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ゴリラからの警告 の商品レビュー

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23件のお客様レビュー

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2024/05/11

ゴリラやチンパンジー、オラウータン、猿など様々な霊長類の生態を例にあげながら人間社会を見ていく構成で興味深く面白かった 垣間見える思想がちょっと…という部分があった

Posted byブクログ

2024/04/11

霊長類研究者の山極先生が京都大学の総長時代に執筆された著書。 ゴリラやチンパンジー、サルなどの生態と人間の生態を比較しながら、現代社会で我々が直面する様々な課題について言及しており、大変興味深い内容でした。 今更後戻りはできないですが、グローバル化も進んで人間社会の規模が大きくな...

霊長類研究者の山極先生が京都大学の総長時代に執筆された著書。 ゴリラやチンパンジー、サルなどの生態と人間の生態を比較しながら、現代社会で我々が直面する様々な課題について言及しており、大変興味深い内容でした。 今更後戻りはできないですが、グローバル化も進んで人間社会の規模が大きくなりすぎて生きづらくなっているんだろうなとゴリラの群れの話などを読んでいて感じました。 「道徳は自分が属したい共同体があってこそ成り立つ。それがなければ、道徳は心に宿らないのである。道徳の低下は、現代の日本人が急速に孤独になったことを示している。」と書かれており印象に残りましたが、小中学校で「特別の教科」として位置づけられるようになった道徳の授業では現在どんなことを教えられているのか気になりました。

Posted byブクログ

2023/07/24

霊長類学者である著者からの提言ともいえる1冊。書いた当時は京都大学の総長でもあったようだ。 人間とゴリラを対比させ、人間のよいところは継承し、ゴリラのよいところは取り入れ、これからの社会をよりよくしたいという思いがよくわかる。 特に、争いを避けるゴリラを例に出し、平和への思いを強...

霊長類学者である著者からの提言ともいえる1冊。書いた当時は京都大学の総長でもあったようだ。 人間とゴリラを対比させ、人間のよいところは継承し、ゴリラのよいところは取り入れ、これからの社会をよりよくしたいという思いがよくわかる。 特に、争いを避けるゴリラを例に出し、平和への思いを強く伝えている。

Posted byブクログ

2023/05/05

人間が明らかに変化してきていることを感じた。 ある一面では進化であり、一方で退化でもあり、というのは個人的な感想である。 人間にとって本当に大切なことを気づかせてもらえる1冊だが、現代社会において、実践可能な人や家庭の割合が気になるところ。

Posted byブクログ

2023/03/28

ゴリラ目線で人間社会を捉えると…。 いろんな視点をもちながらも、泰然自若とした振る舞いはまさに学ぶべき点かも。

Posted byブクログ

2022/07/14

Audibleで聴いた。ゴリラからヒトの社会を考えるというのが斬新で大変面白い。確かに…と思うことばかりで、現代のヒト社会における「当たり前」がもたらしている生き辛さなどを違った観点で考えることができた。 なお、同書のなかで、著者は「人間同士の生活が見える暮らし」の重要性を指摘し...

Audibleで聴いた。ゴリラからヒトの社会を考えるというのが斬新で大変面白い。確かに…と思うことばかりで、現代のヒト社会における「当たり前」がもたらしている生き辛さなどを違った観点で考えることができた。 なお、同書のなかで、著者は「人間同士の生活が見える暮らし」の重要性を指摘していた。その際、自分の頭にぱっと浮かんできたのは、ひろゆきの1%の努力の本で紹介されていた赤羽桐ヶ丘団地のエピソードだった。

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2022/02/13

面白かった。 人間だけが文化を持つ存在じゃない。ゴリラを中心に、チンパンジーやサルなど類人猿の社会性から、人間が生活する現代社会を見直す本。 京大で勉強したくなった…

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2020/11/30

とくに第一章は面白い。 西洋人が自らを知るためにインディアンを定義することを目指したように、人類が自身を知るためにゴリラを調べる。 比較対照があってこそ、そのものを理解できる。ということの意味を知ることができた。

Posted byブクログ

2020/07/12

 ゴリラ研究の第一人者にして、京大総長の、毎日新聞に寄せたコラムをまとめた、非常に読みやすい一冊。  2012年4月から16年3月までの記事をもとにしたものだが、著者の筋の通った考え方に共感する。  ゴリラ、サルを通じていかに人間が進化してきたかを知れるともに、果たして本当に我々...

 ゴリラ研究の第一人者にして、京大総長の、毎日新聞に寄せたコラムをまとめた、非常に読みやすい一冊。  2012年4月から16年3月までの記事をもとにしたものだが、著者の筋の通った考え方に共感する。  ゴリラ、サルを通じていかに人間が進化してきたかを知れるともに、果たして本当に我々は進化しているのかとも考えさせられる。  また本書では、大学総長となった著者の大学の運用に関する考え方にも触れることができる。  ゴリラに心血を注いだ著者だからこそ説得力があるのだろうが、よく日本人は、日本をよく理解してしていないとの指摘もあるが、それは日本という領域のみで考えるからで、一端世界に出てみればその特徴、特異性が容易に理解できるように、人というものも一端離れて別生物から眺めてみるのも、大きな理解の一助となるのだろう。  

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2020/06/21

◯大変面白かった。最近ゴリラがマイブームだったので、何かゴリラの本を読もうと思って手に取ったのだが、ゴリラの本というよりは、著者の魅力が溢れる本という方が正しいような気がする。 ◯新聞で掲載されていたコラムがまとめられた本であり、ゴリラに関する知識が別段増えるわけではない。著者の...

◯大変面白かった。最近ゴリラがマイブームだったので、何かゴリラの本を読もうと思って手に取ったのだが、ゴリラの本というよりは、著者の魅力が溢れる本という方が正しいような気がする。 ◯新聞で掲載されていたコラムがまとめられた本であり、ゴリラに関する知識が別段増えるわけではない。著者の世界を見るときの考え方、京都大学総長として、学生を教える側としての考え方が心を打つコラムが多い。その語りに思わずグッときて、自分の生活を改めてみようと思うこともある。なんというか徳が高い。 ◯タイトルはこれ以外は考えられないが、ゴリラに興味がない、タイトルで買ってみた、それ以外の人にも幅広く読んでほしいと思う。

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