日曜の午後はミステリ作家とお茶を の商品レビュー
ミステリー作家が探偵役になるちょっと洒落た感じの連作短編集。主人公の身の回りにあれやこれやの事件が起こるのだが、うーんたくさん起こりすぎだと思いつつ、アメリカだったらこんなものかなとも思ってしまう。作家もパーティーやチャリティーだとか、作家仲間やエージェントとの関りやゴーストライ...
ミステリー作家が探偵役になるちょっと洒落た感じの連作短編集。主人公の身の回りにあれやこれやの事件が起こるのだが、うーんたくさん起こりすぎだと思いつつ、アメリカだったらこんなものかなとも思ってしまう。作家もパーティーやチャリティーだとか、作家仲間やエージェントとの関りやゴーストライターの問題やら、いろいろ大変そうだなあと他人事ながら心配してしまう。主人公のシャンクスはロマンス作家の奥さんにもいろいろ気を使っていて大変そう。「幸せな結婚生活がこんなに長くつづいている理由のおよそ半分はシャンクスにあったので、『だからいっただろう』などという言葉が口をついて出ることはなかった」という文章があって見につまされる。続編が出ているらしいので楽しみだ。
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中年ミステリ作家、シャンクスを主人公にしたミステリ短編集。シャンクスは探偵役なんかやりたくないのに結局謎解きをさせられるハメになる。シャンクスのぼやきにクスリと笑ってしまう。どの短編もユーモアを感じる終わり方で、タイトル通り、お茶でも飲みながら軽く読める。特に「シャンクスの怪談」...
中年ミステリ作家、シャンクスを主人公にしたミステリ短編集。シャンクスは探偵役なんかやりたくないのに結局謎解きをさせられるハメになる。シャンクスのぼやきにクスリと笑ってしまう。どの短編もユーモアを感じる終わり方で、タイトル通り、お茶でも飲みながら軽く読める。特に「シャンクスの怪談」のラストが好き。それぞれのお話の最後に、著者のコメントがあるのもいい。
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日本初お披露目ロバート・ロプレスティ。本作は翻訳高山真由美さんの持ち込み企画。主人公は50代ミステリー作家奥さんもロマンス小説作家。主人公がなんやこんなんで殺人事件、日常のミステリーに巻き込まれ解決する14の短編。軽く楽しく読めました。続編よろしくです。
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図書館司書のロバート・ロプレスティによる、ミステリ作家シリーズの第一弾! ミステリ作家のレオポルド・ロングシャンクス(通称:シャンクス)が、身近に起こる様々な事件を解決していくという短編集です。 いや~、おもしろい! なんというかクセになるシリーズです。 全体的に物語に流...
図書館司書のロバート・ロプレスティによる、ミステリ作家シリーズの第一弾! ミステリ作家のレオポルド・ロングシャンクス(通称:シャンクス)が、身近に起こる様々な事件を解決していくという短編集です。 いや~、おもしろい! なんというかクセになるシリーズです。 全体的に物語に流れる空気はスローテンポで落ち着いた感じ。 これは主人公シャンクスが50代で、落ち着いた大人の男性だからかもしれません。 実は読み始めたときは、このリズムがなかなかつかめなかったので、少しずつ読み進めて慣らすという作戦をとりました。 そうやって読み進めていくうちに、シャンクスのキャラクターと物語の空気感が好きになっていきました。 基本的に落ち着いているシャンクスですが、物語の中では喜怒哀楽もしっかり表現されていて、その人間味に好感が持てます。 妻のコーラとの関係も、お互いを知り抜いているという感じでとっても素敵。 扱われている事件は詐欺や窃盗、殺人など、多岐にわたりますが、無駄に劇的じゃないというか、単純にミステリとして楽しんで読めるという感じです。 その中に、シャンクスの日常もうまく織り込まれていて、しっかり生活感があるのがまたいい。 おだやかな読書時間を楽しみたい方におすすめのミステリ作品です。 ◇おすすめポイント ・主人公シャンクスの人間味 ・物語に織り込まれた生活感 ・ミステリ作家あるあるも楽しめる ◇こんな方におすすめ! ・ミステリが好き ・短編集を何か読んでみたい ・心穏やかな読書時間を楽しみたい
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面白かったなあ。 読み終わりたくなかった。 思わずニヤリとしてしまう短編集。 黒後家蜘蛛の会を彷彿とさせる雰囲気。
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タイトルだけで「あぁ、軽いヤツな。海外版ラノベな」と思っていたのだが、いやいやこれはオモロい。タイトル通り、お茶でも飲みながら、あるいは通勤電車で1編ずつとか、軽く読めるのは間違いないのだが、決してラノベではない。 日常ミステリーもの…と括ってしまえばそうなのだが、短くて(20Pくらいかな、中にはショートショート程度のものも!)かつ、起承転結はっきりしてて、ミステリー部分も抜かりなく、キャラクターの個性まで書き分けている。その上で洒落ているというかあか抜けているというか…。 重厚長大な作品もいいが、薄くても軽くても面白い小説は駈けるのだということ。星新一が教えてくれていたこのことを、歳をとって忘れていたみたい。この本を読んで思い出せて良かった。 作者の短編集がもう1冊出たみたい。機会をみて読むこととしよう。
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まさにお茶をしながら読めるようなかなり短い短編集。題材も身近なものが多く、文体も読みやすかった。 主人公もなかなか魅力的。 ただ、短編ごとにあるあとがきはいらないかな。
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作家が探偵役の小説は多いが、この主人公のミステリ作家はでしゃばることなく謎を解いているのが気持ち良い。ロマンス小説作家の奥様には逆らわないところも良い。
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ミステリ作家が身の回りでいろんな謎に遭遇し、推理力で解決していく短編集。直感で解く軽いものから、フェアプレイなフーダニットまで、出来にバラつきはあるが面白かった。タイトルの様にお茶でも飲みながらサラッと読める一冊になっている。 一話ごとに「著者よりひとこと」があり、手の内をさらけ...
ミステリ作家が身の回りでいろんな謎に遭遇し、推理力で解決していく短編集。直感で解く軽いものから、フェアプレイなフーダニットまで、出来にバラつきはあるが面白かった。タイトルの様にお茶でも飲みながらサラッと読める一冊になっている。 一話ごとに「著者よりひとこと」があり、手の内をさらけ出していて良かった。最後のあとがきすら書かない日本人作家がいるけど、こういうサービス精神が欲しいね。
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最初の1-2篇を読むと意外性が足りない気がするが、読み進むにつれ、控えめなユーモアとそこはかとない品のよさを感じるようになる。
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