君の名前で僕を呼んで の商品レビュー
数年前に映画を観たけれど、読み取れていなかった細かな心情がありありと描写されていて再発見が多かった。 読み進めていると夏のイタリアにトリップした感覚。この時期読むのがぴったりであった。
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ずっと読みたかった一冊。 だが、何故ここまで評価が高いのか不思議。 最後の1ページだけは好きだった。
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「放っておけば自然に治るものを、もっと早く治すために心の一部をむしり取ってしまえば、三十歳になる頃には心が空っぽになり、新しい相手と関係を始めようとしても相手に与えられるものがないことになる。」 喪失と経過の向き合い方に正解が無いのが分かる。あるのはただパラレルのみで、干渉でき...
「放っておけば自然に治るものを、もっと早く治すために心の一部をむしり取ってしまえば、三十歳になる頃には心が空っぽになり、新しい相手と関係を始めようとしても相手に与えられるものがないことになる。」 喪失と経過の向き合い方に正解が無いのが分かる。あるのはただパラレルのみで、干渉できない実感が首を絞める。 戻れない青春。戻れないから青春。
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一読目 2021.4.27 二読目 2024.7.14 一読目の時、読感としては少し気持ち悪さが残っていた。それは性描写が沢山あり、エリオの考えてるぐちゃぐちゃな感情のすべてが分かってしまうことから来たものだと思ってた。 それは感覚的なものであっても間違ってはなかった。けど...
一読目 2021.4.27 二読目 2024.7.14 一読目の時、読感としては少し気持ち悪さが残っていた。それは性描写が沢山あり、エリオの考えてるぐちゃぐちゃな感情のすべてが分かってしまうことから来たものだと思ってた。 それは感覚的なものであっても間違ってはなかった。けど、今回そう感じたことをより掘り下げて考えられたので、共有する。 この小説は、かなり強いエリオの主観。 更に文の精巧さゆえに、エリオの心理が私の中に溢れんばかりになだれ込む。そうして、自他の境界をうまく保てなかったことで、私は気持ち悪さを感じたのではないかと思う。 今回ものめり込みはしたが前回ほどの気持ち悪さは感じなかったのは、こういったことに気がついたからかもしれない。
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これは生理的にムリでした。 イタリアの夏を舞台にした「ひと夏の想い出」系のお話だけど、男性同士のリアルで微にいり細にいった性愛の様子を長々と続けられてもねぇ…。 これってユダヤ人の男性同士って設定が評価されているのではないかな。 女性同士だったり、男女の組み合わせであっても、こ...
これは生理的にムリでした。 イタリアの夏を舞台にした「ひと夏の想い出」系のお話だけど、男性同士のリアルで微にいり細にいった性愛の様子を長々と続けられてもねぇ…。 これってユダヤ人の男性同士って設定が評価されているのではないかな。 女性同士だったり、男女の組み合わせであっても、こんなに他人の性愛を長々と具体的に説明される話には興味がないです。 だって、これが美しくもないその辺のオジサンとオバサンの話だったら単なるポルノでしょ? ティモシー・シャラメくんとアーミー・ハマーさんが美しいイタリアの風景とともに半裸で演じたから映画は話題になっていたけれど…。 主人公カップルは同時進行でそれぞれ女性とも関係を持っているし、インテリでキレイな物語ぶっているけれど、全く好みではないお話でしたね。 by太郎
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映画では情景綺麗だな。音楽いいな。この世界観好きだなって感じてた。それもそのはずで原作ではこれでもかってくらいエリオの言葉(心情)が出てくるけど、映画ではそれがほとんどない。そもそもエリオは心の中ではキャパオーバーなんじゃないかってぐらいの情報量で溢れているのに、言葉に出すのはほ...
映画では情景綺麗だな。音楽いいな。この世界観好きだなって感じてた。それもそのはずで原作ではこれでもかってくらいエリオの言葉(心情)が出てくるけど、映画ではそれがほとんどない。そもそもエリオは心の中ではキャパオーバーなんじゃないかってぐらいの情報量で溢れているのに、言葉に出すのはほんの少しだけ。だから傍から見たら映画のように言葉が少ないんだろうな。 でも原作ではエリオの思春期特有の感情のぐちゃぐちゃ状態が延々と描かれていてそれがまた良かった。そしてエリオの感情の解像度がすごい。思春期って漠然とした不安に駆られたりして、それを言語化するのってすごく難しかったりするけど、そういう葛藤とか苦悩を17歳でここまで言語化できるのすごい。 理屈っぽくて皮肉的なところも含めて、今まで読んできた小説の人物の中で一番好きかも。 君の名前で僕を呼んでというのは、相手が自分の半身になること。一つになること。 時間が経ってもそれは変わらなくて、オリヴァーとエリオはずっと一つのまま。 君の名前で僕を呼んでって、誓いみたいで良いな
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映画が好きで、原作も読みたいと思ったのがきっかけでした。私の場合、映画から入ると、映画のシーンと本の場面がリンクして、本を読みながら映像化するのが捗るので、映画→原作の順で辿るのが好きです。 2人の心のすれ違いや、どこまでが本心なのだろう、と考えながら読み進められるのがとっても...
映画が好きで、原作も読みたいと思ったのがきっかけでした。私の場合、映画から入ると、映画のシーンと本の場面がリンクして、本を読みながら映像化するのが捗るので、映画→原作の順で辿るのが好きです。 2人の心のすれ違いや、どこまでが本心なのだろう、と考えながら読み進められるのがとっても楽しいです。 本の途中では哲学的なお話が登場するのですが、それの解説を見ながら読んでいくのと、知識が増えて面白かったです。 次作がまだ読めてないので、そろそろ読みます!
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映画が好きで原作も読みたくなった。 映画にはないシーン盛り沢山だったが、私の好みではなかった。 物語は大きく四つに分かれており、第1章はエリオの独白のようなもの。オリヴァーが物語に登場して2人の話が動き出すのは第2章から。 映画同様、ラストはなんとも言えなかったが、エリオが次の恋愛に進んでいるようで安心した。続編小説も購入したので、時間があればそちらも読みたい
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同名映画の原作本。続編『Find Me』が発売中ということで、店頭に並んでいた。 映画は2018年4月日本で公開され、2018年ゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞、助演男優賞、加えてアカデミー賞作品賞、主演男優賞、脚本賞、歌曲賞にもノミネートされたという。
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色んなかたの感想を読んでいたらもう一度、読みたくなりました。 異国の風景をイメージしながら読みました。 夏の一時、冷たい川の水や、太陽の降り注ぐ道、他にもいっぱいあるのですが、やめておきます。 続編も読んで…ちょっと泣いてしまった。 大好きな本です。
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