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スクラップ・アンド・ビルド の商品レビュー

3.3

134件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    64

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    2

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2024/08/12

※表題作のみのレビューです。 153回(2015年上半期)芥川賞受賞作 ストーリー  4 登場人物   4 世界観    4 構成力    3 文章力    3 メッセージ性 4 ※5段階 リアルな描写と、主人公に感情移入しやすい話で、すいすいと読めました。 ただ、最後はこれ...

※表題作のみのレビューです。 153回(2015年上半期)芥川賞受賞作 ストーリー  4 登場人物   4 世界観    4 構成力    3 文章力    3 メッセージ性 4 ※5段階 リアルな描写と、主人公に感情移入しやすい話で、すいすいと読めました。 ただ、最後はこれで終わりなのという感じでした。 短編小説として余韻を残したということかもしれませんが、打ち切りのドラマを見たような印象でした。

Posted byブクログ

2024/08/06

修飾語を多用し、一つの文にありとあらゆる情報を盛り込んでいます。さすが賞をもらうだけの文章力だなあと思いました。 主人公は祖父のことを慕っているのかそうでないのか…長生きしてほしいのか、そうではないのか…ずっと疑問に思いながら読んだけど、最後にわかりました。 人はこうやって老...

修飾語を多用し、一つの文にありとあらゆる情報を盛り込んでいます。さすが賞をもらうだけの文章力だなあと思いました。 主人公は祖父のことを慕っているのかそうでないのか…長生きしてほしいのか、そうではないのか…ずっと疑問に思いながら読んだけど、最後にわかりました。 人はこうやって老いていくのかと学びながら自分の生に果敢に生きていく…的なことがテーマなのかな。

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2024/05/27

自分的にはすごく面白かった。物語としての面白さの一方で、介護者の葛藤をちょっと笑える要素も入れながら、リアルに描かれている。羽田圭介さんらしい毒性があるのも良いと思う

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2024/05/15

現実的なだけど、非現実的。よくある「心が通い合う老人と若者」の綺麗事が排除されてる感じが、ユニークだと感じました。悲しいというには、悲しみきれないけど、不穏な感じもありつつ、これが現実。笑って良いのか悪いのかわからない他人事じゃない感じ。

Posted byブクログ

2024/05/13

死にたいという祖母と重なり、どこまで本気でどこまで冗談なのか。直接手をくださず弱る老人の補助をする。決して生きることに前向きにさせない。

Posted byブクログ

2024/04/20

芥川賞は難しかったです。 結局じいちゃんは元気なのかどうかもわからなかったですし、この話で何を伝えたいのか、凡人には分かりませんでした。 介護の大変さに関してはよくわかりました。

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2024/04/10

若い主人公のまっすぐでパワーある生き方、祖父の老いていく中にも柔軟でどこかつかみどころがない生き方、対比しながら描かれているようでした。

Posted byブクログ

2024/02/18

主人公の健斗を通し、日本が抱えるあらゆる社会問題を取り上げた作品。しかし、どの問題に対しても結末に触れずぼやっとした終わり方をしている。そのスッキリしなさが、リアルな日本を表現している。読後、答えのない『その後の健斗や祖父の人生』を想像してみている。

Posted byブクログ

2024/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

祖父・孫の限られた空間から、尊厳死や社会制度、後期高齢者の"生への執着"と"希死念慮"へと繋がっていき予想外だった。ただ、この作品の読み方・楽しみ方が最後まで分からず、考えさせられる一冊だった。

Posted byブクログ

2024/01/27

主人公の、生真面目さゆえの拍子外れた野望が、現実味を帯びて感じられるのは何故だろう。 きっと、主人公のような“優しい“性格の孫であるならば、この目標に至る過程も納得できるからなのだろう。 じいちゃんがかわいい。が、実際にともに暮らせば多くの人が、主人公の母のようなアウトプットにな...

主人公の、生真面目さゆえの拍子外れた野望が、現実味を帯びて感じられるのは何故だろう。 きっと、主人公のような“優しい“性格の孫であるならば、この目標に至る過程も納得できるからなのだろう。 じいちゃんがかわいい。が、実際にともに暮らせば多くの人が、主人公の母のようなアウトプットになるだろう。 そんななか、じっと、静かにじいちゃんを観察する主人公の目線ににやついてしまう。 ラストの拍子抜け感も小気味いい。

Posted byブクログ