六月の雪 の商品レビュー
八田與一関係の書籍を読んでいたので台湾と日本の関係は、ある程度、知識を持って読み進めるも、ストーリーには、殆ど興味が湧きませんでした。特に祖母が住んでいたかも知れないと思われる台湾の日本時代の社宅に今住んでいる家族の暗い話しをこれでもかと書き連ねる箇所は、苦痛を持って読み進めまし...
八田與一関係の書籍を読んでいたので台湾と日本の関係は、ある程度、知識を持って読み進めるも、ストーリーには、殆ど興味が湧きませんでした。特に祖母が住んでいたかも知れないと思われる台湾の日本時代の社宅に今住んでいる家族の暗い話しをこれでもかと書き連ねる箇所は、苦痛を持って読み進めました。主人公未來が台湾で出会った人達の交流の中から、これからの進路に踏み出す決意を固める最終章まで、祖母の曾祖母に対する思い、出会った台湾人の家族に対する思い、祖母と叔母の関係、未來の家族に対する思いをオーバーラップさせる筋書きですが、読後感は、楽しくありませんでした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
祖母と劉さんが重なるのかな?でも何故この展開?と思った。未來ちゃんの自分探しの旅なのか。リイカさんにイライラしすぎじゃない?未來ちゃんのいいところがよくわからなかった。色々すねてるのかな?そしてかすみちゃんが死ぬ意味がわからない。リイカさんじゃなくて??本の詳細文の所ミンチって?
Posted by
初めて、台湾の歴史の一角を知りました。 テレサ・テンの故郷であり、 石田ゆり子さんが学生の頃を過ごしたという、 何となくの雰囲気しか知らない。 戦前、50年間ほど日本の植民地だったこと。 その後は中国国民党による37年にわたる蹂躙や惨殺。 こんなにも大変な...
初めて、台湾の歴史の一角を知りました。 テレサ・テンの故郷であり、 石田ゆり子さんが学生の頃を過ごしたという、 何となくの雰囲気しか知らない。 戦前、50年間ほど日本の植民地だったこと。 その後は中国国民党による37年にわたる蹂躙や惨殺。 こんなにも大変な思いをしてきた地域だったのかと驚きました。 非常に近い存在だし、色々お世話にもなっている台湾を、 もう少し知るべきなんじゃないかとも思いました。 それにしても、最後の展開は予想外でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
台南の食べ物や風景を想像しながら読みました。 台湾の歴史をもっと知りたいと思うきっかけになりました。 肝心のストーリーは、うーん、、、 主人公がちょっとしたことですぐイラッとするので、あんまり感情移入できませんでした。 主人公の心情を表すのに、突然取ってつけたような文学的な表現が出てきて、この情緒のなさそうな主人公がこんな言葉で考えるか?とか不自然に思えたり……。 キャラがいまいちつかめなかったです。 メインのストーリーも、台湾の歴史というよりはある台湾人の人生(と、それにまつわる人の人生)という感じなので、それぞれの人生が重なり合う部分が面白いとは思いつつも、ちょっと物足りなかった感じです。 ラストは、台湾での出来事を過去のことと印象づけるためにわざわざ作った感じがして、もうちょっと他の終わり方はなかったのかな〜と思っちゃいました。 台湾は大好きですが台北しか行ったことがないので、台南に行ってみたいなー!
Posted by
台南は行ってみたい地域のひとつだけど、台湾についても日本との関係についても、自分は何にも知らなかった。 劉慧雯の話は壮絶で、あまりにも悲惨で読むのが苦しかった。 未來が新しい目標を見つけて前に進んでいくという結末かと思ったら、衝撃的な出来事が。 なぜ? あれは必要だったのかなー...
台南は行ってみたい地域のひとつだけど、台湾についても日本との関係についても、自分は何にも知らなかった。 劉慧雯の話は壮絶で、あまりにも悲惨で読むのが苦しかった。 未來が新しい目標を見つけて前に進んでいくという結末かと思ったら、衝撃的な出来事が。 なぜ? あれは必要だったのかなー。
Posted by
久しぶりの乃南アサ 両親と離れ東京で祖母と暮らす未来、祖母の入院をきっかけに祖母の故郷が台湾の台南であることを知った未来は故郷を懐かしむ祖母のために台南に赴く。 全体的にずっと底流を流れるように物語はすすむ、一時期よく読んだ乃南アサの小説はこんな感じだったなあと思...
