた餅と一蹴するのは拙速だろう。たしかに、著者は私よりも若いが、本書に書かれていることの少なくとも半分は、生きている間には現実化しない公算が高い。だが残りの半分は、われわれが議論している間に現実となってしまうだろう。だから、これらはもはや「今後どうすべきか」という話ではない。いま考えて当然の話なのである。終章で触れられるような、身の回りの技術への応用という面でも著者の活躍を期待したい。 さて、これだけ褒めたのだから、悪口も書かせてもらおう。 読む前から「どうせ気障ったらしい文章を書くんだろうな」とは思ったが、想像以上に想像通りでむしろ笑った。 うんざりするほど脚注が多く、左側のページはつねに脚注があると言っていい。要するに、この本の3分の1は「いま言わなくていいこと」である。実際、ググれば済む程度のことしか書いていなくて、本当に紙の無駄だ。 シラーの詩を原語で引用しながら訳出していないのは、「僕はこのくらいのドイツ語は読めるんですよね」とでも言いたいのか。著者は出典を電子版シュピーゲルのURLしか記載しておらず、リンクが切れているので何を見て書いたのかは知るすべがない。だが、この詩はシラーがデンマーク王子に宛てた書簡が原典と言われており、こんなものはシラーの研究者でもないかぎりお目にかかることはない。ではなぜわれわれがこの詩を知っているかといえば、みなとみらい駅に設置された巨大なパプリックアート「The Boundaries of the Limitless」に刻まれているからである。 つまり、ドイツ文学者でもない著者がこの詩を知っているのも、このアートを見たからと考える方が蓋然性が高い。だったらなぜ素直にそう書けないのか。もしかするとGoogleで検索してヒットしたページを参考文献として記載したのではないか。シラーをドイツ語で紹介するなら、なぜヴェーバーやマルクスは同様にしないのだろう。私は著者にドイツ語の知識があるのかさえ疑っている。まあ、フリードリッヒ「フォン」シラーなどと書いている時点で、シラーを読んでいないのもバレバレだが。 本書の内容を十全に理解しているという自信は私にはない。だが上の一事だけを見ても、著者の該博な知識が張りぼてのスノビズムではないかという疑念を抱かせるに十分だ。 内容は面白い。ただし、文章力が大学生のレポート並みだ。せっかく中身のあることを書いているのだから、カッコつけるよりもまず誠実な文章を書け。それなら他の著書も読んでやらないことはない。
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計算機自然 = デジタルネイチャーは不可避である その時代では何が起きるのか、何が必要なのかを語っている メタ的な表現や、多分野横断的な話が多く内容は難しいが、とても濃いいい本であった
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かなり難しい本。発売当時に見ていたら、何が何だかさっぱり分からなかったのかもしれない。作者は少なくとも5年先を生きてる感じがする。 そして、そもそも他の方のレビューにあったが、この本自体がアートだと受け止めるのは一つの方法だと思った。 あまりにも分かりにくい表現になっているのもそ...
かなり難しい本。発売当時に見ていたら、何が何だかさっぱり分からなかったのかもしれない。作者は少なくとも5年先を生きてる感じがする。 そして、そもそも他の方のレビューにあったが、この本自体がアートだと受け止めるのは一つの方法だと思った。 あまりにも分かりにくい表現になっているのもそれ自体がアートだからだと思う。作者が自分自身を表現したいことを表現するためにはこのような表現の仕方しかなかったんじゃなかろうか。 2024年なら読むのもよいのでは。
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メタ的な文章や、機械と人間がエントロピー増大の法則に逆行しているという文章がぐっとくる。内容は難しく、言い回しもなかなか粋だが楽しく読める。 あとがきがこんなに難しいことあるんだ。正直何言ってるかは半分くらいわからなかったけど、これからは知識よりも経験ってことはわかった。まあ他の本でも同じ結論は見たことあったから、大きな衝撃はなかった。 途中の機械と人間の関係の考察は面白かった
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