ドロシイ殺し の商品レビュー
『アリス殺し』シリーズ。今回は『オズの魔法使い』。メルヘンの世界と現実がリンクしており、メルヘンの世界で殺人が起これば現実でもその人物が死んでしまう。 『オズの魔法使い』を未読なので楽しみきれなかった部分が多かった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
私が小林泰三の小説を読み始めるきっかけになった本です。最初はオズの魔法使い関連の本を探していたらちょうど目が合うように見つけました。表紙のイラストが美麗だったということもあって購入して読みました。 ビルの噛み合わない会話に苛立ちを覚えたり、井森の推理、アーヴァタールの仕組み、言葉の意味などなど メルヘン+グロテスク+ミステリー。これ程相性が良いとは知りませんでした。 読み終わったあとに解説サイトなどを見て回った時に、既存の作品の登場人物が出てくると見たので、それも読みました。今になってはなぜそれを先に読まなかったと後悔するレベルですが。 断言します。ドロシイ殺しは1996年に発売された、単行本『玩具修理者』の22年越しの続編です。間違いない。
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とっても好きなシリーズです。 「メルヘン殺しシリーズ」第3段。 今回も蜥蜴のビルが光ってました! 彼の言葉のやり取りが時々イラつくけど、とても可愛くて大好きです。 ビル、前シリーズよりちょっとづつ賢くなってきてる気がします。 「オズの国」はとてもメルヘンな魔法の国で「オズの魔法使...
とっても好きなシリーズです。 「メルヘン殺しシリーズ」第3段。 今回も蜥蜴のビルが光ってました! 彼の言葉のやり取りが時々イラつくけど、とても可愛くて大好きです。 ビル、前シリーズよりちょっとづつ賢くなってきてる気がします。 「オズの国」はとてもメルヘンな魔法の国で「オズの魔法使い」の世界に出てくるような魅力的なキャラクター達もとても可愛くて、でも、とても残酷で。 「不思議の国」「ホフマン宇宙」「オズの国」を比べると、圧倒的にオズマの支配するオズの国は広大で、魔法も使えるし、格が違います。 独裁国家で、オズマや魔法使いの力が圧倒的なので、殺人は起こり得ません。 そんなオズの国で起こった殺人事件を、蜥蜴のビルと小間使いのジュリアが捜査していきます。 「クララ殺し」より、アーヴァータールとの兼ね合いで頭がごっちゃになるような事はあまりありませんでした。 毎回犯人に与えられる制裁の残虐さにスッキリしています。 次作の「ティンカーベル殺し」が楽しみで仕方ありません。
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アリス、クララに続くシリーズ三作目。久しぶりに読んだけどこの独特のセリフ、世界観、いいわ〜。入るまで少し苦痛やけど、世界に入ったらこのキャラたちじゃないと物足りなくなる感じ。 今回私的に一番驚いたのは、「オズの魔法使い」がシリーズ一作目だったこと(そこ?(笑))児童文学に触れず...
アリス、クララに続くシリーズ三作目。久しぶりに読んだけどこの独特のセリフ、世界観、いいわ〜。入るまで少し苦痛やけど、世界に入ったらこのキャラたちじゃないと物足りなくなる感じ。 今回私的に一番驚いたのは、「オズの魔法使い」がシリーズ一作目だったこと(そこ?(笑))児童文学に触れずに大人になったから、ほんまそこら辺無知で恥ずかしいんやけど、オズシリーズってけっこうたくさんでてるんやねぇ。 登場人物が多いから不思議やったんやけど、解説で納得。 オズシリーズ、少しずつ読んでいこうかな。
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3作目。トカゲのビル=井森さんが主人公の安心感。今回はオズの魔法使いがモチーフなのだけど、自分が知らないせいか、前作以上にすっと入ってこなかった。事件のスケールもそこそこで、さらっと終わってしまったような感じ。キャラクターや世界観が面白いので読んでて苦ではないのだけど、1作目のよ...
3作目。トカゲのビル=井森さんが主人公の安心感。今回はオズの魔法使いがモチーフなのだけど、自分が知らないせいか、前作以上にすっと入ってこなかった。事件のスケールもそこそこで、さらっと終わってしまったような感じ。キャラクターや世界観が面白いので読んでて苦ではないのだけど、1作目のような衝撃が欲しい。
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普段は頭の切れる理系の大学院生なのに夢の中では不思議の国の間抜けな“蜥蜴のビル“になってしまう青年井森は、ある日の夢の中でなぜか砂漠を彷徨っていた。干からびる寸前の彼を救ったのは、案山子とブリキの樵とライオンを連れたドロシイと名乗る少女だった。オズの国に住む彼女たちは、不思議の国...
普段は頭の切れる理系の大学院生なのに夢の中では不思議の国の間抜けな“蜥蜴のビル“になってしまう青年井森は、ある日の夢の中でなぜか砂漠を彷徨っていた。干からびる寸前の彼を救ったのは、案山子とブリキの樵とライオンを連れたドロシイと名乗る少女だった。オズの国に住む彼女たちは、不思議の国へ帰る方法を探すビルをひとまずエメラルドの都へと連れて行く。 アリス、クララに続く三作目。今回はオズの国が現場。相変わらずの会話のトーンに慣れるまでちょっと時間を要したけどブラックジョークと皮肉とウィットの散りばめられた空気感が楽しい。グロさには慣れてきたのと、わりと明快な内容だったのでさらっと読める。しかし謎とか驚きは少なかったかな。あとこれ小林先生の代々の読者の方が楽しめるタイプだったのか。残念。ラストは後味悪くていいよね。
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メルヘンシリーズ三作目だけど、アリス→クララ→ドロシイと、意外性も残虐性も驚愕度もダウン。蜥蜴のビルのキャラクターと設定生かしたシリーズものはアハハと面白いが、アリス以上の何かがなけらば2番3番煎じにしか思えない。 ところどころ出てくる、間接的性表現も、はっきり言わないからこそ艶...
メルヘンシリーズ三作目だけど、アリス→クララ→ドロシイと、意外性も残虐性も驚愕度もダウン。蜥蜴のビルのキャラクターと設定生かしたシリーズものはアハハと面白いが、アリス以上の何かがなけらば2番3番煎じにしか思えない。 ところどころ出てくる、間接的性表現も、はっきり言わないからこそ艶かしくて気分悪くなるのも作者の計算のうちだろうが、スプラッタ系の気分の悪さの方が好み。
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事件などが全くない理由は。 何故彼女の言葉や存在がここまで完璧なのかと思えば、そういうカラクリがあったからなのだな。 過去にも何かがある度に、この様な事が繰り返されてきていたのかもしれないな…。
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『アリス殺し』が一番グロくてだんだんマイルドになってる気がするんだけど、これは本編で実際にマイルドになってるのか、私が慣れたのか。 オズの国でもビルのおかげで話がやっぱり堂々巡り。 井森くんがちょっとずつヘタレ度上がってきてるような気がしてかわいい。
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オズの国のアーヴァタールはちょっと冷たい。井森とビルも早く不思議の国に戻れるといいけど、次はどの世界に行くのか楽しみ。 ビルの話の読めなささと通じなさはすごい。
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