ののはな通信 の商品レビュー
文通で綴られる人生。なんかすごいものを読んだなぁ。子供の頃、会ったことのない同い年の女の子と文通をしていました。お互いに好きなことを書いたやりとり。ある意味、近所の友人よりも知った気になっていたような気がします。どこの時代で話が終わるのか、途中でわかって、でも、結局ここで終わりな...
文通で綴られる人生。なんかすごいものを読んだなぁ。子供の頃、会ったことのない同い年の女の子と文通をしていました。お互いに好きなことを書いたやりとり。ある意味、近所の友人よりも知った気になっていたような気がします。どこの時代で話が終わるのか、途中でわかって、でも、結局ここで終わりなのかな。
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手紙の書き出しの様な始まり。 パラパラ読んで見て独特の書き方だったから迷わず買ってしまった。 あらすじの様な友情や恋愛のお話。最後はののもはなも死んじゃったのかな?感動した。
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カバーがかわいくて置いてあるだけで素敵。 手紙形式で進んでいき、誰かの説明があるわけではないのに、登場人物も出来事も頭の中に浮かんでいくのが不思議ですごい。 手紙も、自分もこんな風に書いていたなと懐かしくなった。 はなの成長が著しく感じた。 本当に芯が強かったのは、はなだったのか...
カバーがかわいくて置いてあるだけで素敵。 手紙形式で進んでいき、誰かの説明があるわけではないのに、登場人物も出来事も頭の中に浮かんでいくのが不思議ですごい。 手紙も、自分もこんな風に書いていたなと懐かしくなった。 はなの成長が著しく感じた。 本当に芯が強かったのは、はなだったのかもしれない。 東日本大地震災のことまで出てきたのが、読み始めた頃には想像もしていなかったけれど、描きたかったのだと、そこから逆算して日付けをつけていったのだと、後から知った。 他の作品も読んでみたい。
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ミッション系のお嬢さま学校に通う「のの」と「はな」の数十年を、往復書簡でつづる長編。 生まれも育ちも異なる二人の関係は、親友と思いきや恋愛に変わり、その後も波乱万丈の人生を歩んでいく。 全編をとおして手紙のやり取りであるため、二人揺らぐの思いがダイレクトに伝わってくる。これが感...
ミッション系のお嬢さま学校に通う「のの」と「はな」の数十年を、往復書簡でつづる長編。 生まれも育ちも異なる二人の関係は、親友と思いきや恋愛に変わり、その後も波乱万丈の人生を歩んでいく。 全編をとおして手紙のやり取りであるため、二人揺らぐの思いがダイレクトに伝わってくる。これが感情移入して共感できる部分はいいのだが、思い込みの激しさに振り回されて疲れる場面も少なくない。とくに、やけに社会派になっていく後半は素直に受け入れられず、冷めた目で眺めてしまった。
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今までのしをんワールドとはまた全然違った作品…でもとても良かった 私自身、手紙や日記を「書く」ことで自分の気持ちや考えを整理したり、昇華させたりしてきたし、20年以上前の手紙を捨てられない人なだけに、何とも言えない気持ちになった しかし女子高生の手紙を違和感なくリアルに書ける作家って…やっぱりすごいなぁ~
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ののとはながほぼ私と同年代で、読みながら自分の高校時代を思い出してとても楽しかったのに、読後にこんなに孤独な気持ちにさせられるとは。私たちはもうあの頃には戻れないのだ。 私も高校時代には仲良しの仲間たちがどんな大人になっていくかなんて考えもしなかった。ずっとこのままなんだろうとすら思っていた。ほぼ平行線だったみんなの人生が大きく弧を描いて離れていくきっかけになるのは結婚だった。 愛する対象を得た瞬間から失う悲しみもセットで付いてくる。でも誰かと強く愛し合った記憶は、つらい人生をほの明るく灯してくれる。
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個人的には、結末がもやもやしてすきな感じの終わり方ではなかった。 最初~中盤は、おもしろく、感情移入して涙を流したりもしたが、 中盤~最後は、アフリカの国の話、外交の話などちょっとおもしろくなかった。 しかし、ののとはなの高校~50代?くらいまでの話だったので 人生の時間の長さと...
個人的には、結末がもやもやしてすきな感じの終わり方ではなかった。 最初~中盤は、おもしろく、感情移入して涙を流したりもしたが、 中盤~最後は、アフリカの国の話、外交の話などちょっとおもしろくなかった。 しかし、ののとはなの高校~50代?くらいまでの話だったので 人生の時間の長さというか、そこまで長い年月の話を読んだことがなかったので その年月の長さには圧倒されるものがあった。 一生に一度でも、自分が本気で愛する人に、本気で愛されるという経験は貴重で たとえその人と別れたとしても、生きていく糧になるんだな、 とののとはなを見て思った。
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主人公はののとはなの二人。その二人の手紙形式でのやりとりのみで全編綴られている一風変わった作品。まず湊さんの「往復書簡」を思い出す。 序盤は、なんだこの女子高生同士の可愛らしいやりとりは、と思っていた。それでも飽きさせないのがしをんさん。ちゃんと起承転結の転が展開していく。そし...
主人公はののとはなの二人。その二人の手紙形式でのやりとりのみで全編綴られている一風変わった作品。まず湊さんの「往復書簡」を思い出す。 序盤は、なんだこの女子高生同士の可愛らしいやりとりは、と思っていた。それでも飽きさせないのがしをんさん。ちゃんと起承転結の転が展開していく。そしてその後も二人の関係はあったりなかったり、時が経過して手紙からメールになり、結局二十数年後、二人が四十代になるまで続く一大叙情詩になっていた。最後は原発事故にも触れられ、自らを改めて省みたくなる社会派な側面も。学生の頃のメモのやり取りをしていた頃からの成長が描かれていた。全編書簡形式だが、二人の文章の上達ぶりを描くしをんさんの腕を見た。そして本当に二人の女性が書いているような錯覚を起こさせる。「陋屋」は忘れないだろう。 しをんさんらしからぬ。私がしをんさんの作品に求めるものは「神去なあなあ日常」みたいなコミカルさ。エッセイで描かれているような腐女子っぷり。「まほろ駅前多田便利軒」的な方向。この「ののはな通信」も悪くないがちょっと色々詰め込み過ぎて戸惑った。それでもサクッと読ませる文章は素晴らしい。
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気恥ずかしい文章があったり、かったるかったりしながらも面白く読みました。 こちらの心に何かを残していくのは、やはりうまい方だからなのでしょう。
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女子高生の往復書簡、わたしも中高生時代、授業中に手紙を回して、帰ってからも長電話したなぁ~と思い出しながら読んでいたのだが、だんだんレズビアンの話になり女子高って恐い、気持ち悪い、もう読みたくないと思い途中で一度やめてしまった。でもまあせっかく借りたしと思って最後まで読んでよかったかな。特に40代になってからのメールのやり取りがよかった。ふわふわと少女みたいなはながどんどんかわっていく。はなのことを綿あめと例えていたけど芯が通っていて行動力のあるのははなだった。ののの切ない気持ちに共感してしまい、ここでおわり?と思った。はなの無事を祈らずにはいられない。相手のことを思いやるのに同性も異性もないのかな。人として。
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