フーテンのマハ の商品レビュー
190704*読了 旅屋おかえり、星がひとつほしいとの祈り、ジヴェルニーの食卓、暗幕のゲルニカ、楽園のカンヴァス、今まで読んできたマハさんの小説が生まれたきっかけや、小説に盛り込まれたエピソードを知り、小説家という職業、特にマハさんは、こんな風に数々のすばらしい作品を生み出してる...
190704*読了 旅屋おかえり、星がひとつほしいとの祈り、ジヴェルニーの食卓、暗幕のゲルニカ、楽園のカンヴァス、今まで読んできたマハさんの小説が生まれたきっかけや、小説に盛り込まれたエピソードを知り、小説家という職業、特にマハさんは、こんな風に数々のすばらしい作品を生み出してるんだなぁ、と感慨を受けました。 デビュー作である、カフーを待ちわびてはまだ読んだことがないのだけど、マハさんの人生を変えるきっかけとなった出会いは沖縄の離島にあったのか…。マハさんラブなわたしとしては、ぜひとも読まなければ。 マハさんの人生において、アートと旅は切っても切れない大好きなことであり、それが小説にも生きていて、誰もがそうなんだけど、わたしの中ではマハさんはかけがえのない存在というか。いつも、おもしろい小説、心があたたかくなる小説を書いてくださって本当にありがとうございます!と感謝せずにはいられない気持ち。 40代で小説家になられたわけだけれど、それまでアート業界で全然違う仕事をしていたからこそ、各地を旅してこられたからこそ、今、こんなにおもしろい小説を生み出しておられるんだと思うと、すべてのことに意味があるし、どんな経験も無駄ではないのだなぁと思います。 マハさんみたいにどこへでも旅したい!という欲がないので、代わりに各地のいいところを教えてもらえて、楽しく旅気分を味わえました。
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マハさんのエッセイは初めて読みました。 フーテンの寅さんから由来する「フーテンのマハ」を自称するマハさん。 人生で失くしたら途方に暮れるものは何か? それは「旅」。 食や陶器、絵画、鉄道を求めて、日本中、世界中を飛びまわります。 やっぱり世界を駆け巡るようなお仕事をされていらっし...
マハさんのエッセイは初めて読みました。 フーテンの寅さんから由来する「フーテンのマハ」を自称するマハさん。 人生で失くしたら途方に暮れるものは何か? それは「旅」。 食や陶器、絵画、鉄道を求めて、日本中、世界中を飛びまわります。 やっぱり世界を駆け巡るようなお仕事をされていらっしゃる方なんだなあと思います。 高級食材を食べまわったり、お土産品をたくさん買い込んだり、私みたいな凡人にはため息がでそう。 ご本人はハイアンドローとおっしゃっていますが。 でも、決して嫌味なお金持ちぶりではありません。 とても清々しいかんじです。 そして、マハさんはいたって普通に人々の会話を聞いて、普通の人々の人間観察をされています。 そしてまた、世界中のアートーを友人と呼び、美術館を彼らの住む家と呼ぶマハさん。マハさんの作品に出てくる人物のモデルはマハさん自身でもあったのですね。 あとは、前世は餃子、とか。座敷童に会った話なんてマハさんの小説からは想像できないお話もありました。 各作品の創作秘話も(特に『ジヴェルニーの食卓』『たゆたえども沈まず』『暗幕のゲルニカ』)、ファンとしてはとても、嬉しかったです。 気楽に読める楽しいエッセイですが、紹介されている作品は読まれてから、読んだほうが、よりいっそう楽しめると思います。
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マハさんが旅好きとは知らなかった。旅好きの自分は勝手に親近感を覚えた。長年、一緒に旅をしている気のおけない友人の存在も素敵である。小説のため、とはいえ、題材とする画家の足取りを辿るのは楽しい旅なんだろうなあ。
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モネやピカソなど原田マハさんの美術にまつわる小説が好きでよく読んでいます。 アートと物語を求めて世界を旅する原田マハさん。 その創作の源を垣間見ることができる“旅とアートとおいしいごはん”のエッセイ。 マハさんと一緒に旅をしている気分になり、楽しく読ませていただきました。
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原田マハの素が出ていて、面白い。 まぁ。おばさんだねと思わせる。ボーゴス好きなのだ。 自ら 移動フェチ という。 「移動が好きだ。移動している私は、なんだかとても和んでいる。 頭も心もからっぽで、心地よい風が吹き抜けていく」 止まってるしまったら、死んでしまうマグロのようだ。 ...
