欧州ポピュリズム の商品レビュー
ポピュリズムはEU内にある癌細胞みたいなもの。 でも主義や思想の様なものは、外科手術をして取り除くような事は出来ないので、縮小させるしかない。
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現在のヨーロッパ諸国が「単一国家」であるほうがいいのか「連合帯」であるほうがいいのか分からなかった。 仮に「連合帯」を発展・維持していくのであれば、何か各諸国を超越した「中央政府」的な役割を担う存在が必要だとおもった。
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EUの基本的な構造や、それによって引き起こされている問題点、さらにはその問題を利用して、市民を注目を引く「ポピュリズム」について説明した本。 加盟国の多くは離脱といった極端な選択肢は支持しないものの、移民・難民の受け入れや欧州統合による格差などのEU市民の不満は近年積もりに積も...
EUの基本的な構造や、それによって引き起こされている問題点、さらにはその問題を利用して、市民を注目を引く「ポピュリズム」について説明した本。 加盟国の多くは離脱といった極端な選択肢は支持しないものの、移民・難民の受け入れや欧州統合による格差などのEU市民の不満は近年積もりに積もり、極右政党の台頭を許す結果となった。 マーストリヒト条約やシェンゲン協定以来、経済的な欧州統合は格段と進み、ヨーロッパ全体としての一体感を強めていったが、イギリスのEU離脱をはじめ、政治的な統合はおろか、経済的な結びつきも懸念され始め、超国家共同体の限界が感じられる。
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EUは各国政治指導者により、代表制民主主義に伴う制約を回避して政策決定を行うことができる保護領域として構築されてきた政治システムbyピーターメア96 当初のEECの目的地と現在のEUの目的を比べると、相当拡張している。「超国家性の妥協」の範囲から大きく逸脱している102 EU...
EUは各国政治指導者により、代表制民主主義に伴う制約を回避して政策決定を行うことができる保護領域として構築されてきた政治システムbyピーターメア96 当初のEECの目的地と現在のEUの目的を比べると、相当拡張している。「超国家性の妥協」の範囲から大きく逸脱している102 EU自体が代表制民主主義の機能不全に対する「解決策」として存在?110 難民、移民の自由はEUが扱ってるが、その規制やら取り扱いやらは各国に委ねられてる(「移動の自由と人権は大切。但し責任と権限が有るのはEUじゃなく各国」)。だからポピュリストは各国政府を攻撃する最適な材料にする。各国政府も責任の一部はEUだと押し付けられる。つまり都合良く責任の所在が曖昧122 リベラルエリートたちは、自分たちの政策が「よい」だけでなく「必要」であり、「望ましい」だけでなく「合理的」であると示すことにより、(大衆が)抗議したり不満を表明したりすることが受け入れられる術を自分たちの社会に残さなかった。 中欧諸国の国民はEUから「選択の余地のない民主政治」を押し付けられたと感じた125 人権、民主主義、法の支配は、加入するときは各国を排除してEUが行うのに、加盟後は国内政治問題として扱われる(全会一致必要)126
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はじめに 欧州ポピュリズムの衝撃 第1章 欧州ポピュリズムとは何か 第2章 EUとはどのような存在なのか 第3章 欧州ポピュリズムはなぜ出現したのか 第4章 欧州ポピュリズムはEUに何をもたらすのか 第5章 リベラルEUのゆくえ―どう対応するのか 著者:庄司克宏(1957-、新...
はじめに 欧州ポピュリズムの衝撃 第1章 欧州ポピュリズムとは何か 第2章 EUとはどのような存在なのか 第3章 欧州ポピュリズムはなぜ出現したのか 第4章 欧州ポピュリズムはEUに何をもたらすのか 第5章 リベラルEUのゆくえ―どう対応するのか 著者:庄司克宏(1957-、新宮市、法学)
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世界から遅れてる故ではなく、進んでいる故の「ガラパゴス化」。結局、進んでいようが遅れていようが、孤立している事に違いはない。 ローマ帝国よりこのかた、統一とは程遠いヨーロッパ。常に争いを繰り返していた地域が、先の2度の大戦の末にようやくたどり着いた構想。それは拡大し続けた故の脆...
世界から遅れてる故ではなく、進んでいる故の「ガラパゴス化」。結局、進んでいようが遅れていようが、孤立している事に違いはない。 ローマ帝国よりこのかた、統一とは程遠いヨーロッパ。常に争いを繰り返していた地域が、先の2度の大戦の末にようやくたどり着いた構想。それは拡大し続けた故の脆さを、今、露呈している。「船頭多くて、船山登る」
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