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リトル・バイ・リトル の商品レビュー

3.5

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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2025/12/06

第25回野間文芸新人賞受賞作品。9年程前に読んだ時は、余り印象に残らない退屈な作品だなぁと思っていましたが、今回改めて読み直してみると、ふみと周の会話が心地良くて、荒々しい感情描写や出来事がある訳ではないのに、優しく心を静かにさせてくれる作品だと感じました❗️ 静かに描きながら...

第25回野間文芸新人賞受賞作品。9年程前に読んだ時は、余り印象に残らない退屈な作品だなぁと思っていましたが、今回改めて読み直してみると、ふみと周の会話が心地良くて、荒々しい感情描写や出来事がある訳ではないのに、優しく心を静かにさせてくれる作品だと感じました❗️ 静かに描きながら、主人公が成長していく様子は、何だか吉本ばななさんの作品の雰囲気と似ています。 ページ数も少なくテーマも重苦しくないので、これから時々読み返したい作品です❗️

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2025/03/21

島本理生さんの作品を読むのは5作目だけど、 いちばんやわらかい物語だった。 離婚前の父親からのDVなどの家族間の問題はあるものの、 恋愛相手はまっすぐで爽やかな子。 応援したくなるみずみずしい恋愛青春小説だった。

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2024/12/11

異父妹の世話をしながら慎ましく暮らす女子の話。歳下の格闘家にしてボーイフレンドの周君との交流が自然というか爽やかなのが印象的。周の姉のキャラが人の良いお節介さで良かった。

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2024/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ただ淡々と過ぎていく日々と、時折見せる暗い過去。 作品全体が明るいかと言われればそうではないけれど、穏やかで癒される青春小説。 物語序盤で異父妹の世話をしていたふみは、実年齢よりも大人びているように感じたけれど、物語が進むにつれて歳相応の女の子の一面が見えてきたり。周囲の人々の温かさに触れていく過程で、ゆっくりと自分の過去と向き合ったり。読み終わって振り返ると、「リトル・バイ・リトル」というタイトルがぴったりな作品だと思った。 年齢によって感想も違ってきそう。また歳を重ねたときに読み直したい。

Posted byブクログ

2024/06/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ふみの、今は穏やかだけれど決して恵まれているとは言えない環境。そんな環境・状況がゆるやかに過ぎていく空気感が伝わってきた小説だった。小説の終わり方からもそんな雰囲気を感じとった。書道教室での柳さんとのやりとり、そしてなにより、周との出会い。「すこしずつ」あたたかな方向へ変化していく様子が、まさにタイトルを体現していた一本でした。

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2024/04/08

この小説と出会ってもう十数年経っていることに驚きます。何度も繰り返し読んでは、初めて読んだ頃に少しだけ戻れる気がしてしまいます。この物語をずっと大事だと感じられるように生きていきたい。

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2023/02/27

島本理生さんが20歳の頃に書いた作品。 昨今の小説と比べると幼さを感じるのは否めないが、それでも島本さんの優しさが滲み出ている本だった。 ✏どんな言葉にも言ってしまうと魂が宿るんだよ。言霊っていうのは嘘じゃない。書道だって同じことで、書いた瞬間から言葉の力は紙の上で生きてくる。...

島本理生さんが20歳の頃に書いた作品。 昨今の小説と比べると幼さを感じるのは否めないが、それでも島本さんの優しさが滲み出ている本だった。 ✏どんな言葉にも言ってしまうと魂が宿るんだよ。言霊っていうのは嘘じゃない。書道だって同じことで、書いた瞬間から言葉の力は紙の上で生きてくる。そして、書いた本人にもちゃんと影響するんだよ。

Posted byブクログ

2023/02/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「今ここで死んじゃうのもいいなんて、ちょっと思った」 人生で初めて読んだ小説。主人公ふみの抱える闇に、柔らかな光を灯してくれるキックボクサー・周の純粋さが心地よい。少しやんちゃなお母さんや、変わり者の周のお姉ちゃんもいいキャラ。柳先生の優しい語り口も好きだった。島本理生さんの語り口含め、エモさの塊のような作品。 以下、セリフメモ。 ≪店のシャッターが閉まってコンビニだけが強い明かりを放つ夜の道を、彼は無言で自転車をこいだ。その背中に自分の体をつけると鼓動が二重に響いて二つの心臓を抱いた気がした。気の遠くなるような音だった。≫ ≪ ひまな時間にはたいがい周のことを考えた。二人で出かけた少ない思い出を何度も頭の中で再生しすぎてすり切れてしまうと、今度は知っている曲をかたっぱしから小声で歌い、最後には電柱の数をかぞえた。そんなふうに過ごしているうちに、日は暮れていくのだった。≫ 「でも、他人には言わなきゃずっと分からないままですよ」 「他人って」 「たとえば俺とか」 周は強い口調でそう言うと、すぐに表情を緩めて、いつものおっとりとした調子で続けた。 「毎回怖いって思うたびに、そう言えばいいじゃないですか」 「そうかな」 「そうですよ」 ≪ 橋を渡ってから公園の奥まで歩いていた途中で急に腕をひかれて、背の高いしげみの中に入った。まるで野犬が飛びかかってきたようだと思いながら木の枝や落ち葉や虫を飲み込んだ土の上に横たわると、じっとりと湿った柔らかさに吸い込まれそうだった。覆いかぶさった周の肩の向こうに色の濃い葉をつけた枝が何本も伸びていて、隙間からは小さな夜空が見えた。私たちはそこで寝た。長いような短いような、伸縮自在の時間の中で。≫

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2022/09/01

少しずつ、徐々に、小刻みに、 直木賞受賞作家の芥川賞候補作。19歳の時書かれたものだという。とてもみずみずしい作品で、清々しい気持ちで読み終わる。 主人公ふみは母と腹違いの妹と3人で暮らす。 島本さん自身、母子家庭を経験していて、そのことが反映されているらしい。 でも、島本...

少しずつ、徐々に、小刻みに、 直木賞受賞作家の芥川賞候補作。19歳の時書かれたものだという。とてもみずみずしい作品で、清々しい気持ちで読み終わる。 主人公ふみは母と腹違いの妹と3人で暮らす。 島本さん自身、母子家庭を経験していて、そのことが反映されているらしい。 でも、島本さんの作品はこの作品もそうだけど、あまり現実感が薄い。 どこかお行儀が良い。 もっとドロドロした展開を期待するのだけど、落ちる一歩前で踏みとどまってしまうという感じ。 芥川賞選考の際の村上龍さんのコメント「好感を持った。だが受賞作に推すためには好感だけでは足りない」には深く同意。 最後、ふみと周が井の頭公園で結ばれたところは、なぜかすごくリアルに感じたけど。 でも、いろいろ書きましたが、好きな作品です。 故石原慎太郎氏は「可憐な青春小説の域を出ない」と評してますが、この作品はそれが魅力なんだと思った。

Posted byブクログ

2022/08/02

現代的と言うのか、新感覚というべきなのか、今までと違った切り口の青春小説。 手近にあり、ふと読んでみたのだが、当然ながら50代のおじさんが共感しながら読むには、ちょっと無理のある内容だった…(^-^;

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