日本のヤバい女の子 の商品レビュー
サックリと読めるし、登場する昔話の女の子たちは、なじみ深い人たちばかりで分かりやすい。百年後の人たちは彼女たちをどのように評価するのだろうか。知りたいな。
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こういうの……初めてだなぁ。と思いながら読みました。 時間のある昼休みに少しずつ読んでいたのですが、一人ずつの章が簡潔に短くまとめられているので、少し空いた時間に読むには最適でした。しかも、女性特有の目線と言うか考え方と言うか、昔からあるお話だからこそ、固定概念で読んでしまうので...
こういうの……初めてだなぁ。と思いながら読みました。 時間のある昼休みに少しずつ読んでいたのですが、一人ずつの章が簡潔に短くまとめられているので、少し空いた時間に読むには最適でした。しかも、女性特有の目線と言うか考え方と言うか、昔からあるお話だからこそ、固定概念で読んでしまうので、それがひっくり返される感じで、新たな切り口で面白かったです。
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昔話に出てくる女の子たちを現代に当てはめてツッコミを入れてみた、って話。 知っているようで知らなかった話ばかり。おかめさんてそんな健気で奥ゆかしい悲劇のヒロインだったのね。 著者のはらださんのお母さんというのが、全く周りの意見を気にしないゴリゴリのフェミニストだというのをどこか...
昔話に出てくる女の子たちを現代に当てはめてツッコミを入れてみた、って話。 知っているようで知らなかった話ばかり。おかめさんてそんな健気で奥ゆかしい悲劇のヒロインだったのね。 著者のはらださんのお母さんというのが、全く周りの意見を気にしないゴリゴリのフェミニストだというのをどこかで読んだことがある。クラスでディベートをした時に、泣いたクラスメートの意見に周りが流されたのを見て「涙で人を操作することは人を幸福にしない」と気づき、以後自分は人前で泣いたことが一度もないって。カッコイイんですよ。 そういうお母さんのもとで育った人が書いてるんだなぁと思いながら読みました。
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本当は怖いグリム童話、みたいに、昔の話に解釈をあたえてどうのこうのやる、ってやつは、何故かけっこう楽しい。ふーん、あっそういうことねー、っていう感じでガッテンした気になる。 今回は、いろいろヤバイことやってる女子も、実はいろいろ理由があったんやで?と女子を救済する展開。女子が酷い...
本当は怖いグリム童話、みたいに、昔の話に解釈をあたえてどうのこうのやる、ってやつは、何故かけっこう楽しい。ふーん、あっそういうことねー、っていう感じでガッテンした気になる。 今回は、いろいろヤバイことやってる女子も、実はいろいろ理由があったんやで?と女子を救済する展開。女子が酷いことしたときは言い訳付けてくれるのに、男が酷いことすると徹底的に攻撃したりして、そりゃないぜセニョリータ、てなもんだけど、ターゲットの読者層を考えればオッサンの意見なんてどうでも良かろう。 ただ一つ言えるのは、とか言いながら無理矢理主張してる感がありながらも、恐らくは多くのケースで話を書いているのが男であって、その男が女子はまじやばい怖いって思ってるからきっとこういうふうに女子を描くんだよ。へいへいビビってるわけですよ。だから本当は裏に深いわけがあろうとなかろうと、どうでも良いかもしれん。そしてその訳を汲めない男は一生空気読めないって蔑ろにされるに違いない。
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神話や昔話のヒロインについて、彼女たちって本当はこんな気持ちだったんじゃない?と、改めて見直せる本! この本を読む前に、今昔物語の本を読んだばかりでしたが、その時は無意識に、男性目線で読んでいました。 男が美女の妖怪に騙されたり、とても恨みがましい女性が登場したり、そういった...
