ロンリネス の商品レビュー

桐野夏生(著者)

2024/05/12

皆、馬鹿になっちゃう
んだなと。

恋愛をしたら例外なく
そうだ。

ららぽやスタバ、私の
現実と同じ日常を、

同じような精神構造で
生活している主人公。

つい感情移入し過ぎて
切なさと苛立たしさが
つのる。

人生ってままならない。

自分の思うままに振る
舞えば、

必ずや傷付く人がいて
誰もが幸せになれない。

そんなことわかってる
けれど、

馬鹿になっちゃうとき
はなっちゃうんだなと
･･･

2023/10/06

小説としては面白い。今の若者もこんな不倫はないと思う。自分のことだけ考えている人は有るかも知れない。ただ人を好きになる事は多いと思うが、なかなか思い切った行動する事は自分を見失っている時、最後は自分に降りかかるそんな楽しい事ばかりは続かないのでは、とにかく人を好きになるのは苦しいと思う｡

2023/02/12

2013年に発売された「ハピネス」の続編

ハピネスでは桐野さんの作品にしては毒が少なく物足りない印象でしたが、本作ではママ友間のトラブルを超えた愛憎渦巻く内容になっていて桐野さんらしさが戻った感じがしました。

主人公はタワマンに暮らす有紗ですが鍵となっているのは親友の洋子（美雨ママ）
洋子のダブル不倫を間近で見つめながらも自身もその道へ進んで行く、有紗の気持ちの揺れがリアルに描かれていました。

5人のママ友、有紗の不倫相手である高梨の妻、どの女性も心の奥に毒を潜ませていて怖い。
家があって夫もいて子供もいる、けれど孤独を感じる女達。
タイトルの「ロンリネス」がしっくり来る作品。

2023/02/01

ハピネスの続編だと知らずに読み出したので、気付いて嬉しくなった。
ハピネスも、絶妙なリアルさで面白かったけど、今回も主婦の様々な感情がよく描かれていたと思う。
ただ、夜遅くにあんなに怪しまれずに頻繁に外出できるか？子供を置いていくの？　など、疑問は残ったけど。
高梨はやり手だなー。

2022/11/24

前作を知らずに読んだので、ところどころ分からない部分もありましたが…
続きが気になり、あっという間に読み終わりました。ドロドロしてるけど、面白かったです。

2022/11/13

「ハピネス」のその後。
桐野夏生さんハマり中

主人公も美雨ママも
まさかの展開。

ドロドロ劇は他人事じゃない。

キーワード
ママ友
不倫

2022/08/04

全巻のハピネスはタワマンのママ友界隈の話＋夫家族との不和とか有紗の背景とか面白かったけど

今巻は不倫一本勝負で好みではなかったかな

2023/02/09

「ハピネス」の続編です。タワマンに住むママ友社会の現実の物語なんですが。
タワマンは２棟あって、分譲棟と賃貸棟。厳しいですよね。
しかも高層階ほどアッパーという分かりやすさ。
主人公の有紗は賃貸棟の居住で、分譲棟に住むママ達からは公園要員と言われ
なんか、蔑まれてきたわけです。
有紗の夫はフツーーのリーマンなので、賃貸でもアップアップなかんじで。
他のママが当然に目指す私立小学校受験なんて夢のまた夢な現実。
そんな中、私は私、とばかりタワマン居住ですらない、同じく公園要員のママ友との友情に目覚め、自身も価値観に忠実に生きようとしたはずの有紗だったんですが。

以下、ネタバレます。

うーーん、けっこう修羅場になっちゃうんですよね。
有紗の親友の、タワマン外のママ友美雨ママはボスママの旦那との不倫に走り、
なんと妊娠してしまうんです。ボスママ夫妻は離婚するしないという局面にまで
追い込まれます。後先を考えない美雨ママの暴走を危ぶみつつ、どこか羨む有紗。
そして有紗も、結局といっていいのかどうか、不倫に走ってしまうんですよ。
同じ賃貸棟のマンションの階下の男と。なんか近場で完結しちゃうのねってかんじですが。

この男との逢瀬のときはときめくんですが。全般的には孤独いや増すってかんじで。娘が成長してきた分、いっそう。自分的に有紗が好きになれないのは、この孤独を受け入れる覚悟がなかなかできないところ。最後にはハラをくくるんですが。
女として生きるのか、母として生きるのか。どっちつかずの中途半端。
共感できるけど、好きにはなれまへん。

2022/04/26

港区のタワーマンションに住むママ達のいざこざの物語「ハピネス」の続編、ハピネスから3年後くらいのお話。

有名私立幼稚園受験から今回は子ども達も年長さんの年になっている。今回中心なのは有紗の恋愛や夫婦問題。もう少しママ友絡みの話なのかと思ったら、なんだ不倫の話か。

え、こんな展開？ラストこれでいいの？と思う。こんな終わりかたなら続編がまた出るのかな。

2022/02/27

「都落ちじゃない」咄嗟に口にしたのは有紗だった。こんな言葉は死語だと思ってたけど、笑ってしまったのは私だけ？

最後は結局、”都落ち”になったという解釈であってますよね。有紗さん。都落ちの感覚を持って、新居に行くと心の持ち方が辛いですよね。きっと。恐らく耐えられない方に一票。

前作から1年経って、結局変わらなかった。小学校受験も愚痴ばかり、就職先も見つけず、町田に引っ越して中学受験でも勧めますか？きっと、派遣で雇われるのかな？昨今、それも厳しそうですが。もっと、”孤独”になっていく未来が見えるようです。

不倫の件は（本音はどちらでもいいけど）、二人は必然の旅に出るのか、単に孤独を埋める旅なのか、難しいところですね。（旅と表現すること自身、破滅のような気がするけど）メール一本で繋がってしまった以上。そして、帰る自分って何？　きっと、誰もが”孤独”だと感じる。そして知る。不倫をしても繰り返しても、もっと”孤独”になるだけだと。
誰かが言った「退屈している女ほど、危険なものはない」でしょうか。

子どもは、歳と共に大きくなり、やがて巣立っていくかも。あらためて孤独を意識する。誰が有紗を必要とするか、有紗が誰を必要とするか。第三弾はもっと悲しいかも。

気になった点が２つ。
①いぶママ妊娠の件ですが、相手は再婚相手ではないですよね？気になります。
②連載がが2015-18。この頃、大手企業では、エコ活動と称して、プリント/コピーの削減が唱えられていた。各社員のコピー枚数くらい管理（可視化）されていたと思われる。そんなご時世に、私物のコピーを会社で取れる訳がない、かな。