未来 の商品レビュー
湊かなえ作品らしい鬱屈とした展開が続き、終始救済が少なかった印象。 しかしながらラストに関しては、それまでの目も当てられない惨状の数々を経た子どもが幸福な 「未来」に向かうという覚悟を感じとることができ、今を真に苦しんでいる人への一助になり得る作品だと思った。
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人間の汚い、醜い、最低な部分をギュッと詰め合わせたような… 読み進めていくうちに伏線が回収されて、 どんどん苦しくなる。
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ちょっとこれは…各人の境遇が悲惨すぎて吐きそうだった 湊かなえさん久々に読んだけど イヤ度がほんと高い 日々がしあわせになってきたと思ったら、大事件が起きる 突き落とされる。繰り返し 毒親、虐待、イジメ、不登校 シングルマザー、ネグレクト 自分にどれだけ辛いことがあっても不遇...
ちょっとこれは…各人の境遇が悲惨すぎて吐きそうだった 湊かなえさん久々に読んだけど イヤ度がほんと高い 日々がしあわせになってきたと思ったら、大事件が起きる 突き落とされる。繰り返し 毒親、虐待、イジメ、不登校 シングルマザー、ネグレクト 自分にどれだけ辛いことがあっても不遇を子に押し付けちゃダメ 育児できないなら産んじゃダメ
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おすすめ度 ★★★☆☆ イヤミス度 ★★★★★ 湊かなえシリーズっぽい、不幸な連続な話らしく ちょっと読みにくくて(それがいいんやろうけど) 先に進む気が起こらなかった。
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始めての湊かなえさんの本。 面白かったけど、夢中になるまでちょっと時間がかかった。 未来から手紙が届くと言う事でファンタジーかと思ったら全くそんな事なくて良かった。 不幸な家庭の人ばっかりで、主人公たちは幸せになって欲しいと思った。
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小学四年生の終わり、10歳の章子(あきこ)へ、から始まる手紙がポストに入っていた。切手の貼られていないその手紙は、10年後の私、30歳の章子から、つまり未来の自分からの手紙だった…… ひどい話でした。先に読んだ夫から、暗い話だとは聞いていましたが、聞いていても尚、読み進めるほどにより暗く、より辛い現実が待ち受けていて、ひどい話だと思いながらも読まずにはいられない気持ちで読みました。 夢の国へと向かう冒頭や、未来の自分から手紙が届いた、など文字だけ見ると華やかで明るい展開にいくらでもなりそうな、ワクワクする気持ちになれそうな展開なのに、それらの要素をここまで重苦しく暗く描けるなんて……流石だなあと思いました。 それでも中盤までは、どういう展開になるのだろうか、真相やいかに?!というワクワク感は少なからずありました。後半はもうただただ辛く、え、まだこんな暗い展開が続く?これ以上のどん底がまだあるの?とだんだんとワクワク感は消え失せ、ただただ結末を知りたい、早くこの暗いお話から解放されたい、そういう気持ちで読んでいました。 それにしても、序章が長い。序章で半分。その後に続くエピソードで、序章のお話が補完されていきましたが、これもまた読むのが辛い展開がずっと続く。 読み終えた時は、やっと解放されたという清々しさがありました。※「序章」ではなく、「章子」でした。見間違え。 読み終えてから改めて見ると、ヒントはあったのだなと思えました。10歳の章子に宛てた手紙。ちゃんと漢字が10歳で読める漢字だけになっている。それは最初、読み手の私たちに「これは手紙の文章ですよ」を示すためにきちんと漢字表記されているのだと思っていました。編集大変そうだな、とも。 そうか。手紙が原文のままの記載であるのなら、ここまできっちり漢字の使い分けができているということは、これを書いたのは…と推測できる気がしました。 章子の手紙の文章が秀逸でした。高学年は高学年らしく、中学生は中学生らしく、文体入り混じりで、人が書く文章ってまさにこんな感じ!と思える文章でした。 章子のお話、ママの心のオンオフの話には泣けました。早坂と出会った章子が、彼に対して悪い印象を抱かなかったことが、人の、取り分け子どもの受け取り方の危うさを描いていてリアルだなと感じました。悪い人を初めから悪い人だと気付いて警戒できる、野生の勘や本能的なものが働くなんてのはファンタジーだと突きつけられた気がします。 早坂がレストランをオープンするところで終わってくれていたら、辛いことはあっても幸福は必ずやってくるといい気持ちで読み終えることができたのに…そこからの転落の振り幅がエグくて、あの場面が幸福の絶頂だったのだなと思い返しました。 暗い、読むのが辛いと感想を書いているにも関わらず評価が⭐︎5なのは、やはり読まされてしまう、読まずにはいられないその力がすごいと思うからです。一日で読み終えました。止まりませんでした。
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p286ページ 「世の中には正論があふれているのに、イジメにしろ、貧困問題にしろ、何十年も前から続く問題が解決されないのは、本音を語らない人が多いからではないか。問題を解決しようという気はなく、自分の方に流れて来る波を壊さずに、そのまま流れに身を任せてしまう人々。 生活に困る...