原田マハの素が出ていて、面白い。 まぁ。おばさんだねと思わせる。ボーゴス好きなのだ。 自ら 移動フェチ という。 「移動が好きだ。移動している私は、なんだかとても和んでいる。 頭も心もからっぽで、心地よい風が吹き抜けていく」 止まってるしまったら、死んでしまうマグロのようだ。 旅する原田マハと アートを探求する原田マハは 別人のような感じを受ける。 40歳から始めた「ぼよグル」というグルメ旅が、面白いなぁ。 ハイ ローという手法も、よい。 旅には、美味しいものが つきものだ。 奇跡のリンゴのスープ。つゆ焼きそば、ふぐ料理。 猫舌の反対語が 鉄舌という。確かに反対語がない。 日本で、寒い時に美味いもの。カニ、カキ、フグ、ラーメン。 パリ ジュリアンのバケット。 自分は、餃子の生まれ変わりと思ったり、牡蠣の生まれ変わりと思ったり。 とにかく、共食い系のなのが、微笑ましい。 餃子の誕生の地は、西安と言っているが、やはり 山東省が正しいでしょうね。 高知の松ちゃんには、行って見たいな。 うどんは、誠か 竹清.。 ナポリタンをナポリで食べる。 天津飯を求めて、天津に行くが、それも無理ですね。日本が発祥の地。 アートをめぐる 旅は、きちんとエッセイになり 探究心が旺盛で、実に 小ぎみよい。 カフーに出会うことで、原田マハの人生は変わった。
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食、陶器、絵画、鉄道など目的はさまざま。敬愛する寅さんにちなんで“フーテン”を自認し、日本のみならず世界中を飛び回る原田マハの笑いあり、感動ありの取材旅行エッセイ。『小説すばる』連載に加筆・修正。 私も一緒に旅する気が置けない友人が欲しい・・・。
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原田マハさんの旅好きのエピソードを綴ったエッセイ集。 マハさんの小説が大好きで今まで18の作品を読みました。美術絵画をテーマにした歴史上の画家を登場させた物語をはじめ、実在の人物を取材した成功感動物語、歴史上の人物に想像を加えたミステリー感動物語、ミステリーっぽい恋愛物語、旅をテ...
原田マハさんの旅好きのエピソードを綴ったエッセイ集。 マハさんの小説が大好きで今まで18の作品を読みました。美術絵画をテーマにした歴史上の画家を登場させた物語をはじめ、実在の人物を取材した成功感動物語、歴史上の人物に想像を加えたミステリー感動物語、ミステリーっぽい恋愛物語、旅をテーマにした感動物語、スピーチをテーマにした為になる物語、映画の論評で結ばれる親娘のほっとする物語、政治家の夫婦の物語などなど。 色んな主人公が登場し、マハさんのイメージは「楽園のカンヴァス」の早川織絵や「暗幕のゲルニカ」の八神瑶子のようなカッコいいキュレーターのイメージで、それはそれで好きだったんですが、今回の「フーテンのマハ」で全く違う素のマハさんを見て、一段と好きになりました。 また、色んな小説作品が生まれるきっかけとなったことが書かれていて、改めて読んだ小説を思い出し、もう一度読みたくなりました。
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マハさんの小説が好きで、初めてマハさんのエッセイを読みました。 マハさんの小説の主人公たちの中にマハさん自身がいるように感じられました。 知性と才能と行動力溢れるマハさんが、クスッと笑えて身近に感じられるエッセイでした。
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マハさんのアート系の小説が好きでよく読んでいます。 このエッセイでは、マハさんが小説の下調べのために旅行に行っている話もあって、マハさんが小説に込めた思いも書かれています。 旅先で仕事をして、原稿をメールで送るなんて憧れてしまう。 マハさんのアート愛が感じられて面白かった。
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旅とアートと美味しいご飯のエッセイ。原田マハさんの小説は、アート色のなかった頃のも好きだし、アート色満載のものも好き。こういう旅が後ろにあるんだと思ったらもっと好きになった。 2018/12/14
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