久しぶりの乃南アサ 両親と離れ東京で祖母と暮らす未来、祖母の入院をきっかけに祖母の故郷が台湾の台南であることを知った未来は故郷を懐かしむ祖母のために台南に赴く。 全体的にずっと底流を流れるように物語はすすむ、一時期よく読んだ乃南アサの小説はこんな感じだったなあと思い出しながら読む。 1週間の旅で未来はまったく知らなかった台湾の歴史を知り今まで触れたことのない人生を歩む人と関わることで様々な思いを持つことになる。 台湾の空気、温度、湿度を感じることができる物語、台湾行きたいな。 それにしてもラストはそうしないといけなかったのか?という出来事で終わる、今の一瞬は次の瞬間には過去になる、過ぎてしまった過去には戻れない…モヤっとした終わり方でした。
Posted by
台湾の歩んできた歴史を少し知った。 植民地して占領されていたのに「台湾と日本は、50年の間だけ一つの親戚、家族だった」と表現されることに、痛みを感じる。 日本が台湾を捨てたその後、蒋介石率いる国民党がやって来て、日本の植民地だった50年は無きものとなった。その頃、教育を受けた人に...
台湾の歩んできた歴史を少し知った。 植民地して占領されていたのに「台湾と日本は、50年の間だけ一つの親戚、家族だった」と表現されることに、痛みを感じる。 日本が台湾を捨てたその後、蒋介石率いる国民党がやって来て、日本の植民地だった50年は無きものとなった。その頃、教育を受けた人には空白だという。 日本でも、台湾が日本の植民地だったと教えていなかった。(今はどうなのかな?) 日本に対する台湾の人々の感情は、どの時代を生き、どのような教育を受けたかで違う。日本も同じか。 台湾と日本を家族だったと捉え、これは家族の物語でもあるのだろうか。 劉さん母娘の長い長い話。 お婆ちゃんと娘の関係は改善されないままなのだろうか? 問題が盛りだくさんで追いつかない。 連載小説は連載されていた期間をかけて読む方がしっくりくるのだろうか。
Posted by
主人公未来の「台湾旅紀行」といった物語だった。その台湾の旅は面白くて興味を持った部分もあるのだけれど、淡々としていて、味気なく感じました。また、祖母がかつて住んでいたと思われ日本家屋に住んでいる女性の、半生を聞くことになるが、それが「そこ、こんなに必要?」と思うぐらい長く、内容も...
主人公未来の「台湾旅紀行」といった物語だった。その台湾の旅は面白くて興味を持った部分もあるのだけれど、淡々としていて、味気なく感じました。また、祖母がかつて住んでいたと思われ日本家屋に住んでいる女性の、半生を聞くことになるが、それが「そこ、こんなに必要?」と思うぐらい長く、内容も重たい。 そして、未来という女性は、随分自分中心な人間で、何様なんだろう?と思ってしまいました。 面白くなかった訳ではありませんが、全体的に淡々とし過ぎていて、イマイチ物足りなく思う物語でした。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
かな~~り分厚い長編だなと思って心して読んだけど、正直内容の濃さはそこまで…。題名にある6月の雪がものすごい重要なものなのか?とも思ってたけどそんなこともないし。 台南の歴史とか情景を知れたのは良かったし、主人公が旅を通じて目標を得て成長していくっていう、描きたいことは伝わったけど、 主人公が声優を挫折して~って話もう少し掘り下げてくれたりしたらより良かった気がするし、りいかさんに対する接し方?印象?もなんか案内してくれる人に対して流石に失礼すぎない?と思ったし、主人公に対しての印象が最後まであんまり良くなかったのが1番ダメだった
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
祖母の生まれ育った台南を訪ねる物語。 人との出会いは一期一会と再認識させられた作品でした。 台南には行ったことがないのですが、歴史的に見てみたくなる街と思いました。 物語構成としてはルーツ探し的なものと台湾の歴史と中華系家族の三つに分けて捉えました。 メインのルーツ探しはかすみちゃんという強力な協力者を得て順調に解かれて行って冒険的な感じもあって面白かったです。 台湾の歴史は複雑ではありますが、朧気乍らも概要だけは把握できたと思います。 自分的には劉家の母娘の話が非常に印象的でした。 というのも、自分も華南で水商売をしている女の子たちからいろいろ話を聞いた経験があり、自分の境遇が家のせいであると家族の悪口を言うものの、その家の呪縛から逃れられないことが理解できなかった記憶がよみがえったからです。 日本のように親は親、子供は子供と自立した家族観は割と最近の核家族時代に確立したものだと思います。 しかしながら中華の家族、特に親に対しての儒教的な考えは政体が変わっても変わらないもののようです。 また、韓国にしても中国にしても終戦までの日本に対しての反日教育は続いていますが、30年前に韓国を旅行した時に日本語を話す老人と偶然お話しする機会があって、日本時代が懐かしいと言われていたのが罪悪感を持ちつつも感動した覚えもありました。 希望がなさそうでありそうな哀しいラストもそうですが、いずれにしても時代はどんどん過去になって行くので、いろんな人との出会いはやはり一期一会であり、大切な思い出にしないといけないと思いました。
Posted by