神話や昔話のヒロインについて、彼女たちって本当はこんな気持ちだったんじゃない?と、改めて見直せる本! この本を読む前に、今昔物語の本を読んだばかりでしたが、その時は無意識に、男性目線で読んでいました。 男が美女の妖怪に騙されたり、とても恨みがましい女性が登場したり、そういったお話の数々を読み進めていると、女っておそろしいなぁ、不可解だよなぁ、なんて思いに駆られます。 でもこの本を読み終わった時に、今までに無かった視点から物語を映してもらった感覚があります。 浦島太郎に玉手箱を贈った乙姫の気持ちってどうだったのよ?好いた男に婚約破棄されて大蛇になった女の気持ちって?などなど。 そこには、男への意地悪な気持ち、恋心、深い怨念、だけがあるわけじゃないんですよね。 永年カテゴライズされた「女」像じゃなくて、まるで現代を生きている女の子のように、物語のヒロインを映し直していく。 読んでいて、古代と現代を振り子のように移動させられているような、不思議な感覚。これがまた面白い。 男性目線から自分をいったん解放して、とことん女の立場で物語を見つめ直してみると、そこにはまた新しい物語がありました。
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多分 女子同士って立場が違っても 垣根を外して 語り合う事さえできたら「わかる~ うんうん」 と話せる気がするんですよね たとえ 1000年の昔であっても同じ 「ヤバイ」って 振り切った格好良さがありますよね ワクワクとしながら読める本でした
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平安あたりの古典なので、男女の格差など、現代からは想像もし得ない隔たりがあるような気がします。 最初から化け物だったり、途中から化け物になったり、人のままだけど殺したり死んだり、俗の人ととは一線画してしまった女の子たちの悲喜こもごも。 物語の展開上、言動に一貫性がなかったり、...
平安あたりの古典なので、男女の格差など、現代からは想像もし得ない隔たりがあるような気がします。 最初から化け物だったり、途中から化け物になったり、人のままだけど殺したり死んだり、俗の人ととは一線画してしまった女の子たちの悲喜こもごも。 物語の展開上、言動に一貫性がなかったり、理に適わなかったりと、読者が共感しづらい面も多々見られ、時にはアカデミックな場でバッサリ切り捨てられてしまうような女の子たちの心情を、筆者は想像力を働かせ、友達のような目線で代弁しています。 (もう終わるけれど)平成の私たちがTwitterで吐き出した、つらい、むかつく、かなしい、やるせない、といった心情も、千年後、こうやって優しい人に代弁してもらえたら、きっと報われると思う。 最後に扱われているのが、女と女の名もなき関係性なのもよかった。
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おかめや乙姫など、昔話や伝承に出てくる女の子たちを現代の視点から見てみたら…確かに「ヤバい」! 言動が、思考が、巻き込まれていく展開がヤバい。 そのヤバさに寄り添い、トコトン女の子の味方を貫いた本。 エピソードごとに、物語のあらすじとツッコミどころの紹介、挿絵、そして「もしこの...
おかめや乙姫など、昔話や伝承に出てくる女の子たちを現代の視点から見てみたら…確かに「ヤバい」! 言動が、思考が、巻き込まれていく展開がヤバい。 そのヤバさに寄り添い、トコトン女の子の味方を貫いた本。 エピソードごとに、物語のあらすじとツッコミどころの紹介、挿絵、そして「もしこの話が現代だったら」という想像が入る。 もし現代なら彼女たちはもっと自由に生きられたのでは? 著者は物語の中の女の子たちをほとんど否定せず、とにかく肯定して味方に徹している。あまりにも全肯定なのでちょっと都合が良すぎる気もするけれど、これは昔話の解説本というより、昔話を通して現代を生きるすべての女性を鼓舞するための本だ。 あなたの人生を好きなように生きていい。 おしゃれをしてもいいし、しなくてもいい。愛に生きてもいいし、結婚しなくてもいい。 昔話の女の子たちに向けられた肯定の言葉は、いま生きづらいと思ってる現代の女の子たちにも向けられている。
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女性特有の視点で切り込んで、昔話に登場する女性を、よく分からない、あるいは、エキセントリックな女性から、どこにでもいるような普通の女性に引き戻してくれる。イラストも著者本人が書かれたのだと思うけれど、文章にマッチしていて、シンプルな絵ながらかわいい。裏表紙の絵が一番好き。他の昔話...
女性特有の視点で切り込んで、昔話に登場する女性を、よく分からない、あるいは、エキセントリックな女性から、どこにでもいるような普通の女性に引き戻してくれる。イラストも著者本人が書かれたのだと思うけれど、文章にマッチしていて、シンプルな絵ながらかわいい。裏表紙の絵が一番好き。他の昔話の女性の解釈ももっと読みたい。
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