リトル・バイ・リトル の商品レビュー
とてもすきな世界観。 嫌なこととか悲しいこととかはどうしても起こるけど それでも平和を感じられる日々。 ひとつひとつの言葉が心に優しくあたたかい。 高校生のときに書いたってほんとに衝撃。
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芥川賞候補にもなったような作品。 高校生でないと書けない感性であり、高校生では書けない表現力に心動かされた。 じんわり哀しくずっと暖かい、いいお話し。
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貧しく複雑な家庭で育ち人とかかわることの苦手な娘が、高校卒業後少しずつ外の世界へと踏み出していく様を描いた作品。 野間文芸新人賞受賞作。 すらすらと読める青春小説風でありながら、つらい現状を達観せざるを得ない主人公の、背景にある家庭や実父との関係は痛々しく、ずっしりと重い。 ボ...
貧しく複雑な家庭で育ち人とかかわることの苦手な娘が、高校卒業後少しずつ外の世界へと踏み出していく様を描いた作品。 野間文芸新人賞受賞作。 すらすらと読める青春小説風でありながら、つらい現状を達観せざるを得ない主人公の、背景にある家庭や実父との関係は痛々しく、ずっしりと重い。 ボーイフレンドと二人でいるときには年相応の瑞々しさがあり、救われる。主人公には、もっと自由になって感情をあらわにしてもいいんだよ、と親心から声援を送りたくなった。 遅い夏休みの旅のお伴に持参し、飛行機の中で眠気と戦いながら一気に読んだ一冊。読後半月以上経ち、ほかの何冊かとまとめてようやく感想が書けた~。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ふみくらいの年齢のころ、私はこんなに多感だっただろうか。どの作品もそうだけど、人物描写が丁寧。ふみの幼いような、それでいて大人っぽい一面は、著者そのものなのかな。
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母、異父妹と3人で暮らすふみ。静かで平穏で、一見何の変哲もない生活だが、家族の複雑な過去がそこに時折暗い影を落とす。家族を軸にした人々とのふれあいのなかで、ふみは少しずつ、光の射す外の世界へと踏み出してゆき…。 ナラタージュの人だったのね。空気が似ている。同じ作家だからね。
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