p286ページ 「世の中には正論があふれているのに、イジメにしろ、貧困問題にしろ、何十年も前から続く問題が解決されないのは、本音を語らない人が多いからではないか。問題を解決しようという気はなく、自分の方に流れて来る波を壊さずに、そのまま流れに身を任せてしまう人々。 生活に困るほどではないのに、貧乏だと答えておく。幸せかと聞かれれば、さほど大きな悩みはないのに、不幸だと答えておく。息苦しい世の中だと嘆いてみせる。生きづらいと不平をもらす。 そうすることにより、本当に問題を抱えている人たちが埋もれてしまうことなど気づこうともしないで。」 この文章が言語ができないがたまらなく刺さった。 初めて湊かなえさんの著書を読んだが物語ものすごく引き込まれた。 イヤミスの女王ということは知ってはいたが想像以上に終始モヤモヤした気持ちになりどこかに救いはないかと夢中になって読み進めました。 構成も中だるみすることなく全ての登場人物が物語に繋がっていて感動しました。 今年読んだ本の中で個人的には一番好きな本になりました。 登場人物の心情などとてもリアルに文章化されていてこのリアルさが読者にモヤモヤする気持ちさせる元凶なのだと思いました。 あとがきにも書かれていましたが虐待、貧困などの社会問題を取り入れることによって読んだ人がそれを認知して誰かの助けになればいい的な考え方はとても素敵だしほんとにその通りだと思う。 こう思っている時点で偽善の気がしなくはないですが知らないよりは知っていて自分の偽善と言う自己満足を達成できる方がはるかにいいかなと考えされられました。 久しぶりに大好きな一冊が見つかって嬉しくなりました。 誰かに勧めたくなるそんな素敵な作品です!
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これはすごい。湊かなえの新たなる傑作だし、国産ミステリの到達点の一つに数えてもおかしくない出来栄えである。 大人になる。それができない、子供の頃から危機を感じながら生きる人たちがいる。 悪夢のような時代はコラージュのようである。一つ一つが独立したように見えていながら、実は全てが繋...
これはすごい。湊かなえの新たなる傑作だし、国産ミステリの到達点の一つに数えてもおかしくない出来栄えである。 大人になる。それができない、子供の頃から危機を感じながら生きる人たちがいる。 悪夢のような時代はコラージュのようである。一つ一つが独立したように見えていながら、実は全てが繋がっている。 ここまでの悪夢を執拗に書きながらそれでいて一つの物語として作り上げてしまう手腕には脱帽である。参った。
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本題が『未来』なのでファンタジーか少し明るいものかと思ってたら 登場人物が悲しすぎた。゚(゚´Д`゚)゚。 読んでる途中モヤモヤ‥読み終えてモヤモヤ 最後スッキリしないとかじゃ無くて内容にモヤモヤ
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近親相姦、精神崩壊、放火、ストーカー、いじめ… なんとも気分の悪くなる作品。 タイトルの「未来」、私には感じとれなかった。
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